経済的な条件が折り合わなかったわけではない
その中で放送が難しいというような空気感が出てきていて。であれば、私はドリーム・ファクトリー・ワールド・ワイドという会社の代表であって、RIZINを主催する立場にあります。ただこのTHE MATCHは、K-1さんRISEさん共に制作実行委員会を組成しての格闘技界を上げての主催組織を作って臨んでおりますので、徹底的な調査で反社でもないし反社会的勢力との交際がないと認めても、かつ社会的なコンセンサスがフジテレビさんの中でとれないのであれば僕は退任することも、これはポストの取材の時も答えましたけれど、僕がいることでネガティブなネタにされるのだったら本当に汚点をつけたくないし、汚したくないし、退くこともやぶさかでないとお伝えしたんですけれど、今回フジテレビさんにも私なりドリーム・ファクトリーが抜けて、K-1さんとRISEさん両団体の主催として引き続きやっていただく、そうすればTHE MATCHに関して放送しない理由ってないんじゃないかなと。
これでネガティブにやっぱり榊原は反社と交際があったよと思わないでくださいね。ありませんから。ないけれども、かつもしそれでも社内的に万が一あったらどうするって思う人がフジテレビさんの社内にいるのならどきますよって。極論、どいたうえにかつK-1さんRISEさん含めて格闘技界に信頼がないんだったら、信頼がおける企業さんに参画いただいて新しく実行委員会組織を組成すると、そうしたら問題ないでしょう。
僕は元々東海テレビ事業って会社で、系列局のさらに子会社みたいなところで。フジテレビさんに対する特別な想いというか地上波に対しての特別な想いがあるので、なんとかフジで放送して欲しかったし、放送するべきだと今でも思っています。昨今、どんどんこういう力のあるコンテンツがネットの世界の中に、地上波と配信局のパワーバランスというか、世の中の流れがそうなんだと思いますけれどボクシングもどんどん地上波で見られなくなっていますよね。
ここでハッキリ言っておきますが経済的な条件でフジテレビさんが折り合わなかったわけではないです。経済的な条件は、フジテレビさんもここ数年口を開くたびにお金はないと常々言っていたのでお金はないんです。だけど放映権料で折り合わなかったんじゃなくて、放映権料が安くても、それでも僕は2015年からRIZINに関して言えば再度立ち上げる時に、今日現在あるのはフジテレビさんのおかげだと心から感謝もしているし、一緒にこのコンテンツを作ってきた仲間がテレビ局の中にもたくさんいます。最後までこの放送を身体を張って守ろうとしてくれた役員の方、社員の方もいます。
そういう方に応えるべくも、フジテレビさんで放送していたら今年一番の視聴率、どんな全てのコンテンツを交えた中でもナンバーワンがとれるコンテンツになるんじゃないかなと思っていたので、我々がステップバックしようとも形を変えようとも、中村プロデューサーと伊藤代表にお願いして受け皿を作っていただいて、それでも放送を死守したい。これは武尊への約束、天心への約束も含めて、ファンとの約束を守るために最後までやりました。