▼第3試合 DEEP JEWELSミクロ級 5分2R
〇山崎桃子(フリー)
判定3-0 ※20-17×3
×ちびさい KYOKA(SAI-GYM)
山崎は中学生時、転校をきっかけにいじめにあっていたが反撃を開始。喧嘩に明け暮れ、2014年からは『THE OUTSIDER』に参戦。2勝3敗の戦績を残し、本格的にプロ格闘家を目指すためDEEP JEWELSに参戦。アマチュアルールの3試合を経てプロに昇格したが、デビュー戦で肩を脱臼して川村虹花にTKO負け。手術とリハビリを経て2019年6月に復帰すると組みで圧倒し、プロ初勝利をあげた。
同年9月のにっせー(総合格闘技道場闘心)戦では腕十字に敗れて連勝ならず。その後は仕事と練習に専念していたが、2020年3月にコンビニで酔った男に突然絡まれ、暴行を受けるという事件に巻き込まれて重症を負ってしまった。この事件は様々なメディアに取り上げられた。事件後、10月のDEEP JEWELSに出場して國保小枝から判定勝利を収めたが、以降はリングから遠ざかり、今回が実に1年7カ月ぶりの復帰戦となる。
1R、軽快なステップを踏むちびさいにワンツーをヒットさせる山崎。ちびさいが組み付くと逆に山崎がボディロックからテイクダウン。すかさず下から腕十字を仕掛けるちびさいだが、山崎は立ち上がって腕を抜く。ケージに押し付けるちびさいは右フック。離れるとちびさいは飛び込んでの右フックを繰り出し、再び突っ込んで組み付くが山崎は首相撲からヒザ蹴り。プレッシャーをかける山崎にちびさいはワンツー、組み付くと山崎が首相撲からヒザ蹴りの連打を突き刺す。
2R、ローの蹴り合いからちびさいが右フック、そのまま組み付くがまたしても山崎が首相撲からのヒザ蹴り。そのまま組み倒した山崎は強いパウンド。リアネイキドチョークを仕掛ける山崎だがちびさいは立ち上がって山崎をケージに押し付ける。しかし、またも山崎のヒザ蹴り連打。ちびさいは鼻血を出し、ドクターチェックに。再開後、ちびさいは右フックから組み付くも山崎はヒザで迎撃して逆にテイクダウン。パウンドを見舞い、優勢のまま試合を終えた。
両者力のこもった熱戦に拍手が沸き起こり、判定3-0で山崎が完勝。山崎はマイクを持つと「皆さんのサポートのおかげで勝つことが出来ました。1年間試合していなかったんですが変わらずサポートしてくれているファン、スポンサーさんありがとうございます。今日は母の日ということで今日の勝利をお母さんに捧げたいと思います。これからもっと強くなってもっと有名になって、お母さんに恩返ししたいと思います」と笑顔を輝かせた。