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レポート

【Bellator】ムサエフが1位アウトローを27秒KOに下し「ベルト、ベルト、ベルト!」。 ウスマンが1R一本勝ちで15戦無敗に! ジャクソンは体重超過のリマにフルマーク判定勝ち、ラーキンvs.ベルハモフはまさかのNCに。ロスタが7連勝、マゴメドフが9連勝!

2022/07/23 08:07
 2022年7月22日(日本時間23日朝7時30分からU-NEXT配信)、米国ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルにて『Bellator 283』が開催された。 『Bellator 283』速報 2022年7月22日(日本時間23日 朝7時30分からU-NEXT配信)米国ワシントン州タコマ エメラルドクィーン・カジノ&ホテル 【メインカード】 ▼ウェルター級→キャッチウェイト 5分5R×ドゥグラス・リマ(米国)3位・172.8lbs/78.38kg(※体重超過)[判定0-3] ※45-50×3〇ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)4位 171lbs/77.56kg  前日計量でメインイベントのウェルター級(170ポンド・77.1kg)戦(5分5R)に臨む、同級3位のドゥグラス・リマ(米国)が172.8ポンド(78.38kg)で体重超過。対する4位のジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)は171ポンド(77.56kg)のジャスト(※王座戦以外はプラス1ポンドまで許容)で計量をパスした。  公開計量では、先にジャクソンが険しい表情でスケールに乗って、ジャマイカの国旗を広げて肩にかけてパス。頬がこけたリマもガッツポーズで右手を胸に乗せるが神妙な表情。両者は向かい合い、最後は握手をかわしている。  前日のメディアインタビューで「年齢を重ねるごとに、体重を減らすのは難しくなる。ミドル級に転向することも考えた。体重が増え続け減量が難しくなるのであればまた、階級を上げることも考えるかもしれない」と語っていたリマだが、厳しい結果となった。  1R、先に圧力をかけるジャクソン。ケージを背負うリマにカーフキックを突く。リマも左右で押し返すと、ジャクソンはダブルレッグテイクダウン。タイトにパウンド。リマのスイープ狙いを潰してヒジ、パウンドを入れる。  2R、右ローを突くリマを詰めてダブルレッグテイクダウンするジャクソン。立ち上がりもボディロックからら崩してリマを寝かせる。レッグドラッグで寝かせて細かいパウンドのジャクソン。  下のリマは腰を切り腕十字へ! 外したジャクソンに下から蹴り上げるリマ。一瞬動きが止まるジャクソンだが、ハーフから押さえ込み、鉄槌!  3R、右ローを打つジャクソン。ダブルレッグから差し上げるリマに、左で差すジャクソンは崩し。しかし際で上になるリマ。ここでジャクソンはすぐにスクランブルで立ち上がり。逆にダブルレッグでテイクダウンに成功し、上から細かいパウンド。  4R、開始40秒でテイクダウンを奪うジャクソン。右で枕に巻き、左でパウンドのジャクソンに、立ち上がることが出来ないリマ。ジャクソンコーナーは「それでいい」とドミネートを指示。  5R、リマの右目のドクターチェック後、再開。ジャクソンは早々にダブルレッグで金網まで押し込みテイクダウン。フルガード。背中を着かされたリマは右腕をオーバーフックし、右足を跳ね上げようとするが、中央にステイするジャクソン。ゴング。  判定は3-0(50-45×3)のフルマークでジャクソンが勝利。  試合後、ジャクソンは「彼はレジェンドだ。ブーイングせずに聞いてくれ。勝つためにやるべきことをやったんだ。反則があってもドミネートしていたから続けた。ローガン(ストーリー)、大好きだけど組まれたらやる。アモソフともね。MVPが外の試合(ベアナックルファイト)から戻ってきたらそれも面白いけど、とにかくベルトが欲しい」と語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R×シドニー・アウトロー(米国)1位・155.4lbs/70.48kg[1R 0分27秒 KO] ※左フック→右ストレート〇トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)155lbs/70.30kg  コメインに抜擢された2019年RIZINライト級GP覇者のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)は、前日計量で155ポンド(70.30kg)でパス。