キックボクシング
レポート

【RISE】中野椋太が稲井良弥を寄せ付けずKO勝ちで新王座に、華麗なるテクニックで宮崎小雪が圧勝の初防衛、憂也がJを圧倒KO、木村“ケルベロス”颯太はダウンを奪って2連勝

2022/05/29 20:05

▼第7試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
〇木村“ケルベロス”颯太(心将塾/同級11位、第3代DEEP☆KICK -65kg王者)
判定3-0 ※30-26×2、30-25
×麻火佑太郎(PHOENIX/スーパーライト級6位)


 木村は「ウルトラマンに憧れ、戦いごっこの延長でキックを始めた」という個性派。ここ数年キックから離れた時期もあったが、同門の山畑雄摩の活躍に刺激され復帰を決意したという。2021年11月のDEEP☆KICKではトーナメントを制してDEEP☆KICK-65kg王座に就くと、今年2月の『RISE FIGHT CLUB』に参戦。記者会見で山口侑馬に額を押し付けて挑発すると、試合では山口に判定勝ちして名を上げた。戦績は8勝(2KO)3敗1分。


 麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。かつては本名の清水佑太郎の名前でRISEに参戦していた事がある。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2021年2月のREBELSでは紀州のマルちゃんを初回KOに沈めたが、5月大会では古村匡平と接戦を演じるも判定2-0で敗れた。9月のKNOCK OUTでは大谷翔司にKOで敗れるも、今年2月のRISEではチャッピー吉沼から勝利。今回は適正階級のライト級での出場となる。戦績は10勝(1KO)7敗。


 1R、じりじりと前に出る木村にサウスポーの麻火はサイドキックで距離をとる。麻火の左ミドルには木村が右ストレートを合わせる。木村の右ミドルへすぐに左ボディストレートを返す麻火。蹴りで距離をとって戦う麻火に距離を詰められない木村という展開。


 2R、右カーフを蹴る麻火に木村は右ストレートを狙う。麻火は左三日月も多用し、木村のボディへ突き刺していく。左ミドルを蹴った麻火に木村が右ストレートをヒットさせ、バランスを崩した麻火へさらにもう一発右ストレートで麻火はダウン。その後も麻火のパンチをかわして右ストレートを打ち込む木村。右ストレートを次々と被弾して麻火はコーナーに詰まる。



 3R、左ストレート、右フックで攻めようとする麻火だが、木村はよく見てかわしての右ストレート。麻火は掛け蹴りでヒットを奪うが前に出てパンチを当てようとしたところで左アッパーでダウンを奪われる。麻火の蹴りに右ストレートを合わせ、左カーフを蹴る木村に麻火は掛け蹴りで応戦。麻火はカウンターの左ストレートをヒットさせるも木村の右ストレートをもらってグラつく。ボディを打つ麻火へ的確に右を合わせに行く木村。


 判定は3-0で木村。右ストレートの威力を見せつけて大差の勝利を収めた。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント