▼第4試合 DEEP JEWELSストロー級 5分2R
〇長野美香(フリー)
[2R 0分57秒 ※フロントチョーク]
×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)
長野は小学生でレスリングを始め、名門・中京女子大学レスリング部時代には2002年ジャパンクイーンズカップ55kg級4位、2004年51kg級4位などの実績を残す。タレント活動を経て2007年12月にプロMMAデビュー。JEWELSには旗揚げ戦から出場し、石岡沙織と共に現在のDEEP JEWELSの礎を築く。2013年12月に一度引退するが、2016年に復帰。2018年大晦日にはRIZINで山本美憂と対戦するも敗れた。今回の試合はMMAでは2019年6月の本野美樹に敗れて以来の試合となる。
ケイトは柔道、糸東流空手、ボディビル、スポーツインストラクターを務めていた経験をバックボーンに持ち、2020年12月のプロデビュー戦で熊谷麻理奈を腕十字で極める一本勝ちも、3月大会でHIMEの打撃に後退し、プロ2戦目で初黒星を喫した。続く9月大会でもAACCのミッコ・ニルバーナ相手に組みで下となり判定負け。いずれも接戦ながら連敗を喫したが、東京に活動拠点を移しての12月大会で栗山葵に判定勝ち。今回はフライ級からストロー級に階級を移しての第一戦となる。
1R、序盤から組み付いていったケイトは長野をケージへ押し込むが、長野が脇をすくっての投げ。しかし投げ切れず、バックを奪いに行くケイトに長野は腕をとって抵抗するが、立とうとしたところでケイトが完全にバックを奪い、パンチを見舞いながら四の字ロックへ。亀になる長野にリアネイキドチョークを仕掛けるケイト。長野はケイトを背負ったまま立ち上がろうとするが、ケイトがそれを潰す。残り10秒で上になることに成功した長野だが、抑えるだけに終わった。
2Rもすぐにテイクダウンに行くケイト。長野に組み付いて長野をケージへ押し込み、ボディロックでテイクダウンを狙うが、長野は首を抱えてフロントチョーク。そのまま上になって倒れると、長野が絞めあげる。長野がキャリアの差を見せつける一本勝ちで復活の勝利を収めた。
マイクを持った長野は「ケイト選手はこれから女子格闘技の先頭に立っていく選手だと思います。私は1試合1試合、悔いが残らないように戦っていきたいと思います。応援ありがとうございました」と語った。