本計量を済ませた公開計量では、Tシャツのままスケールの上で右手を挙げて笑顔を見せ、リラックスした様子。  対する同級1位のシドニー・アウトロー(米国)は、白のフーディー姿で登場し、155.4ポンド(70.48kg)でパス。 両者は握手をかわしてからしっかり目線を合わせてフェイスオフ。正面を向くと、ムサエフは両手を高々と挙げている。  当初、ライト級タイトルマッチに出場予定だった王者パトリッキー・フレイレ(ブラジル)が負傷欠場し、代わりにムサエフに白羽の矢が立ち、同級1位のシドニー・アウトロー(米国)と対戦する。  もともと4月にサークルケージデビューを飾る予定だったムサエフにとって、当初のザック・ゼーンやアダム・ピコロッティよりも、格上の対戦相手との試合。いきなりのライト級1位との対戦に、ムサエフは「とにかく試合がしたかった。4月の試合も延期になっていたし、戦えることが嬉しい」 「相手が突然変わったことは全く問題じゃない。僕は勝つためにBellatorに行く。今回の試合に勝って、ピットブルと再戦し、Bellatorのベルトを巻くつもりだ」と力強く語っている。  対するアウトローは、2019年12月のBellator日本大会で、欠場したベンソン・ヘンダーソンの代役として、マイケル・チャンドラーと緊急対戦。  1Rに右クロスで敗れたものの、その後、ピッコロッティにスプリット判定勝ち、2021年6月の前戦では元UFCのマイルズ・ジュリーにリアネイキドチョークで3R 一本勝ちし、Bellatorで2連勝をマークしている。  1R、ともにオーソドックス構え。構えを小刻みに変えてステップを踏むムサエフ。アウトローの左に右、さらに左フックを当てたムサエフ! 足が泳ぐアウトローを金網に詰めて、的確にアゴを打ち抜く右ストレート! アウトローがダウンし、レフェリーが間に入った。  1R、わずか27秒、ムサエフがTKO勝ちで衝撃Bellatorデビュー。ムサエフはケージの上に登ってガッツポーズ。  試合後、ムサエフは、「コーチのルスラン、ファンのサポート、Bellatorにこの機会を感謝します。パトリッキー・ピットブルの怪我の回復を待って、ベルトに挑戦したい。ベルト、ベルト、ベルト! ウスマンの勝利におめでとう。ハビブにも。ウスマンと戦ってもいいよ」と笑顔で語った。  パトリッキーは直後に「11月にやろう」とツイートしている。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)3位・155.2lbs/70.39kg[1R 2分54秒 ニンジャチョーク]×クリス・ゴンザレス(米国)156lbs/70.76kg  また、もうひとつのライト級の注目カード、14勝無敗のウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)と、元レスリング米国代表のクリス・ゴンザレス(米国)は、3位のウスマンが155.2ポンド(70.39kg)、ゴンザレスが156ポンド(70.76kg)でともにパスしている。  14勝無敗、ウスマン・ヌルマゴメドフは、元UFC王者ハビブ・ヌルマゴメドフの従兄弟で、ライト級4位。ヌルマゴメドフファミリーにあって、8KO・TKOを誇るストライカーだが、前戦ではパトリック・ピエティラにリアネイキドチョークを極めている。  対するノーランカーのゴンザレスは2016年グレコローマンレスリング米国代表で、元NJCAAオールアメリカンレスラー。元UFCのロジャー・フェルタにTKO勝ちするなどBellator5連勝も、2021年7月にゴイチ・ヤマウチにTKO負けで初黒星。  しかし、2021年1月にサッド・アワッドに、サウスポー構えから左ハイキック1R TKO勝ちで再起を遂げた。  テイクダウンとコントロール&パウンドを武器とし、打撃もこなす難敵ゴンザレスを相手に、ヌルマゴメドフは無敗記録を伸ばすことが出来るか。  レフェリーはフランク・トリッグが務める。  1R、サウスポー構えから入るウスマンは右の前蹴り。サウスポーのゴンザレスは慎重な入り。右ハイ、横蹴りで牽制のウスマン。