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【Bellator】ゴイチ・ヤマウチがネイマン・グレイシーを衝撃KO! ヘビー級モルダフスキーvs.モウリーはNCに。体重超過のマクファーレンはエレンに辛勝。プレリムでブレノ、ダウニーが初陣飾る

2022/08/13 07:08
【Bellator】ゴイチ・ヤマウチがネイマン・グレイシーを衝撃KO! ヘビー級モルダフスキーvs.モウリーはNCに。体重超過のマクファーレンはエレンに辛勝。プレリムでブレノ、ダウニーが初陣飾る

(C)Bellator

 2022年8月13日(土)米国サウスダゴタ州スーフォールズのサンフォードペンタゴンにて、『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』(U-NEXTライブ配信)が開催された。

【メインカード】

▼ウェルター級 5分5R
〇ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
[2R 3分58秒 KO]
×ネイマン・グレイシー(米国)

 メインイベントのウェルター級戦(5分5R)では、ネイマン・グレイシー(ブラジル)とゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)が対戦。

 同級5位のネイマンはヘンゾ・グレイシーの甥で、11勝3敗のうち9つの一本勝ちを誇る柔術黒帯の寝技スペシャリスト。2022年2月の前戦で、同級暫定王者のローガン・ストーリーに判定で敗れ、今回が再起戦となる。

 対するゴイチは、ウェルター級転向2戦目。ブラジル人の両親のもと愛知県安城市で生まれ、3歳でブラジルに移住。クリチーバで、柔術、ボクシング、ムエタイなどを学び、27勝5敗のうち21の一本勝ちをマークする極めの強さを持つ。

 コーナーマンに叔父のヘンゾがつくネイマン。リーチは同じ、身長は5cmネイマンが高い。金網を向いてからコールに右手を天に突き上げたゴイチ。ネイマンは胸を叩いて右手を挙げた。

 1R、サイズ差を感じさせるネイマンの長身。先にジャブで前に。ゴイチは左回り。組んだ両者。首相撲ヒザを1回はネイマン、右アッパーは空振り。

 左インローをかすめるゴイチ。サウスポー構えから左ストレートも。ネイマンの前進にオーソドックス構えに戻したゴイチ。

 左ジャブをカウンターで当てて、ネイマンに片ヒザを着かせたゴイチ! 右を追打し、ボディロックテイクダウンも立ち上がるネイマンは右前蹴り。

 サウスポー構えになるゴイチ。ネイマンは左ジャブをヒット。オーソドックス構えに戻し、左前手を当てるのはゴイチ。右インローのネイマン。ゴイチは左ボディストレートを当てる。足を触りに行くネイマンだが切るゴイチ。左フックで飛び込む。

 2R、左ジャブ&右ローで前進のネイマン。サウスポー構えのゴイチはネイマンの左の蹴りを掴んでこかし、ガードのネイマンの足を立って蹴る。右の蹴り上げを顔面に届かせるネイマン。離れたゴイチにネイマンは立ち上がる。

 左の蹴りを連続で当てるゴイチ。サウスポー構えになると詰めるネイマンは四つも、右で差して回してテイクダウンはゴイチ! 下から蹴り上げのネイマンは足で顔面へ。踵を離したゴイチは立たせる。

 ネイマンのワンツーのジャブを額を前に打して受けて、来いと鼓舞するゴウチは、ネイマンのワンツースリーの右の打ち終わりに、外側から左脇下を潜り右アッパー! ネイマンがヒザから崩れ、パウンドしたゴウチにレフェリーが間に入った。

 試合後、ゴイチはネイマンのコーナーのヘンゾとがっちりハグ。勝者コールに先に両ヒザをマットに着き、初のフィニッシュされての黒星を喫したネイマンも、マット上に跪き、互いに礼をした。

 ケージの中でゴイチは、「いろんなことが可能なファイターだと示すためにスイッチもした。この試合はほんとうに意味があった。メインイベントというだけでなく、相手がグレイシーだったから。自分よりランキングが上の選手と戦ってタイトルマッチにからんでいきたい。それは僕の運命です」と語った。

ゴウチ・ヤマウチ「若い時に身につけなければいけないのは守備力。自分は今プライムタイムと言える」

「とても最高な気分です。努力の結果だと思っていますし、今回のキャンプだけではなくこれまで色々なものを犠牲にして、この瞬間の為に頑張ってきました。今はまだ始まりだと思っています。とにかく、試合を見に来てくれた観客の皆と、ここまで支えてくださった方、友達、家族、スポンサーの皆さまに感謝を伝えたいです。

 自分はいつもとても守備的な選手で、あまり打撃を自ら受ける事はありません。今回何故か野獣(ビースト)モードになってしまって、自ら打撃を受けて試合を少しドラマティックにしたくなってしまいました。

 ネイマン・グレイシーとローガン・ストーリーの前回の試合を研究しましたが。あの試合は5Rに渡る激しい戦いだったと思います。あの試合を研究してネイマンのミスを誘いだせるのではないかと思ったので、今回の結果につながったと思います。

 ネイマンはとても危険なグラップラーなので。ノックアウトで勝つのは計画のひとつでもありました。一瞬組み合った時に、危険だと感じたのでプランBのストライキングでいこうと決めました。彼は生まれながらのグラップラーでもあるし、彼が一番長けているところがグラウンドなので。

 格闘技はクレイジーな競技です。プラン通りにいかない事が多いです。ネイマンのような相手には特に自分のスタイルとその時の試合の状況をすぐに受け入れて進めていく必要があります。それを実行しただけです。

 自分はこれまでに2回、階級を上げていますが、ライト級、ウェルター級に特に良い選手が集まっていると思うので、この自分に適した階級で戦えている事を嬉しく思っています。この階級で、パワーだけでなくエネルギーもすごく自分に感じていますし、自分より上のランクの強い選手、ジャクソンやストーリー達とこれからも戦える事を願っています。

 試合中は早く終わらせるようにと思っていました。1Rではいい左が出せたと思いますがフィニッシュまではいきませんでした。2Rでのアッパーカットが入った時、ネイマンの身体が瞬間的に下に落ちていったので、フィニッシュを確信しました。

 ストーリーはとても強い選手ですし、スタミナ(ガスタンク)もすごい。戦争のような勢いで相手に向かっていく。チャンピオンの彼と戦えるのであればいいマッチアップになるのではないかと思っています。

 次も早くまた試合をしたいです、できれば年末頃に。少し休んで、フィジカルというよりどちらかというとメンタル的に。リカバリーをして、また数日後からトレーニングに戻りたいです。自分のチームと行うトレーニングルーティンが好きなので。

 パワーというのは年齢とともに付いてくるのではないかと思っています。若い時に身につけなければいけないのは守備力です。自分は今間もなく30歳になりますが、自分のプライムタイムとも言える、とても強い誰にとっても危険な選手になっているともいます。次の試合ではもう少しグラップリングの技術を見せられる内容だといいですが。

 私たちは試合を面白いものにする義務があると思っています。サポートしてくれる方たちに恩返しできるのは、自分のベストを尽くす事だと思っています」(U-NEXT配信

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