KNOCK OUT 2022 vol.42022年7月23日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第9試合)KNOCK OUT-RED -61.5kg契約 3分3R延長1R〇梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)TKO 3R 2分57秒 ※右ヒジ→レフェリーストップ×大谷翔司(スクランブル渋谷/JAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王者)
梅野は2016年12月のKNOCK OUT旗揚げ戦から出場し、那須川天心との2枚看板で活躍。2017年9月からは現在のKNOCK OUTと統合されたREBELSに戻り(REBELSには若手時代から出場し、ラジャ王座を奪取したのもREBELSのリングだった)、その後はRISEやRIZINに出場していた。
大谷は陸上自衛隊徒手格闘部隊出身。2016年にデビューし、2019年1月にはREBELS-MUAYTHAIライト級タイトルへの挑戦を経験(ドロー)。他団体の王者クラスと試合経験を積み、2020年8月にはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONで紀州のマルちゃんを破り、INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級バズーカ巧樹とノンタイトルマッチで対戦し、ダウンを奪って判定2-0で勝利。しかし、2021年5月のタイトルマッチでの再戦では逆にダウンを奪われて判定負けで王座奪取に失敗した。12月には王座防衛に成功。2022年4月の『RIZIN TRIGGER 3rd』では力也と倒し倒されの激闘で初回KO勝ち、インパクトを残した。戦績は15勝(8KO)7敗3分。
1R、左ミドルを蹴る梅野に大谷は軸足をカーフで蹴る。大谷が右を当てに来ると梅野はヒジを合わせに行く。大谷は右カーフを狙い撃ち。梅野が前に出ると右ストレートで迎え撃つ大谷。梅野は左ミドルをしっかりと当てていき、大谷は右フック、右ボディストレート。梅野の蹴り終わりに右ストレートを狙う大谷。
2R、梅野は左ミドルをどんどん蹴っていく。それに右を合わせ、右カーフを蹴る大谷。右ストレートを合わされそうになりながらも左ミドルを蹴る梅野。大谷の左フックをもらうが、梅野は右ヒジ直撃。前蹴りと左ミドルでペースを握る梅野だが、大谷は蹴りに右を合わせに行くのを諦めない。鼻血を出しながらも前へ出て右ストレートからの左フックで梅野にバランスを崩させる。
3R、勢いに乗る梅野は左ミドルを巧みなタイミングで蹴っていく。右腕に力が入らなさそうな大谷。前蹴りで梅野を崩してパンチを打つが力が無く、梅野はヒジを繰り出す。組むとヒザ蹴りで一方的に攻撃。首相撲からバックに回ると、大谷の振り向きざまに左ヒジの一撃。離れると再び左ミドルを連打。大谷は歯を食いしばって右ストレートを打ち込んでいくが、梅野の首相撲に捕まる。
そして残り時間わずか、大谷がパンチで勝負をかけたところへ梅野が右ヒジを直線的に突き刺した。大谷が大きく仰け反り、額から流血。大きくふらついた大谷を見てレフェリーがストップした。
梅野はマイクを持つと「今回約5年ぶりのKNOCK OUTのリングに帰ってきました。以前このリングでキングと言われていた男の試合、みなさんどうでしたか? 楽しんでもらえましたか? 今後このリングに定期参戦するかどうかはお世話になっている団体や僕の周りの方たちとの話し合いになりますが、宮田さんと今後いい話が出来ればと思うのでよろしくお願いします。ムエタイルールの梅野源治は強いんだってとことを皆さんにお届け出来るように頑張ります」と、KNOCK OUTに定期参戦する意志があることを表明。
続けて「これで終わったら面白くないと思うので。おい、RIZIN見てるだろ?、お前たちが見たい試合、ムエタイルールなら俺なら見せてやるから早くオファーして来いよ、やばいだろ!」とRIZINにムエタイルールでオファーして来いとアピールした。
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▼セミファイナル(第8試合)KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R×渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krushウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)判定0-3 ※28-29×3〇良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI/元REBELS-REDライト級王者)
渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。RISEのウェルター級王座決定戦にも2度挑んでいる。2019年7月の『RIZIN,17』でHidekiに判定2-0で敗れると引退を示唆したが、2021年11月に2年半ぶりに復帰。松山翔からダウンを奪って勝利すると、今年4月大会では杉原新也にも勝利して2連勝。戦績は24勝(13KO)26敗2分。
良太郎は“千の職質を受けた男”として知られる強面で、パンチと首相撲からのヒザ蹴りを武器に2017年11月にはREBELS-MUAYTHAIライト級王座を獲得。2019年2月には初防衛にも成功している。2019年8月に雅駿介、2020年2月にスアレックに敗れて連敗したが、2021年2月には橋本悟からダウンを奪って勝利し復活。今回はそれ以来の試合となる。戦績は13勝(5KO)13敗5分。
1R、本来一階級下の良太郎だが大きく見える。渡部はジャブを突きながら左ロー&左ミドル。さらに左ストレートを顔面に打ってすぐにボディへ。ガードの上からでも構わず打ち込む渡部は前蹴り、左ミドルも蹴って手数が多い。良太郎は首相撲で豪快に渡部をコカす。良太郎もパンチを打ち返すが的確にヒットさせるのは渡部だ。右フックで良太郎がグラつき、左右のラッシュでダウン寸前まで追い込んだ。
2R開始と同時に渡部が左ストレートで雨へ出る。良太郎は前蹴りで突き放しにかかり、渡部を首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。しかし、渡部は攻撃の手を休めず顔面とボディへパンチを打ち分けていく。良太郎は首相撲からのヒザに活路を求めてしつこく組みに行く。口を大きく開ける渡部だがパンチは止まらず左フックを連打。良太郎もしつこく首相撲からのヒザ。良太郎は左右フックを見舞って首相撲からヒザで渡部を削っていく。組まれた状態で左右フックを出す渡部だが、かなり消耗した様子が見て取れる。良太郎が首相撲からのヒザでペースを引き戻した。
3R、前に出るのは良太郎。首相撲からのヒザで渡部を削りにかかるが、ここで渡部が得意の左ハイキック。しかし、良太郎の首相撲につかまってボディへ何発もヒザをもらう。離れ際に左フックを放つ渡部だがすぐに首相撲に捕まり、ボディへヒザをもらってしまう。渡部の左ミドルが快音を発して決まるが、良太郎は前へ出て首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。一度は放して左右フックからまたヒザ蹴り。渡部も首相撲に捕まりながら左右フックを打ち返す。
判定は3-0で良太郎が勝利。執念の首ヒザで勝ちをもぎ取った。良太郎はマイクを持つと「メインの株を奪いますけれど“ヤバいだろ”と言わせてください」と勝ち誇った。
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▼第7試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R延長1R〇中島弘貴(LARA TOKYO/元Krushスーパーウェルター級王者)KO 延長R 1分22秒 ※左フック×漁鬼(SHINE沖縄/TENKAICHIウェルター級王者、BEASTウェルター級王者)※本戦の判定は28-29、30-29、29-29
中島はシュートボクシング、RISE、全日本キックボクシング連盟、Krushと渡り歩き、強打とヒザ蹴りを武器に無敗のまま「Krush 70kg Tournament 2009」で優勝。2010年3月には「K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kkg日本トーナメント」で準優勝。K-1でアルバート・クラウス、戦極でブアカーオらと対戦し、2012年には欧州最大のキックボクシング団体(当時)であったIT'S SHOWTIMEの日本王座として制定されたSTJ 70kg MAXの初代王者にも輝いている。2015年4月には第3代Krushスーパー・ウェルター級王座を獲得。
2021年5月にKNOCK OUT初参戦を果たすと初回KO勝ち、10月大会では平塚洋二郎にも勝利を収め、今年1月大会では曽根修平に初回KO勝ち。4月大会はカンボジア王者のコーンリーチを2RでKOに沈めて4連勝。戦績は29勝(17KO)16敗。
対する漁鬼は、SHINE沖縄から初参戦する26歳。これまでのプロ戦績は10戦ながら『TENKAICHI』と『BEAST』のウェルター級王座を獲得した実力派。前回の試合は3月27日に広島で開催された『BEAST 02』で井原浩之(ハーデスワークアウトジム)から判定勝利して、同団体の初代王者に輝いている。