ゴンザレスは遠い距離から右ハイを見せる。  左の奥足の蹴りも見せるウスマン。右のスナップを効かせた蹴りの打ち終わりに、間合いを詰めたゴンザレス。四つから右の小外がけでテイクダウンを奪うウスマン!  すぐに立ち上がろうとするゴンザレスの首をとらえ、ニンジャチョーク! 金網に押し付けてゴンザレスからタップを奪った。  15戦無敗となったムサエフは、試合後、ケージのなかで通訳を務めたハビブの横で、最初は学習中の英語で「ありがとう。僕はレスリングも打撃も人の極め方も知っている。これが僕の仕事。タイトルショットをやりたい。パトリシオ? いやパトリッキー」と王座戦をアピール。  続けてロシア語で「彼が怪我しているのは知っているからいろいろ言えないけど、タイトルショットをやりたい」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R-ロレンツ・ラーキン(米国)170.8lbs/77.47kg[1R 2分52秒 ノーコンテスト] ※偶発的な後頭部への反則ヒジ-ムハメド・ベルハモフ(ロシア)171lbs/77.56kg  MMA24勝7敗のラーキンは日本大会で中村K太郎を下すなど6連勝中。王座挑戦経験を持ち、2021年5月にハファエル・カルバーリョにスプリット判定勝ち。  2022年5月にカイル・スチュワートに1R TKO勝ちしている。MMA15勝1敗で元ACBウェルター級王者のベルハモフも12連勝中。2013年11月にはトフィック・ムサエフにアナコンダチョークで一本勝ちしている。  1R、サウスポー構えのベルハモフに、オーソドックス構えのラーキン。  左右で詰めるラーキンに後退しながらカウンターのダブルレッグテイクダウンはベルハモフ! 左で枕に抱き背中を着かせると、ハーフから金網まで這うラーキンの両足を束ねるが、足を抜くラーキンは金網で上体を立てて座る。  なおも両足を引き寄せるベルハモフ。シングルレッグも立ち上がるラーキンは上から垂直ヒジ。後頭部に当たり反則で中断。ベルハモフは後頭部を押さえ、レフェリーに問われ、続行できないとアピール。ゴングが打ち鳴らされ、偶発的な反則としてノーコンテストとなった。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R×ダビオン・フランクリン(米国)8位・264.2lbs/119.83kg[3R 4分36秒 リアネイキドチョーク]〇マルセロ・ゴルム(ブラジル)257.6lbs/116.84539  ジャクソンウィンクMMAのフランクリンはBellator5戦無敗。2月の前戦でサイド・ソウマにスプリット判定勝ち。対するATTのゴルムはMMA3連勝中。2021年8月の前戦でBellatorデビューし、AFCなどで3連勝中だったビリー・スワンソンに1R TKO勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当て、関節蹴りも打つフランクリン。ゴルムも右ローを返す。フランクリンの右ローを掴んでテイクダウンを奪うゴルム。  立ち上がるフランクリン、片足をかつぎ肩に乗せてデスバレーボム! ゴルムが立ち上がるとさらにダブルレッグを持ち上げスラム! ゴルムにヒジを叩きこむとマウスピースが飛ぶ。  足を手繰るゴルムにパイルドライバーも狙うフランクリン。しかしゴルムも金網に押し込みヒジ。右カーフキックを効かせる。下がり始めたフランクリンだが、高い後ろ蹴りも。流血しながら詰めるゴルムは右ローを打ち込む。  ゴルムの右眉上のカットをドクターチェック。止血はされたが横の傷口は深い。再開。  跳びヒザを見せるフランクリン。ゴルムは右ロー2発。組むフランクリンだが離れるゴルムはワンツー! さらに左ボディ。後退するフランクリンはダブルレッグも切るゴルム。フランクリンのバックフィストをかわす。  2R、右ローに後退するフランクリンは足を手繰りに行くが、切るゴルム。ボディロックからスタンドバックも、突き放すフランクリンは左右を強振も軸がブレて疲労が大きいか。しかし残り1分20秒でシングルレッグテイクダウンを奪う。  上からギロチンを狙うフランクリンをリバーサルするゴルムに、同じようにスイープして体を入れ替えるフランクリンが上からヒジを突き、再びゴルムの頭にヒジを落として出血させる。  3R、右カーフを効かせるゴルム。詰めて右を差すと離れるフランクリンは右の関節蹴り狙い。