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キックボクシング
インタビュー

【ONE】立ち技2冠女王スタンプ「ユニクを倒してMMAでも戦いたい」vs 18歳ユニク「最後に勝つのは最もハングリーな人間」=6.15 ONE上海

2019/06/12 18:06
【ONE】立ち技2冠女王スタンプ「ユニクを倒してMMAでも戦いたい」vs 18歳ユニク「最後に勝つのは最もハングリーな人間」=6.15 ONE上海

キレッキレのダンスと打撃でファンを魅了する二冠女王スタンプ・フェアテックス(C)ONE Championship

6月15日の「ONE: LEGENDARY QUEST」上海大会で、「ONE女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチ」に臨む、王者スタンプ・フェアテックス(タイ)と挑戦者アルマ・ユニク(豪州)。

キックボクシングとムエタイ両方の競技でONE女子アトム級王者のベルトを巻くスタンプと、豪州出身の18歳でWBCとIPCCの世界タイトルを保持する若き挑戦者との対戦となる。

スタンプ「私はいつだって準備OKなんです」

スタンプは、2018年10月のバンコク大会で日本ではキル・ビーのリングネームで活躍していたチョン・カイティン(台湾)からキックボクシングルールのONE世界アトム級王座を奪取。2019年2月のシンガポール大会では、米国と日本のハーフである強豪ジャネット・トッドとムエタイルールの同級世界王座を争い、判定勝利でベルトを獲得している。

このシンガポール大会でスタンプは女子王者としてメインを飾った。オープンフィンガーグローブを拳につけ、5Rフルの死闘を演じた2月大会に続く今年2戦目。試合間隔が4カ月空いたが、スタンプはすぐにでも試合がしたかったという。

「私はアクティブに動き続けたいタイプ。試合は月に1度が理想です。ONEが試合のオファーを出す時、私はいつだって準備OKなんです。次の試合は上海で開催されますが、中国に行くのは初めてなので興奮しています。新しい場所に行くのは楽しいし、日本やシンガポールにも一度行ったことがあって、常に楽しんでいます。こういう機会を与えてくれたONEには感謝しています」

21歳のスタンプはエネルギーに溢れている。次の試合がもし5Rまでもつれても、彼女はその強さを最後まで維持するだろう。しかし、油断はならない。対戦相手のユニクは2つのTKO勝利で2本のベルトを奪取し、その後負け無しで勢いに乗っている。

ユニクはまだ10代だが、プロ戦績は24勝4敗と既にベテランの域だ。

「ユニクはスピードがあってアグレッシブな選手。そして、どんどんプレッシャーをかけてきます。でも、そういう選手は逆にプレッシャーをかけられたとき対処できない場合があります。そこを狙っていきたい。彼女の経験が浅いとは思わないけど、私は子どもの頃から闘ってきて、より経験が多い。そういう家庭で育った強みがあります」

スタンプのムエタイキャリアは15年。それでも、常に改善することを忘れずに鍛錬を続けてきた。実際に、ボクシング技術はここ最近でさらに強化されている。また、彼女のチーム=フェアテックスジムには世界レベルのコーチ陣がいて、最高の戦略を練ってくる。

「打撃には自信があります。それに、小さいグローブを使うとパワーもスピードも上がりますが、それは相手も同じことなので、注意して闘わないと危ない。ケアレスミスをせず、エキサイティングな試合にしたいですね。私はダメージを受けることを恐れません。ムエタイを愛しています」

美しく闘うスタンプが女性に与える影響は大きい。前戦では、BLACKPINKの「BOOMBAYAH」をBGMに、キレッキレのダンスを披露しながら入場し、観客をハイプさせた。

彼女は、現状に満足せず、さらに先の未来も見ている。

「いま持っている2つのベルトを防衛し、そして、今年の後半にはMMA(総合格闘技)ルールの試合に参戦したいと思っています」というスタンプは、2018年にはタイのアマチュアMMA「ONESHIN CUP」でTKO勝利。

ONEの育成大会「ONE Warriors Series」では1Rわずか19秒、右ハイキックでTKO勝利を飾っている。

「もともと私はMMAをやるためにONEから声をかけられました。キックやムエタイに挑戦する機会を得たので、そのチャンスを掴みましたが、今後はMMAもできるように寝技の練習もしています」

スタンプ・フェアテックスは、MMAも視野に3つ目のベルトを目指すのか。闘う女神の挑戦は止まらない。

アルマ・ユニク「最高の試合をして、絶対に倒す」

一方、女王スタンプに挑戦する18歳のユニクは王座獲得に向けて並々ならぬ意欲を見せている。あらゆる作戦でスタンプを追い詰めるつもりだ。

「試合は絶対厳しいものになる。それは分かっているけど、どんな決着になるかは分からない。でも、5Rまで行っても全身全霊で戦う」

強さに隙がないスタンプに勝てる選手などいるのか──そう囁かれるなかで、WBCムエタイ世界王者であるユニクが浮上した。

彼女はまだ18歳だが、相手が誰でも物怖じしない強さがある。ユニクは、若くして世界で脚光を浴びるチャンスを掴んだ。

「厳しい練習をしているし、常にハングリー。誰にも負けるつもりはないし、最後に勝つのは、最もハングリーな人間だと思っている」

プロとして、自身をPRすることを怠らないユニクは、Instagramにスレンダーダイナマイトボディを幾度となく投稿。タレントリレーション部門の目にとまるよう努力を続けてきた。何より、WBCとIPCCの世界バンタム級王者であるユニクの強さは折り紙付きだ。

オーソドックス構えから右ストレートを得意とし、右の攻撃はヒジ打ちも鋭い。そして左右の蹴りも長く、スタンプに匹敵するだけのスキルと素養を持っており、彼女も自信を見せる。しかし、本当の問題は、フェアテックスジムの卓越したゲームプランだ。

スタンプは、これまでムエタイとキックボクシングで闘い方を分けて勝利を重ねてきた。キックボクシングでは、彼女の強力なキックを中心に組み立て、ムエタイでは、ボクシングに重きを置いた。今回は、ONE女子アトム級ムエタイ世界王座戦となる。

ユニク陣営は、その点もしっかり把握していた。

「全部を話すことはできないけど、彼女の分析はしっかりしています。スタンプは優れた技術を持っていて、典型的なタイの選手というイメージ。気を付けるべきはクリンチで、頭をしっかり動かして対抗しないといけない」

ユニクが言う通り、オープンフィンガーグローブで飛び込むスタンプは、首相撲に強く、そこからのパワフルなこかしでペースを握る。

「頼れるのは自分のパンチとヒジ。自信があるし、相手に確実にダメージを与えられる。パワーとスピードも自信があるし、試合のなかでポイントを掴んで、あとは流れに乗せるだけ。もちろん、KOしたいと思っているけど、強い相手なので、その辺は冷静に行きたい」

5R制のタイトルマッチだが、王者・挑戦者ともにアグレッシブな選手で、前に出ていくと宣言している。激戦必至、名勝負必至の一戦だ。

ユニクは言う。「スタンプと闘えて光栄に思っている。最高の試合をして、絶対に倒す」と。

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