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2022年7月22日(日本時間23日朝7時30分からU-NEXT配信)、米国ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催される『Bellator 283』でライト級の注目カードが並んでいる。
ひとつは、RIZINから初参戦となるトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)と、ライト級1位のシドニー・アウトロー(米国)の試合。もうひとつは、14勝無敗ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)と、元レスリング米国代表のクリス・ゴンザレス(米国)の対戦だ。
特に、RIZINライト級GP決勝で、現Bellator同級王者のパトリッキー・フレイレ(ブラジル)に勝利しているムサエフの参戦は、現地でも話題となっている。しかし、そのムサエフを迎え撃つアウトローもATTの実両者だ。
2019年12月のBellator日本大会で、欠場したベンソン・ヘンダーソンの代役として、マイケル・チャンドラーと緊急対戦。1Rに右クロスで敗れたものの、その後、アダム・ピッコロッティにスプリット判定勝ち、2021年6月の前戦では元UFCのマイルズ・ジュリーにリアネイキドチョークで3R 一本勝ちし、Bellatorで2連勝をマークしている。
精緻な左ジャブ、レスリングにも長けているアウトローは、果たして強打を持ち、ケージレスリングも強いムサエフ相手にランキングの“門番”となるか。
メディア用の会見でアウトローは、ムサエフがパトリッキーに勝利していることについて「ピットブルに勝った? 判定でね。それだけのこと。いいストライカーだ。幸運にも勝利を掴み取った。彼が勝つには、パンチの運が必要なんだ。その可能性を排除する。自分は他の対戦相手とは、違うことをただ見せるだけさ」と自信を見せている。
ベストな相手と戦ってこそ、ベストなシドニーを手に入れることができる
──2021年6月に2元UFCのマイルズ・ジュリーに一本勝ちし、Bellatorで2連勝をマークしましたが、そこから1年1カ月、試合が空きました。
「前回の試合が終わってから、すぐにでも準備はできていた。戦えることが本当に本当に嬉しい。僕はスマートなファイトをしたいわけじゃないし、16人のクズと、2人の本物のファイターで18勝0敗になりたいわけじゃないんだ。タフな選手と戦い続けたいんだ。ベストな相手と戦ってこそ、“ベストなシドニー”を手に入れることができるんだ」
──対戦相手がピットブルの負傷により、急遽変更となりました。
「気分は最高だよ。たしかに対戦相手の入れ替えが少しあったけど、みんなのために準備しているんだ。少し寂しかったけど、試合に出ていないだけで戦えないこともあるから、相手を見つけてくれたことには感謝している。あのタイムスパンで、相手を見つけてもらえただけでも嬉しい。結構大変だったと思うよ」
──今回の対戦相手のムサエフは、欠場したパトリッキー・ピットブル・フレイレに以前、勝っています(2019年大晦日RIZINでムサエフが判定勝ち)
「判定でね。それだけのこと。いいストライカーだ。幸運にも勝利を掴み取った。彼が勝つには、パンチの運が必要なんだ。その可能性を排除する。自分は他の対戦相手とは、違うことをただ見せるだけさ」
──試合に向けてメッセージを。
「一つだけ言えることは、神様は全てを成し遂げてくださるということ。あなたが好きかどうかに関わらず、彼の意志は実現する。コーチからは『みんなのために準備しろ』と言われる。誰のためでも。それが私の考え方で、いつでも誰でもいい。与えられたものは何もない。私はクズとは戦わない。正しい報酬を払ってる。それは懸命な努力と献身だ。神を信じ、自分の技術を信じ、そしてコーチの指示を仰ぎ、それをケージの中に持ち込むよ」