ゴルムの左右に、口を開け肩で息をしながらも左を返す。  右で差して押し込むゴルム。両脇差すも押し込み動きなくブレーク。ゴルムは左右でまたも金網に詰めると、突き放すフランクリンは右バックフィストも大振り。  さらに左ハイも、その蹴り足を掴んで倒したゴルムがテイクダウン、パウンドに背中を見せたフランクリンにリアネイキドチョークを極めた! [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R×ロメロ・コットン(米国)7位・185.6lbs/84.18kg[3R 0分38秒 TKO]〇ダルトン・ロスタ(米国)8位・185.4lbs/84.09kg  コットン、ロスタともにBellator6戦全勝がプロ戦績の無敗同士の注目対決。  1R、ATTのロスタ、AKAのコットン。ともにオーソドックス構え。中央を取るロウタに、シングルレッグを狙うコットン。切るロスタ。  右を振るロスタに組み付くコットンも深追いはせず。コットンの右ヒザがローブローで中断も再開。  右フックを狙うコットンはダブルレッグも切るロスタが金網詰めてダブルレッグテイクダウン。すぐに立ち上がるコットン。右で差す、ロスタは左ヒザ。離れるコットン。右ローを突くロスタ! ワンツーで頭が下がるとコスタはスタンドでがぶりも首を抜くロスタ。  コットンはダブルレッグも切るロスタに左を当てるが、前に出るのはロスタ。コットンは抜群のタイミングでダブルレッグに入るが、金網背に差し上げるロスタが突き離す!    左から右アッパーを突くロスタが前に。さらに右アッパーがかすめる。ワンツーからロスタが組んでゴング。  2R、左の蹴り終わりに組み付くコットン。しかしバランスよく切るロスタは右で差して前に。左ヒザを突くがローブローに。中断。再開。  ワンツーで前に出るロスタにカウンターのダブルレッグに入るコットン。しかしここも切るロスタは、なおも前へ。続くダブルレッグも切る。  近づき左フックを当てるロスタは左ボディから右! コットンのテイクダウン狙いを切ると、今度はバックテイク。スタンドバックからパンチを突く。  右ショートアッパーを返すコットン。しかし左から右を当てるロスタは金網に詰めてシングルレッグへ。ここは差し上げるコットン。左で差して押し込むロスタに、頭を抱えてから外す。ロスタが離れ際にワンツーを振り、スタンドバックについてゴング。  3R、左ジャブを突くコットンに、右カーフを当てるロスタ。左のロスタの飛び込みにコットンはバックヒジ狙い。  しかし構わず詰めるロスタは金網際で左右を当て、後退するコットンに、右スーパーマンパンチ! さらに前進して左フックでコットンをKOした。  26歳、戦績を7戦全勝としたロスタは、「マイチーム、アンダーソン、マイク・ブラウンがいるから自信があるよ。感謝したい。ポッドキャストでジョシュ・トムソンに負けを予想されたけど、MMAのことを何も分かってないな」と因縁のAKA勢に対し、笑顔で語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ベタ・アルテアガ(米国)5位・125.8lbs/57.06kg[2R 3分47秒 ギロチンチョーク]×ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)7位・125.8lbs/57.06kg  イリマレイ・マクファーレン、アレハッドラ・ララに敗れるもデシリー・ヤネスに判定勝ちしたアルテアガは女子フライ級5位。  対する7位のポルトは、リズ・カモーシェに判定負け後、イララ・ジョアンヌにスプリット判定勝ち。  1R、ともにオーソドックス構え。アルテアガのワンツーをかわすポルトは左インロー。アウトロー、左ハイも。その蹴り足を掴んだアルテアガが組んでスタンドバックに。正対するポルトはヒジを狙う。  左ジャブを突くポルト。さらにローも。そこに組むアルテアガ。切るポルト。左ジャブの刺し合いから右を振るアルテアガはワンツーで前に。ポルトも単発ながら右を返す。ワンツーから右ローに繋ぐアルテアガ。  2R、右を当てるポルト。アルテアガは声を出して遠間から振るが、そこに右を突くポルト。額から出血するポルトだが、左インローから右フックを当てる。  サウスポー構えで右ジャブを突くポルト。オーソに戻すと、ワンツー&ハイ。さらにポルトの蹴り返しを掴んでテイクダウンするアルテアガ! ポルトは下から足を手繰り立ち上がる。  