(C)Kojima Shisuke/GONG KAKUTOGI/RIZIN FF
2022年7月31日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.37』のスーパーアトム級ワールドGP1回戦で、メキシコのジェシカ・アギラー(Pound4Pound&Brazilian Warriors)と対戦する、前RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加(AACC)が、所属ジムにて公開練習。同門のアミバを相手にパスガードからマウント、ギロチンチョーク、かつぎパスから腕十字などの極めを披露した。
伊澤星花との2021年大晦日のノンタイトル戦、2022年4月のタイトル戦の2連敗で王座陥落。再起戦はGPで、かつて師匠・藤井恵を2度破っているアギラーとの対戦となった。
アギラーは元UFCファイターで、2011年3月11日の『JEWELS 12th RING』でいったん浜崎との対戦が決定するも、東日本大震災で当日中止に。その後、2012年5月の『Bellator 69』で藤井と対戦し、判定勝ち。2013年10月の『VTJ 3rd』で藤井と再戦し、引退試合として臨んだ藤井が、アギラーの偶発的なサミングによって右目を腫らし、試合続行不可能となり、2R終了時の負傷判定でアギラーが勝利している。
今回、アギラー戦を前に浜崎は、広島県福山市にある「総合格闘技道場BURST」に2度の出稽古を敢行。セコンドには阿部裕幸AACC代表に加え、佐々木信治BURST代表がつくという。
2022年7月23日(土)発売の本誌『ゴング格闘技』9月号(NO.321)では、その藤井恵と浜崎朱加とのスペシャル対談を行っている。
(C)Kojima Shinsuke/GONG KAKUTOGI
AACCでの浜崎の練習動画を阿部代表が藤井のもとに送り、その動きを佐々木とともに共有してきたという藤井は、愛弟子・浜崎のこれまでの本能的な戦いに、佐々木との細かい指示を加え、新たに引き出しを増やす取り組みに着手してきたという。
3・11で対戦予定だったアギラー戦が震災で流れ、その翌年に師匠・藤井が米国でアギラーとストロー級の115ポンド(52.2kg)で対戦。試合当日に一回り大きくなったアギラーを相手に藤井が判定負けし、翌年のVTJでの再戦もアイポーク後の判定で敗れたことについて、浜崎は「いまでも納得がいかない」と語っている。その理由とは……。
この日、藤井が上京し、AACCを訪れたことで、今回の対談が実現した。その対談後に行われた公開練習で浜崎いは、アギラーについて、「一言でいうと、すごく強い選手だと思っています。ほんとうに決勝のつもりで戦わないと勝てない相手だと思っています。極めも強いし打撃もすごく上手いんですけど、私の中ではボクシング技術が高いイメージがあって、その打ち合いの中でも負けないようにとは思っています」と、WSOF王者にも輝いたアギラーのパンチを警戒。
藤井との練習で「自分はほんとうに何も出来ないんだなって(苦笑)、分からないことだらけだったと、あらためて思いました。苦手な形が結構多かったんですけど、広島に練習に行って、佐々木(信治)さんや藤井(恵)さんに詰めてもらって、少し苦手意識が無くなったことは何個かあります。伸びしろ? そうですね。その点では伸びしろしかないと思います」と、“シン・アヤカ”に手ごたえを感じていることも明かした。
「得意な形に持っていけば極められると思うし、何個か得意なパターンがあるので、そこに持って行ければフィニッシュ出来ると思います」とも語った浜崎の、一問一答の全文を下記に紹介したい。