キックボクシング
レポート

【ONE】ジャネット・トッドが暫定王座決定戦を制してムエタイ&キックボクシング二冠王に、タイで武尊と練習したペイメンが、ジュングァン下したジクレープのタフファイトに苦しむも勝利

2022/07/22 23:07

▼第8試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R
〇ムアンタイ・PKセンチャイジム(タイ)
[判定2-1]
×ウラジミール・クズミン(ロシア)


 ムアンタイは元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者、元プロムエタイ協会ライト級王者で、2016年と2018年にはルンピニースタジアムのファイト・オブ・ザ・イヤーを獲得した激闘派ファイター。2015年5月に来日して、梅野源治に敗れている。2018年11月からONEに参戦し、パニコス・ユスフ、健太、ブライスデルバルに勝利したが前戦はダウン応酬の末にリアム・ハリソンにTKO負けを喫した。


 クズミンはアマチュアムエタイで豊富な経験を積んでプロデビュー。ONE初登場となった2月大会ではクリス・ショーから判定勝ちしている。ナチュラルにスイッチするのが特徴的なファイター。


 1R、前後にステップを踏むクズミンにサウスポーのムアンタイはじりじりと迫る。ムアンタイはまずは左ロー、クズミンは前蹴りでムアンタイを突き放す。クズミンは右アッパー、左フック。序盤は左ロー狙いだったムアンタイは左ミドルを蹴り始める。


 2R、左ミドルをどんどん蹴っていくムアンタイ。クズミンは構えを左右にスイッチしながら前蹴りでムアンタイを止め、バックステップで距離をとる。前蹴り、左右ストレートの長い距離で戦うクズミンはムアンタイが入ってくるところに左ヒジ。それでもムアンタイは前へ出る攻めの姿勢。クズミンがパンチを出しながら前へ出るとムアンタイが左フックをテンプルに直撃させる。


 3Rも左ミドルを蹴っていくムアンタイ。左ストレートも入れる。クズミンはムアンタイの左ミドルに左フック、右アッパーを合わせに行く。左ミドルを受け続けたクズミンは右のパンチが出せず、最後にはムアンタイの左ハイをもらう。


 判定は2-1と割れ、ベテランのムアンタイが接戦を制した。

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