ワンツーから左の蹴りまで繋ぐアルテアガはボディ打ちも入れて手数を止めない。ポルトのタックルをがぶり、ノーアームのギロチンチョーク! ハイエルボーでタップを奪った。  アルテアガは試合後、「このレベルにいれば相手が誰でも強いから倒すだけ。ギロチンはこれなら極まる、と思った。タイトルマッチに向けて勝ち続けるだけ」と語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)9位・154.4lbs/70.03kg[判定3-0] ※30-27×3×ボビー・キング(米国)155.4lbs/70.48kg  3連勝中のラバダノフは3月の前戦でジェイジェイ・ウィルソンに判定勝ち。キングは、アレクサンドル・シャブリーに判定負けも、アヴィブ・ゴザリ、ケオニ・ディグス相手に2連勝中。ダゲスタンのラバダノフはアブドゥルマナプ・ヌルマゴメフのTシャツで入場。  1R、ともにオーソドックス構え。ダブルレッグテイクダウンはラバダノフ。フルガードで金網を蹴り、下から煽るキング。キムラも狙い、下から仕掛ける。  中央にステイするラバダノフは、金網に押し込む上体を起こしてパウンド狙い。キングはクローズドガードのまま、左腕で首を抱える。  足を解くとその立ち際にバックを狙うラバダノフ。左足をかけようとするが正対するキング。そこにいったん体を離すも、ダブルレッグテイクダウンを決めるラバダノフ、ゴング。  2R、右ストレートで踏み込むキング。サウスポー構えになり右ジャブで詰める。ラバダノフはシングルレッグでテイクダウン! マット中央。サイドを奪い、脇を差そうとするがキングは脇を固め、下から腕十字狙い。ハーフに戻す。  右で枕に巻き、パスを狙うラバダノフ。ニアマウントになるとキングは背中を見せる。そこに左腕を差し込むラバダノフ! 右腕を掴んで組ませないキング。  バックマウントから腰をずらし正対するキングに下から腕十字はラバダノフ! 前転させられるもまたいで外したキングは外ヒール狙いも、ラバダノフは落ち着いて防ぐ。  3R、サウスポー構えで右で詰めるキング。ラバダノフも右を当てて返すが、前に出てきたキングにラバダノフはダブルレッグをドライブしてテイクダウン! ハーフから腰を抱き、細かいパウンドを入れながらパス狙い。  キングの左腕を対角の腕で縛る。またもパウンドからニアマウントを奪うと、背中をつかせるが、腰を切りフルガードに戻すキング。  その足をかついでサイドを奪うラバダノフ。キングはケージを蹴ってラバーガード狙い。下のままゴングに大の字になったのはドミネートしたラバダノフだった。判定は3-0(30-27×3)でラバダノフが勝利。Bellator3連勝、MMA4連勝を決めた。 [nextpage] ▼ライト級→キャッチウェイト 5分3R〇アクメッド・マゴメドフ(ロシア)144.6lbs/65.58kg[1R 1分16秒 リアネイキドチョーク]×ケヴィン・ベーム(米国)147.6lbs/66.95kg ※2.6ポンド体重超過  8勝無敗のマゴメドフのセコンドにはハビブ・ヌルマゴメドフがつく。カマカの欠場ににょる緊急出場で体重超過のベームはATTポートランド所属。  左バックフィストからシングルレッグで組み付くベームに、スプロールするマゴメドフ。  右足をアンクルピックからバックを奪うと、左手を左脇に差し込んで足で縛ってリアネイキドチョーク! ベームが右手でタップした。マゴメドフは9戦無敗をマーク。ハビブとともに記念撮影に応じた。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ローマン・ファラルド(米国)170.6lbs/77.38kg[1R 3分42秒 KO]×ルイス・イニゲス(米国)170.8lbs/77.47kg  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフキックから入るファラルド。さらに右ロー。イニゲスも右ストレートを狙う。得意の右跳びヒザを狙うファラルド。  右ローを打ってから組むファラルドだが、突き放すイニゲス。右を差して押し込むファラルドだが深追いせず。右カーフキックを効かせるファラルドに、左足が流れるイニゲス。  左フックを突くファラルドにイニゲスは鼻血。イニゲスの右ボディストレートの打ち終わりに右ストレートを当てたファラルド!  詰めてサウスポー構えで追い、オーソに戻して、イニゲスの左に左ストレートを合わせると、イニゲスはダウン!  