1R、漁鬼は中島と強気に打ち合う。左フックの相打ちではグラついた中島だが、顔面だけでなく左ボディも打ち、ヒザを突き刺す。漁鬼は思い切った左フックで中島をヒヤッとさせるが、中島は右ロー。漁鬼はパワフルな左右フックを中島のガードの上から叩きつけ、中島はバランスを崩す。
2R、中島は右フックを空振りしたところで右の飛びヒザ。左右フックの打ち合いになると漁鬼のパワフルなフックでガードする中島の身体が左右に揺れる。両者のフックが交錯し、場内がどよめく。中島は右ハイキック、飛びヒザ蹴りも混ぜる。中島がワンツーから飛びヒザ、さらに左ボディの連続攻撃。漁鬼も左ボディを返す。中島の右フックには同じ右フックを打ち返す。共にフルスイングのフックで打ち合い、もらってもすぐに返す。
3Rもパワフルなフックで打ち合う両者。中島はジャブで立て直し、カーフを蹴るが漁鬼がパワフルな左右フックを振るって突進。中島の顔面をとらえ、ダウンになってもおかしくないほどのスリップ。中島危うしの展開になったが、右フックで逆襲。しかし、漁鬼はフラついても前へ出て打ち合いに行く。場内が大きく湧く中、左右フックで前に出続ける漁鬼。
判定はジャッジ三者三様でドロー。延長戦へ突入すると場内は大いに盛り上がる。延長戦開始と同時に激しく打ち合う両者。中島が重いジャブで漁鬼を仰け反らす。それでも前に出る漁鬼は左右フックをフルスイング。ジャブに切り替えた中島がヒットを奪っていき、ワンツーで漁鬼が大きく崩れる。すかさず前へ出た中島はジャブから右フック、倒れる漁鬼へダメ押しの左フック。
もんどりうって倒れたところでレフェリーがストップ。中島が豪快KOを飾り、漁鬼を担架に乗せた。
中島はマイクを持つと「応援に来ていただいたおかげで練習も頑張れました。今日の試合内容ではいいこと言えないですが、もっと強さを見せつけてどんどん上に行くので応援よろしくお願いします」と話す中島の顏が激闘を物語っていた。
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▼第6試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)判定0-3 ※28-30、28-29、28-30〇TAKERU(GET OVER/DBSフェザー級王者、RKAフェザー級王者)
栗秋は強打を武器に2020年2月のKNOCK OUTで駿太をヒジでTKOに破るなど4連勝を飾っていたが、その後は宮元啓介、ダウサコン、笠原友希、そして2021年1月には兼田将暉にも敗れて泥沼の4連敗。KNOCK OUTエースの座からかなり後退した。5月にNo-Ri-を初回KOに破り、ようやく連敗を脱出したのも束の間、9月に九州プロキックボクシングで銀次にKO負けを喫した。2022年5月に再起戦を行うと角田泰盛に右フックでKO勝ちして復活。
TAKERUはDBSとRKAのフェザー級王者で、戦績は14勝(7KO)6敗。23歳。
1R、TAKERUはサウスポー。お互いにボディへストレートを打ち合い、栗秋は緩急をつけた右ミドル2連発。右へ回り込んでいくTAKERUが栗秋の左わきを潜らせるような右アッパー。栗秋はTAKERUの右回りに先回りして左フックを連発。さらに片手つかみからの飛びヒザ蹴りで見せ場を作る。TAKERUは左ボディストレートで対抗。
2R、栗秋が片手キャッチから右ヒジを連打するとTAKERUも負けじとバックスピンエルボー。組んだところでTAKERUがヒザをボディに突き刺すと、栗秋は大きく息を吐く。チャンスと見たTAKERUが攻めようとすると栗秋は右ヒジのカウンター。ボディを攻めるTAKERUに栗秋は右ヒジ。ヒザも見舞うTAKERU。
3R、前に出る栗秋が左右フックから右ミドル、TAKERUは顔面前蹴りを返す。栗秋がバックスピンエルボーを繰り出すとTAKERUも同じ技を返して場内が湧く。TAKERUはヒザとパンチでボディを攻め、栗秋は前へ出てヒジ狙い。左フック、右ヒジを繰り出す栗秋にTAKERUは首相撲からのヒザ蹴り。TAKERUは左ストレート、バックハンドブローと攻め込み、ヒットも奪う。
試合が終わるとTAKERUは勝利の雄叫び、栗秋は苦笑い。判定はその通り、TAKERUの勝利となった。
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▼第5試合 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニージャパン・バンタム級王者)TKO 3R 0分42秒 ※レフェリーストップ×海老原竜二(神武館/NKBバンタム級王者)
壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2020年2月のルンピニースタジアムでの再起戦でも敗れ、9月のKNOCK OUTで小笠原瑛作にも初回KO負けと絶不調だったが、12月のREBELSで鈴木貫太から久々の勝利を収めた。岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメントでは準決勝(1回戦)で強敵・岩浪悠弥に勝利も、決勝で加藤有吾に3度のダウンを奪われての判定負け。2021年3月に古村光を判定で破って再起を果たすと8月大会で森岡悠樹に判定勝ち。11月には小笠原瑛作が保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座に挑戦したが、判定負けでリベンジ&王座奪取に失敗した。2022年1月、横野洋を2RでKOして再起を果たす。戦績は19勝(7KO)1分。
トーナメントを制して第9代NKBバンタム級王座に就いた海老原は、4月大会で初防衛戦を行い、序盤の劣勢を引っ繰り返して5RにTKO勝ちを飾っている。戦績は14勝(7KO)9敗。
1R、サウスポー同士。壱が右フックからの左ストレートをタイミングよくきめて海老原は後方へ尻もち。スピードのある壱はパンチから左ハイへつないでいく。壱は組みやキャッチも使って海老原をマットに叩きつけ、ヒジとヒザで海老原を圧倒する。
2R、壱はスピードのある右ハイから左ストレート。海老原は打ち合うがスピードについていけない様子。壱は接近すると左ヒジを振り落とす。右フックで逆転を狙う海老原に素早く入り込んで左右のヒジ、さらにヒザを深々とボディに突き刺してダウンを奪う。その後、右ヒザを突き刺して倒れたところへ、もう一発顔面へヒザをお見舞いして2度目のダウンを追加した。
3R、海老原の左目上が腫れているためドクターチェック。再開後、壱は左ヒザを連打。海老原は左右フックで応戦し、壱の蹴り足をキャッチして倒そうとするラフファイト。しかし、壱の左ストレートで海老原が後退したところでレフェリーが試合をストップした。
壱はマイクを持つと「今回KOが続かなくて僕がKO出来たので、あとメインまで4試合もKO続くと思うので。僕のライバルの瑛ちゃんが階級を上げてしまったので、俺がこの階級を引っ張っていって各々の階級を盛り上げていって、また言う時がきたら決戦できたらいいなと思います」と、小笠原瑛作とそれぞれの階級を盛り上げていつかまた対戦出来たら、と語った。
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▼第4試合 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R〇白幡裕星(Battle-Box/元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者、MUAY-THAI OPENスーパーフライ級王者)TKO 2R 2分22秒 ※ドクターストップ×鈴木貫太(ONE’S GOAL)
白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2020年2月には老沼隆斗との王者対決を行い、延長戦にもつれ込む接戦の末に惜敗。8月大会では老沼に挑戦経験のある濱田巧、12月大会では元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者・松崎公則を破り、2021年2月の老沼とのタイトルマッチでの再戦でリベンジを果たした。6月にはプロボクシング元日本ライトフライ級王者の悠斗を破ったが、2022年3月に『RIZIN』で吉成名高にKO負け。今回は約1年ぶりにKNOCK OUT復帰。
鈴木はKNOCK OUTにコンスタントに出場している26歳で6勝6敗1分。
1R、番狂わせに燃える鈴木は積極的に前へ出ていき、サウスポーの白幡は距離を保ちながら右ローと左ミドルを蹴っていく。白幡の左スーパーマンパンチが見事に決まりどよめき。前に出てくる鈴木へ左ストレート。そして左ミドルで鈴木に距離を詰めさせない。
2R、白幡のきれいなワンツーがヒット。鈴木の前蹴りをキャッチして崩しての右ローも。鈴木はガードを固めて前へ出るが、白幡の強い左ストレートと左ミドルで押し戻される。鈴木は鼻から大量の出血。さらに縦ヒジで追い込んでいく白幡。
