古豪コンゲンチャイが山浦をKOしてS1世界スーパーフェザー級王座に就いた 撮影/安村発
ニュージャパンキックボクシング連盟「NJKF DUEL.23」
2022年05月21日(土)神奈川・カルッツ川崎
▼メインイベントV(第15試合) S1世界スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
×山浦俊一(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
KO 4R 1分53秒 ※左ミドル
〇コンゲンチャイ・エスジム(タイ/エスジム/元ルンピニースタジアム認定バンタム級4位)
※コンゲンチャイが新王座に就く。
山浦は15歳でプロデビューするも16歳から21歳まで現役を離れ、22歳で復帰。2019年9月にNJKFスーパーフェザー級王座を奪取している。2020年12月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王座を奪取。2021年2月にはNKBで高橋亮と対戦したがハイキックでTKO負け、4月の新日本キックで高橋亨汰にも判定負けと連敗を喫するも、11月の初防衛戦で久井淳平に判定勝ちした。
コンゲンチャイは2011年頃から日本で戦い、増田博正や翔・センチャイジムからヒジ打ちによるTKO勝ちを奪っている。2021年5月に瀧澤博人にTKO負けを喫しているが、11月にはWPMF世界スーパーフェザー級王者・岩城悠介から判定2-0で勝利した。
1R、コンゲンチャイは右ミドル、山浦は左ミドルを返し、お互いにミドルを主体とした攻め。2Rもコンゲンチャイが右ミドルを当て、山浦はそれをキャッチしてこかす。強引に距離を詰める山浦は左ボディブローをヒットさせてコンゲンチャイの動きを止めて追い込むが、コンゲンチャイは耐える。
3Rも右ミドルを多用するコンゲンチャイに、山浦は蹴り足掴んでのこかし、ボディブロー連打で削っていく。弱々しい表情を見せるコンゲンチャイに対し、山浦は強気にパンチで攻めるが、コンゲンチャイは右ミドルを当てていき山浦の左わき腹は真っ赤に。ここまでは蹴りが評価されたか、ジャッジ三者はコンゲンチャイを支持。
4R、一気に勝負に出た山浦が左右フック連打。耐えるコンゲンチャイが左ミドルで山浦のボディをえぐると、山浦は悶絶し立ち上がることができず。コンゲンチャイがKO勝ちし、タイ陣営はお祭りのような騒ぎで勝利を喜んだ。