MMA8連勝をマークしたATTココナッツクリークのファラルドは、マイク・ブラウンとともに記念撮影に応じた。 [nextpage] ▼バンタム級→キャッチウェイト 5分3Rジェイロン・ベイツ(米国)136lbs/61.68kgマーク・コーツ(米国)137.8lbs/62.50kg ※体重超過  レフェリーはフランク・トリッグが務める。ベイツのセコンドmにはAJマッキーがつく。  1R、右の後ろ蹴りを見せるベイツ。さらに前蹴りからサウスポー構えにスイッチ。オーソドックス構えのコーツは左前手フックから飛び込み、右インローからシングルレッグも切るベイツ。  右ジャブを突くベイツ。再びシングルレッグから押し込みダブルレッグに移行するコーツ。両足を広げて防ぐベイツだが、コーツは束ねてテイクダウンも、すぐにスクランブルで立つベイツ。  右ジャブ、左ミドルハイをガード上に当てるベイツ。コーツは右インロー。ベイツは左跳びヒザ! ブロックするコーツだが、ベイツはバックヒジを狙う。さらに左跳びヒザで前に出る。  後ろ廻し蹴りはコーツもかわすベイツは右関節蹴り。低い後ろ廻し蹴りも見せる。残り10秒でコーツは胴回し回転蹴りも、かわすベイツだが、金的にヒット。中断後、再開しゴング。  2R、左横蹴るも見せるベイツ。圧力をかけるコーツは蹴りの打ち終わりに組んでスタンドバックから引き込み。  左足をかけるが、正対するベイツがかつぎパスに、コーツは亀に。腰を抱きパウンドするとバナナスプリット股裂き。しかし足を戻して正対するコーツ。そこに三角絞めからオモプラッタを合わせるベイツ。  前転してガードに戻すコーツ。立つベイツは上から寝たままのコールに蹴り。さらにガードに入っていく。下のコーツはベイツのかつぎパスに後転して立ち上がり。ダブルレッグへ。クラッチを切ったベイツはキムラ狙い。コーツが押し込んだままゴング。  3R、ダブルレッグに入り金網際でクラッチして持ち上げテイクダウンはコーツ。ニンジャチョーク狙いのベイツにすぐに首を抜き、スタンドバックから左足をかけるコーツ。  正対したベイツは右を振り逆に金網まで押し込みダブルレッグテイクダウン! コーツの立ち際にバック狙い。リストコントロールしていくが、外して正対するコーツは脇を潜り上に! 両足を抱えハーフにして押し込むと、そこに三角絞めを合わせたベイツ。  入りは浅いが持ち上げスラムしようとするコーツの左足をすくって高度を上げさせないベイツ。しかしスラムして外したコーツが上に、インサイドから鉄槌。  判定は2-1(30-27, 28-29, 29-28)に割れてベイツが勝利。MMA戦績を6連勝とした。アントニー&AJマッキーから祝福された。 [nextpage] ▼160ポンド契約 5分3R〇アーチー・コルガン(米国)159.6lbs/72.39kg[3R TKO]×ブライアン・ヌロ(米国)159.2lbs/72.21kg  1R、ともにオーソドックス構え。左ボディストレートのコルガン。ヌロは右ミドルも圧力をかけるのはコルガン。上下に打ち分け、ヌロの蹴りにカウンターの右をヒット。  右オーバーハンドを当てるコルガン。上下にレベルチェンジ。ヌロは左インローを返す。右ミドルを当てるが、その蹴り足を掴んだコルガンが右ストレート! 尻餅をついたヌロに深追いはしないコルガン。またもヌロの蹴りに左を合わせる。  2R、右ヒザを触って左フックを当てるコルガン! さらに左ジャブ、右ストレートで金網に詰める。左ボディストレートはコルガン。ヌロの右ミドルを掴んだコルガンは右ストレートを打ち込む。  鼻を赤くするヌロ。左前手を開いて突き、アイポークとなる。再開。右ストレートを当てて詰めるコルガン。ヌロの蹴りに右を合わせるコルガン。  3R、ヌロの右の入りに右から左を当ててダウンを奪うコルガン! パウンドに入るが足を効かせるヌロに体を離して立ち上がりスタンド勝負。  左額から出血のヌロ。右を振るがかわして右を打つコルガンが連打で詰めて左手で押さえつけるダーティーボクシングから右ストレート! コルガンがダウンし、レフェリーが間に入った。  MMA戦績を5勝無敗とした元オールアメリカンレスラーのコルガンは「レスリングだけじゃなくオールラウンダーだと魅せられたと思う。27歳の誕生日なんだ、自分、おめでとう!」と語った。
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