MMA
レポート

【ROAD FC】原口伸がROAD FC初参戦でフェザー級王者パク・ヘジンに完勝、黒井海成がキム・ヒョンウに一本負け、関野大成が代役クォン・アソルにTKO勝ち

2025/03/16 16:03
 2025年3月16日(日)ソウル・チャンチョン体育館にて『ROAD FC 072』が開催されている。 ▼68kg契約→68.4kgキャッチウェイト戦 5分3R×パク・ヘジン(韓国)11勝6敗 ※体重超過[判定0-3]〇原口 伸(BRAVE GYM)10勝2敗※パク・ヘジンが体重超過、ペナルティで-5P  原口兄弟の弟・原口伸がROAD FC初参戦でフェザー級王者のパク・ヘジンと-68kg契約で対戦する。  パク・ヘジンは、キム・スーチョルと1勝1敗の強豪。2021年9月に1年9カ月ぶりにMMA復帰したフェザー級時代のスーチョルと戦い、1R ギロチンチョークで一本勝ちで王座獲得。2022年5月の再戦で敗れたものの、スーチョルのフェザー級王座返上により、同年12月にパク・スンモと王座決定戦に。0.2kg体重超過で1R 5Pマイナスのなか、2R 肩固めを極めて王座に返り咲いている。  しかし、2023年6月のライト級グローバルトーナメント一回戦ではキャプテン☆アフリカに判定負け。同年10月の『Matrix Fight Night 13』でフェザー級でアブドゥルアジム・バダクシに1R TKO負け。2024年7月の『ARC 009』ではウェルター級でシン・ドングクにスプリット判定勝ちで再起を遂げた。  2024年8月の前戦『Road FC 69』では、ライト級準々決勝でアルトゥル・ソロヴィエフと対戦し、1R TKO負けを喫している。  対する原口伸は、GRACHANライト級王者として『ROAD TO UFC』参戦。2023年はライト級で決勝進出もロン・チューに敗れ、MMA初黒星を喫した。  2024年の『ROAD TO UFC』では適正階級であるフェザー級で参戦、ホン・ジュニョンに判定勝ちするも、ズー・カンジエにスプリット判定で惜敗。UFCとの契約はならなかった。同年12月の『GRACHAN HELIOS』でGRACHAN復帰。高橋孝徳に1R TKO勝ちで再起を遂げている。 (C)ROAD FC  柔術家として4つの一本勝ちを誇るヘジンは、スタンドで自ら圧力をかけると、グラウンドでもキャプテン☆アフリカと渡り合う強さを見せている。テイクダウン&パウンドの原口は、いかに立ち合い、足が効くヘジンを相手にグラウンドでインパクトを与えられるか。68kg契約ながら、注目のROAD FC初陣だ。  1R、先にローはサウスポー構えの原口。オーソのパク・ヘジンに右前手を伸ばしてそのままニータップでテイクダウン! 立ち上がりにがぶり、抜けるパク・ヘジンを追いかけ金網際でダブルレッグテイクダウンもすぐに立つパク・ヘジンに右で差して押し込みシングルレッグで崩してパウンドする原口。  なおも立つパク・ヘジンに右で差して押し込み、左のパンチ。パク・ヘジンも右を打ち込み、キムラにとらえて回そうとするが、先に回って着地し外す原口はなおも詰めて崩して左パウンド。  パク・ヘジンの立ち上がりに左ヒジ、左ストレート。出血のパク・ヘジンにドクタチェック。再開。原口は左ストレート、さらにシングルレッグで崩してパウンド、左手首をコントロールしてパウンド。パク・ヘジンの潜りを潰して足関節に行かせない。  2R、ジャブで詰めるパク・ヘジンにシングルレッグで倒して、立つパク・ヘジンを金網までドライブ。ダブルレッグからバック狙い。しかし正対するパク・ヘジン。崩してアンクルピックの原口はバックにつこうとするが、正対したパク・ヘジンにヒザ蹴り、左ヒザ。みたびシングルレッグで尻を着かせる。  パク・ヘジンの立ち際に右ヒジ、さらに右で差して首相撲ヒザの原口は左ヒジも突いてダブルレッグテイクダウン。バッククリンチに正対するパク・ヘジン。原口は右差し左ヒザ。  突き放すパク・ヘジンは右ストレートで前に。その2発目にシングルレッグからバッククリンチの原口。アームロック狙いのパク・ヘジンに正対させて左右を放ちダブルレッグテイクダウンし、背後からパウンド。