鈴木にドクターチェックが入り、鼻の出血に加えて左目が大きく腫れあがっていたためドクターストップ。白幡のTKO勝利となった。 白幡はマイクを持つと「いろいろ言いたいことはあるんですけど、試合順とかポスターを見てむかむかしていたんですが、過去の自分に満足せず大人の考え方になったので練習に打ち込んできました。今KNOCK OUTからRIZINに出場する選手が増えていますが、4月の沖縄大会で全選手負けました。僕も3月に負けています。今KNOCK OUTで新しいベルトを獲るストーリーもありますが、KNOCK OUTファイターとしてRIZINでしっかりKOしてきたいです。KOして帰ってきて今年はバンタム級がいいかなと思っています。来年はスーパーバンタムを獲って僕がKNOCK OUT初の3階級制覇をします」と高らかに宣言した。
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▼第3試合 KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級 3分3R延長1R×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)判定 ※28-29×3〇vic.YOSHI(OGUNI-GYM/NJKF スーパーウェルター級王者)
津崎は37歳で10勝(3KO)9敗2分、YOSHIは30歳で5勝(2KO)2敗。
1R、サウスポーに構えたYOSHIが前蹴りで先制するも津崎のローが急所に入って中断。再開後、YOSHIは右に左にと構えをスイッチし、左ミドルと右ローを蹴る。津崎もインローを蹴って組み付いてヒザ。
2R、YOSHIが思い切り振り抜いた右スイングフックで津崎が前のめりにダウン。津崎はジャブ、左ミドルで距離を取り、逆転のヒジを狙う。右ヒジを繰り出し、ヒザを突き刺す津崎にYOSHIはあまり手が出なくなり、ダウン後は津崎の攻勢が目立った。
3R、首相撲からのヒザに持ち込む津崎にYOSHIが右ヒジ、津崎もすかさず右ヒジを打ち返すがカットされたのは津崎の方。ドクターチェックが入る。再開後、前に出る津崎がショートのパンチと右ヒジ。ヒジでの逆転を狙う津崎にYOSHIはジャブ、前蹴り。最後はYOSHIが首相撲で津崎の動きを止め、判定勝ちした。
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▼第2試合 KNOCK OUT-RED -68.5kg契約 3分3R延長1R〇峯山竜哉(WSRフェアテックス西川口/元J-NETWORKウェルター級王者)判定3-0 ※30-28×2、30-27×杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
1R、サウスポーの峯山は左ローを蹴りつつ鋭い左ミドル、左のカウンターも。杉原もパワフルな攻撃を繰り出すが、峯山は絶妙なディフェンスを見せる。杉原が前へ出てくると右フックを合わせ、左ミドルを的確にヒットさせた。
2Rも峯山がショートのフックを打ち、左ミドルにつなぐ。峯山は前蹴りでも相手をコントロール、首相撲で杉原をコカすなど完全にペースを握る。
3R、前に出る杉原を峯山は左ミドルと左前蹴りで迎え撃つ。さらに左フックも合わせる。杉原はプッシュも交えながら左右のストレートを繰り出すが、峯山は間合いをはずしてかわしすぐに蹴る。終盤、峯山は飛び込んでの左ヒジ。左ストレート、右フック、左ボディとパンチをまとめて勝利を決定付け、判定3-0での完勝を収めた。
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▼第1試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級 3分3R延長1R×炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)判定0-3 ※27-30、28-30×2〇工藤“red”玲央(TEPPEN GYM)
1R、左右フックで積極的に攻める工藤に炎出丸は右クロスと左インロー。距離を保つようになった工藤は右ローを命中させ、ボディから顔面へつなぐ。工藤はカエル飛び(相手の意表を突くためにしゃがみ込む動き)まで見せる。ラウンド終了直前、工藤が打ち抜いた右ストレートで炎出丸が腰を大きく落としたがダウンにはならなかった。
2R、ジャブでしっかりと自分の距離を保つ工藤に炎出丸は右クロス狙い。さらに右ロー。工藤は左右ボディを叩いて右オーバーハンドにつなぐ。炎出丸の右ローが的確に決まりだし、工藤は動きが鈍る。右ローから一気にパンチをまとめる工藤が攻勢に出るが、炎出丸も右ロー&右ハイで応戦。
3R、工藤の右オーバーハンド、左右フックで先手を取られる炎出丸は右ローを蹴り続ける。右オーバーハンドから組み付いてのヒザも。右ハイはブロックされる。工藤は顔面とボディにパンチを打ち分けての右ロー。工藤の左右ボディ、右ローに動きが鈍い駆動へ炎出丸は右クロス。しかし、工藤の手数は止まらない。炎出丸は右ハイを見舞うが工藤は止まらずに連打で試合を終了した。
判定は3-0で工藤の完勝となった。