キックボクシング
レポート

【NJKF】コンゲンチャイ、HIRO YAMATO、岩橋伸太郎、藤原乃愛が新王者に。浅井春香はドロー防衛

2022/05/23 22:05

▼メインイベントⅠ(第11試合) ミネルヴァ ピン級タイトルマッチ 3分3R
×Ayaka(健心塾/ミネルヴァ ピン級王者) 
判定0-3 ※28‐30、28-30、27-30
〇藤原乃愛(ROCK ON/ミネルヴァ ピン級6位/挑戦者)
※藤原が新王座に就く。Ayakaは防衛に失敗。


 Ayakaは2018年4月にプロデビューし、2019年11月には祥子を破り、ミネルヴァ王座を獲得。2020年2月のRISE初参戦で伊藤紗弥にKO勝利の大金星をあげて一気に知名度を上げた。しかし、10月「GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の1回戦では紅絹に判定負けして連勝が「7」でストップ。11月には宮崎小雪に勝利、2021年2月3日にはTOMOMIにフルマークの判定勝ちでミネルヴァ王座を初防衛。4月にはムエタイルールで伊藤と再戦するも判定3-0で敗れたが、6月のNJKFでは奥脇奈々に判定3-0で勝利。9月にはアトム級王者erika(=名前の後ろにハートマーク)とミネルヴァ王者対決を行い、判定で敗れた。2021年11月にはMARIにも判定負けと厳しい状況。


 藤原は3歳で父親の空手道場で空手を始め、小学5年生で伊藤紗弥に憧れてキックボクシングに転向。アマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、蹴りを主体としたムエタイスタイルで3勝(1KO)2敗の戦績を持つミネルヴァ・ピン級6位の須藤可純を圧倒。判定3-0(30-27×3)の完勝を収めた。8月大会でも世莉JSKに判定3-0(30-27×3)、11月大会ではミネルヴァアトム級5位のほのかにも判定3-0(30-27×2、30-28)の完勝を収めている。2022年1月は撫子とドローも無敗を誇っているJKファイターだ。


 1R、藤原は左ミドル、前蹴りを当て、Ayakaがパンチ連打で前に出て距離を潰す。組む展開になると、お互いにヒザを当て譲らない。2Rも前に出るAyakaに、藤原は蹴り連打で応戦し、組みの展開でもAyakaよりも長身だけにヒザが当て優勢を印象付ける。ここまではジャッジ三者とも藤原を支持した。


 3R、組み展開でヒザのローブローか、Ayakaはアブスメントガードをずらす動作で不調を訴え苦痛の表情。ペースが落ちたAyakaに、構わず藤原は左ミドル連打、前蹴りでボディを削っていく。最後までペースを握った藤原がスタミナ消耗を見せることなく蹴り主体の攻めを貫き判定勝ち。


 6戦無敗でベルトを巻いた藤原は「ずっとお父さん、お母さん、会長やジムの仲間の支えがあって感謝の言葉しかないです。Ayaka選手は強くて思ったような試合ができませんでしたが、女子高生で無敗のままチャンピオンになるという夢を叶えられました。今度はこのまま無敗で世界を目指したいと思います」とアピールした。

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