撮影/安村発
skyticket Presents DEEP JEWELS 37~フライ級 GP 2022 FINAL ROUND~
2022年5月8日(日)東京・後楽園ホール
▼第7試合 DEEP JEWELS フライ級GP2022 決勝 5分2R
〇中井りん(修斗道場四国)
[1R 4分53秒 腕十字]
×杉山しずか(リバーサルジム新宿 Me,We)
※中井が初代王座に就く。
杉山は空手道禅道会から2008年11月にDEEP JEWELSの前身であるJEWELSの旗揚げ戦でプロデビューしたベテランファイター。5連勝を飾るなどJEWELSの主力メンバーとしてレギュラー参戦を果たすと、豪州留学から2012年7月に国内復帰。トップ選手として活躍し、2017年と2018年のRIZIN年末大会に出場したがいずれも渡辺華奈に敗れた。その後、2019年3月に韓国で開催された『Double G FC 02』で、UFCで近藤朱里とも対戦(女子ストロー級・52.2kgで近藤にスプリット判定負け)したジョン・チャンミに57kg契約で判定勝ち。
同年9月には新鋭の赤林檎にもフライ級(56.7kg)で腕十字で一本勝ちし、2020年7月には61kg契約でARAMIに腕十字で一本勝ち、2021年2月に栗山葵に初回TKO勝ち。今年3月の1回戦が約1年1カ月ぶりの試合となり、ミッコ・ニルバーナに腕十字をとられかける苦戦を強いられたが判定勝ちで準決勝進出。その準決勝は栗山葵の体重超過による失格で決勝進出となった。
準決勝で1試合戦っている中井と、これが初戦となる杉山。この差が試合に影響するか。
1R、サウスポーの杉山に中井は左へ動いていく。左ストレートを放つ杉山に中井は右インロー。ジャブを繰り出す中井は杉山の左ストレートに合わせてシングルからケージへ押し込む。ケージを背にする杉山に中井はヒザ蹴り。回り込んで脱出に成功した杉山は前に出る中井に左三日月蹴り。どんどん前へ出てくる中井に杉山はステップでかわそうとするが、中井に捕まりテイクダウンされる。
同時に腕十字の体勢に入る中井。これを凌いだ杉山だが中井の猛攻は続く。サイドから抑えつけてマウントを狙う。さらにもう一度腕十字へ。残り時間10秒、がっちりと腕十字が極まり、中井が勝利。両者は笑顔で抱き合い、健闘を称え合った。
中井はマイクを持つと「今回私をこのトーナメントに出場させて下さり、感謝しております。私がこのベルトを獲ったということはこれからどれだけジュエルスに恩返しがしていけるかということと、私はUFCに出たいのですが本当に出られるのか、どこまでやれるのかってことだと思います。いつも支えてくださるファンの皆さんには本当に感謝しています。もちろんこのベルトはファンの皆さんのものです。これからも応援よろしくお願いひます」とお礼を述べ、ベルトを巻いたまま勝利の伸身宙がえりを2度決めてみせた。