最後に左ハイを突いてゴング。パク・ヘジンは再び出血。  3R、右を突くパク・ヘジンにすぐにシングルレッグテイクダウンの原口。詰めるとケージ背にクリンチアッパーを打つパク・ヘジンに、原口はワンツーを突いてボディも上下に。さらにダブルレッグテイクダウン。パク・ヘジンに潜らせずにコントロール。  金網に詰めてワンツーから左ハイ。さらに休まずクリンチボクシング。パク・ヘジンも右アッパー、右ヒジを返すが、原口は右で差して前に崩して足を抱えてテイクダウン。ここもすぐに立つパク・ヘジンを金網に釘づけにして左右、さらに下へのダブルレッグテイクダウン。  潜らせずに立つパク・ヘジンを永久テイクダウンからバックにつくと中腰でリアネイキドチョーク狙い。仰向けになって逃れようとするパク・ヘジンをコントロール。仰向けになって横回転で逃れるパク・ヘジンに左右の蹴りを突いてゴング。パク・ヘジンは左目下を大きく腫らしている。  判定は3-0で原口が勝利。ケージのなかで原口は「今日は1Rでフィニッシュしようと思ったのですが出来なくて。まだまだこんなものじゃないのでまた見てください。天国から見ているおばあちゃんはホッとしていると思います」と語った。その後、10月に黒井に一本勝ちしたパク・ジョングンがケージイン。対戦を煽られると「梨泰院クラスの主人公と髪型が似てるんで、殴り辛いんですけどブン殴ります」と返して、場内を和ませた。 [nextpage] 黒井海成がROAD FCで連続一本負け ▼66kg契約 5分3R〇キム・ヒョンウ(韓国)4勝2敗[1R ギロチンチョーク]×黒井海成(BRAVE)6勝3敗  黒井は、JMMA Rookies Cupフェザー級決勝で人見礼王を1R TKOに下し、優勝。2024年3月のGRACHANで高橋孝徳を判定で下すと、2024年10月の『Road FC70』で初の国際戦。パク・ジョングンの三角絞めに1R 一本負けを喫している。 (C)ROAD FC  対するキム・ヒョンウはバンタム級グローバルトーナメントベスト4。2022年5月にヤン・ジヨンにギロチンチョークで一本負け後、2024年7月に復帰し、ARCでキム・ガクジンにリアネイキドチョークで一本勝ち。8月にルーカス・ペレイラに三角絞めで一本勝ち。10月にキム・スーチョルに判定負けしている。  今回、黒井とキム・ヒョンウはフェザー級の66kg契約で対戦する。  1R、ともにオーソドックス構え。カーフを当てる黒井は、キム・ヒョンウの打ち終わりに右ストレートを合わせてダウンを奪うとパウンド連打! ガードを取り、下から左腕でギロチンを巻いたキム・ヒョンウは、右足でフタをし、中腰から対角に出ようとした黒井の際にクローズドガードに入れ直して絞め上げ、タップを奪った。 [nextpage] 関野大成が欠場キムテインの代役クォンアソルをパウンドアウト ▼ヘビー級スペシャルマッチ 5分3R×クォン・アソル(韓国)[2R TKO]〇関野大成(日本)8勝6敗※キム・テインは負傷欠場 (C)ROAD FC  関野はROAD FCでベ・ドンヒュン、オ・イルハク、ホ・ジェヒョクをいずれもKO・TKOに下し、3連勝。2024年4月にキム・テインと対戦も1R TKO負けで戴冠ならず。2024年9月のDEEPで水野竜也を初回TKOに下すと、12月の『Road FC71』でシム・ゴンオを2R TKO。  連続KO勝ちで王座挑戦&リベンジマッチをアピールしていた。キム・テインと2024年4月の『Road FC 68』以来の再戦の予定だったが、キムが負傷欠場。クォン・アソルが漢気参戦し、ヘビー級スペシャルマッチとして対戦する(※続報あり)。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.336
2025年1月23日発売
巻頭は再びW王者となったサトシ&クレベル。特集2024年ベスト&2025期待の選手では、平良達郎、堀口恭司、福田龍彌、桜庭大世、海人×吉成名高、朝久泰央×大久保琉唯。3.23 ONE 武尊、ロッタン、若松佑弥、DJ分析も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント