強面ばかりが集まったオープンフィンガーグローブマッチ参戦選手(左から)蛇鬼、山口侑馬、山口裕人、伊藤、萩本
2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪で開催される『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』の対戦カード発表記者会見が、7月11日(月)都内にて行われた。
オープンフィンガーグローブマッチが今大会では3試合組まれる。会見の冒頭では伊藤隆RISE代表より「近い将来タイトルを作っていきたい」と、OFGマッチのタイトルが新設される可能性があることが発表された。
▼オープンフィンガーグローブマッチ -66kg契約 3分3R
山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者)
山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。5月にRISE初のOFG戦に志願し、松本芳道と時間切れ引き分け(判定無し)に終わったが、9月大会では稲石竜弥から2度のダウンを奪って判定勝ち。2月の『RISE FIGHT CLUB』ではメインで東修平から勝利を奪った。戦績は27勝(17KO)18敗1分。
タップロンは日本で活躍するムエタイ選手。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とする。シュートボクシングを主戦場として鈴木博昭に連勝、RISEでは“ブラックパンサー”ベイノアを初回KOして初黒星を付け、2019年の「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」では水落洋祐、マサ佐藤、小川翔と国内トップクラスの選手を撃破して優勝。7月の「大和ジム50周年記念大会』では、メインイベントで大和哲也とヒジありルールで対戦し、1R2分32秒、ヒジ打ちのカットによるTKO勝ちを収めている。9月にはRISEで原口健飛からヒザ蹴りでダウンを奪うも逆転KO負けを喫した。2022年1月にはKNOCK OUTで鈴木千裕と対戦して初回KO負け。戦績は73勝33敗1分。
▼オープンフィンガーグローブマッチ -63kg契約 3分3R
山口侑馬(道化倶楽部/元INNOVATIONライト級王者)
伊藤澄哉(戦ジム)
山口侑馬は大阪山口兄弟の弟で、Innovation、DEEP☆KICK 60kg級でタイトル獲得経験を持つ。KNOCK OUTで活躍し、兄同様の倒すか倒されるかのド突き合いファイトを展開。RISEでは2019年7月の後楽園ホール大会で、4勝4KO無敗のホープ森香津眞を2RにKOで仕留め、9月にはRISEスーパーライト級王座決定戦へ進出したが山田洸誓にKO負け。2021年5月にRISE初のOFGマッチでYA-MANと対戦してKO負けを喫し、この試合で指を骨折。2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』で再起戦を行ったが、木村”ケルベロス”颯太に判定負け。戦績は19勝(14KO)15敗2分。
伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17戦(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行い、ダウンの応酬の末にKO負けを喫している。女子ムエタイで活躍する伊藤紗弥の兄。
▼オープンフィンガーグローブマッチ -70kg契約 3分3R
蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級王者)
萩本将次(FUTAMI FIGHT CLUB/RKSミドル級王者)
蛇鬼は地下格闘技出身で、2020年10月に行われたNKBウェルター級王座決定戦決勝にて、稲葉裕哉に判定勝利し王座を獲得。同年12月にはホーストカップでNJKFウェルター級王者の洋輔YAMATOと王者対決を行ったが、判定3-0で黒星。2021年6月のNKBでは北川”ハチマキ”和裕の引退試合の相手を務めたが、判定3-0で敗れた。11月にはRISEで中野椋太にも敗れ連敗となったが、今年3月の『RIZIN.34』では逆転TKO勝ち。戦績は11勝(5KO)8敗1分。
萩本はRISE初参戦。初期のアウトサイダーに出場し、海外遠征や海外強豪選手とも対戦経験あり。現在はRKSミドル級王座とJAPAN CUPミドル級王座を保持している。戦績は13勝(7KO)6敗3分。
今回が初参戦となる萩本は「今回このような大きな舞台にオファーをいただきありがとうございます。OFGに関しては僕はデビューがアウトサイダーなので抵抗は元々なくて。慣れているのがあるので“ぜひ”と一言申しました。今回日本vs.世界対抗戦ということなので、この大会を盛り上げる起爆剤となるような試合をしたいと思います。チームで勝つことを掲げて盛り上げて勝ちたい」と意気込み。アウトサイダーなどでOFGの試合は12戦も経験があるという。対する蛇鬼は「ぶっ飛ばします」とだけコメントした。
伊藤は「前回YA-MANに負けたにも関わらず、また大きい舞台に呼んでいただいたことに感謝したいです。大阪に自分は行ったことがなくて、初めてが試合なので初めての大阪をいい思い出として帰れるように、この試合はKO決着だと思うので会場を大爆発させたいと思います」と宣言。
山口侑馬は「この前の伊藤選手のYA-MAN君との試合を見ていて、カッコよかったですね、2人とも。カッコよくて、こんな選手と試合したいなと、こんな試合が俺もしたいと思っていたところでそんな相手と試合ができてホンマに嬉しいですね。ワクワクします。今のコメントを聞いてもっとワクワクしてきたって感じですね。試合は勝っても負けてもスカッと終わって、終わったら大阪初めて見たいなのでどこかに遊びに行きましょう(笑)」と、YA-MAN戦を見て戦いたいと思っていたという。
タップロンは会見を欠席で「必ず1Rで倒す」とだけコメントが読み上げられた。山口裕人は「この試合も日本vs.世界に入りますか? 正直、決まって相手を言われた時に“怖っ”と思った。その恐怖もまたいいなと思って絶対やらせてくださいと返事させてもらいました。絶対おもろいですね、楽しみですね。1Rで倒すと言われているので、俺も1Rから行こうかなと。楽しみにしていてください」と、強打者タップロンとOFGで殴り合うのが楽しみでしょうがないとコメントした。