前日計量のリミットまであと2kgの所は「動けている」と笑顔。
2022年7月31日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.37』第13試合のフライ級(57kg)で、DEEPフライ級王者・神龍誠(神龍ワールドジム)と対戦する所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)が29日、インタビューに応じた。
前回のフライ級よりずっと動けている
──前日計量まであと半日少し、フライ級に落とす減量はいかがですか。
「驚くほど食べれています。元気です。いま59kg(※57kg契約)で、予定通りです。減量幅は……普段68kgなので、10kgくらいですかね。最後の1週間はちょっとプロ練習では練習にならないところはありましたが、周囲の人たちから、順調に来ていると励ましていただき、いまは元気です。前回のフライ級のときは、計量前日に全く動けず、歩くのがやっとでしたが、今日は朝から犬の散歩をし、ジムで動きの確認もしてしっかり動けたので大丈夫です」
──前回の公開練習での姿に反響が大きかったです。ご自身にも?
「そうですね……。普段連絡が来ない方からも連絡が、心配の連絡が来ました。それが逆に嬉しくて、力になりました」
──計量後に食べたいものは?
「食パンなんですけど(苦笑)、まずはドリンクを飲んで、軽い柔らかい固形物を採ります。食パン? 毎朝子供に焼いて出していて、香りが旨すぎて……サクッと行っちゃいそうでした(笑)」
──あらためて、神龍誠戦に向けて意気込みを。
「こういったチャンスは二度と無いと、格闘技人生に無いので活かしたいです。ほんとうにすごい、素晴らしい選手と試合をさせていただけて光栄ですけど、あまり相手を大きく見ないで、“勝負するんだ”という気持ちで頑張ります。相手は運動能力も高くて、思い切りもよくてMMAが出来る。穴も無いし、ほんとうに素晴らしい選手で、自分は頑張るだけなんで……。展開? どんな展開になりますかね……楽しみです。いろんな意味で予想がつかないです」
──背負うものがある?
「そうですね。RIZINに出るくらいのキャリアのある強い選手、みんな何かを背負って、何かを犠牲にしてやっていると思います」
──公開練習では涙を流す場面もありました。
「やっぱり自分のなかで、これということがあって……核心つかれてしまって想いが蘇るというか……喋っているうちに泣けてきてしまう。いまは心境として、その想いを、忘れ物を思い出させていただいて、すごく燃えています。人生、やり直せる、過去も変えられるんじゃないかと、本気で思っています」
──セコンドには勝村周一朗さんと金原正徳選手がつくそうですね。
「かけがえのない大切な仲間で、僕の総決算、集大成になる試合で……格闘技の宝物ですね。2人に任せて、僕はただ指示に従って頑張るだけです」
──どんな試合を見せたいですか。
「僕のことを知らない方も多いと思うので、また見たいと思ってもらえるのが何よりで、そして、フライ級の選手に認めてもらえるような試合をしたいです」
──最後に、所プラスで新世代のグラップラーともプロ練習で組んでいることは、今回の試合に向けてどのように活きていますか。
「QUINTETのおかげで、グラップリングというものをあらためて追及して、僕のなかでいつもよりやっていると、日本でもほんとうにすごい選手がいっぱいいて、須藤(拓真)選手だったり、寒河江(寿泰)さんだったり、高橋サブミッション(雄己)さんだったり、素晴らしい選手がいて……須藤選手は自分がファンで、声をかけてお願いしたら来ていただいて、素晴らしい、とても力になっています
──腕関節のみならず、足関節も期待できそうですね。
「ああ!(うなずく)そうですね、はい」