いままでスパーリングを「何となくやっていた」(浜崎)
──現在のコンディションは?
「大きな怪我もなく、しっかり練習出来ていて調子はすごく良いです。トーナメントはなかなか経験できるものはないので、しっかり楽しみながら、1戦1戦勝って優勝を目指していきたいです」
──伊澤星花選手との2連戦後に取り組んできたことは?
「ずっと私、対策というのを立てないタイプだったんですけど、前回、伊澤選手に負けてからは、自分ではあまり見てないですけど、前の試合から立ててもらうようにしています。それに、いままでスパーリングを“何となくやっていた”のを、しっかり試合を想定して練習できるようになったかなと思います。この練習をすることで、試合に近い練習が出来ている方が、その場面になったときに力を発揮しやすくなるので」
──改めて、ジェシカ・アギラーの印象をお聞かせください。
「一言でいうと、すごく強い選手だと思っています。ほんとうに決勝のつもりで戦わないと勝てない相手だと思っています。極めも強いし打撃もすごく上手いんですけど、私の中ではボクシング技術が高いイメージがあって、その打ち合いの中でも負けないようにとは思っています」
──アギラー選手は、UFC後は、2020年11月のXFCでのダニエル・テイラー戦(スプリット判定負け)以降、試合から遠ざかっています。試合勘という意味では、アドバンテージになるのでは?
「ジェシカ選手は2年くらい試合をしていないのかな。あまり新しい映像が無いんですけど……実際のところは自分はあまり見ていなくて、セコンドについてくれる周りの先生方が研究して対策を立ててくれています。この間、どういう風に生活してきたかとかは分からないので、(アギラーの試合間隔が空いていることについて)それをアドバンテージにはとらえてないです。しっかり油断せずに、ほんとうに強い選手だと思っています。相手も研究してきていると思うので」
──藤井恵さんがいる広島県福山市の「総合格闘技道場BURST」で出稽古も行ったようですね。
「先月末と先々月末と2カ月連続で4日、5日くらいで行かせてもらいました。手ごたえ? ありました。ほんとうに何も出来ないんだなって(苦笑)、分からないことだらけだったと、あらためて思いました。苦手な形が結構多かったんですけど、広島に練習に行って、佐々木(信治)さんや藤井(恵)さんに詰めてもらって、少し苦手意識が無くなったことは何個かあります。伸びしろ? そうですね。その点では伸びしろしかないと思います。
今、いろんなことを練習していて、出来なかったことも出来るようになってきているので、(相手にとって)過去の映像はあまり参考になら……まあ参考になるんですけど(笑)、違うことも出していこうかなと思います。自分の不得意なところを練習していて、そこをしっかり詰めることによって勝てる試合をしようとやってきました」
──どんな試合で勝ちたいですか。
「得意な形に持っていけば極められると思うし、何個か得意なパターンがあるので、そこに持って行ければフィニッシュ出来ると思います。まあ、組んでみないとあっちの力が分からない部分もありますけど、極めて勝ちたいなと思います」
──勝ち上がっていけば、伊澤選手との3回目の対戦も見えてきますが、そういったことも頭のなかにありますか。
「いえ、いまは伊澤さんへの対策というのはまだあまりしていなくて、ジェシカ選手に勝たないと次が無いので、いまはジェシカ対策に集中しています」
──アギラー選手との試合は海外でも注目されているようです。今回、「ワールドGP」ということで、日本を代表して戦う意識もありますか。
「『日本を代表する』という気持ちはまったく無いですけど、(海外にも)反響があることはほんとうに嬉しいことですし、ありがたいことです。極めようとすればおのずと魅せられる試合になると思いますので、そこはしっかりと魅せていきたいです」
──最後にファンにメッセージをお願いします。
「試合まで2週間ほど、しっかり調整して良いパフォーマンスが出せるように頑張ります。ぜひ会場で応援よろしくお願いいたします」