初勝利の喜びにあふれていたYUSHIの試合後インタビュー(C)RIZIN FF
2022年5月5日(木・祝)都内某所で開催された『RIZIN LANDMARK vol.3』の第1試合で、ZENKI(益荒男team DURGA)に2R2分21秒、TKO勝ちしたYUSHI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)が試合後インタビューに答えた。
「こんなに気持ちいいんだな、勝ったら、と最高の気分です」と笑顔で白い歯を輝かせたYUSHI。前日の記者会見とは違う髪色になっていたことを指摘されると「会見の時とかと当日違った方が、見ている人におっと思わせると思って体重調整が終わった後に美容院へ行って3時間かけて染めたんです。今回はネイビーとゴールドがテーマだったので漫画の主人公をイメージして作り上げました」と、“魅せる”ことへのこだわりだったようだ。
対戦相手のZENKIは前日計量で2.75kgオーバーしており、体重差が気になるところだったが「前回の(三浦)孝太くんと比べて弱かったというか。チョークの体勢に入られたのでヤバいと思ったんですが冷静に対処できました。体勢を返された時に体重差を感じた部分はあったんですが、自信を持って戦えたのでそんなには感じなかったです」と、あまり影響はなかったとする。
寝技でも「わりと自分の中では寝技になった瞬間にスイッチを切り替えて、立ち技の時は立ち技を教えてもらっていたコーチの言うことを忠実に聞く、寝技になったらスイッチを切り替えて、相手のポジションと自分のポジションを冷静に考えて、ディフェンスを考えながら攻めるっていう。パウンドする時はパウンドするという意識で出来たので僕の中ではわりと冷静に出来たのかなって思っていますね」と、落ち着いて対処が出来たという。
しかし、1Rの最後にリアネイキドチョークを極めにいった時に「相手も虫の息みたいになっていたので、『よっしゃー、これで極めたる』って思ったんですけれど『あれ?極まらないぞ』と(笑)。けっこう疲れたぞと思って。1Rが終わった時、気持ち的に若干ネガティブに入りそうになったんですよ、極められなかったと思って。だけど切り替えて、もう1回試合を作ってやる、俺よりも相手の方が疲れていると思って出来たのでよかったです。セコンドの声に救われた部分もありました」と、かなり力を使ってしまったと言うが、すぐに気持ちを切り替えられたようだ。
「寝た時に相手の息があがっていたので、僕も疲れたなって思っていたんですけれど、絶対にこいつの方が疲れていると思って。それがパワーになったし、セコンドにも言ってもらえて冷静に出来ました」
ZENKIのことは「根性無しかなと思っていたんですよ」と言うが、「体重も調整できないような、試合も諦めるような。でもそんなことはなくて、けっこう絞めてそれでも耐えていたり、打撃も入っていたけれど心折れずに目が死んでいなくて。意識を断つくらいしっかり攻撃を決めないと終わらないと思ったので決めきってやると思って決めましたね」と、根性があったと称えた。
最後の左右フックでのラッシュは「“おっしゃー!”みたいな。畳みかけてぶっ飛ばしてやると思ったら審判が止めてくれたので一瞬で安心しました」と言い、「カウンターで右を合わせる練習はかなりしてきたので、タイミングを常に見ながら右を合わせに行った感じでそれが練習通りに合わせられました。あそこを特に練習していたので」と、練習通りだったと振り返った。
魅せるこだわりはガウンにもあり、「入場からパフォーマンスをしっかり決めたいので、今回もお金をかけてコスチュームを作りました。30万くらいはざっとかかっています。スポンサーさんのおかげで魅せる所にお金をかけられていますね。自分には自分の役割があるので自分を魅せることを100%手を抜くことなく披露することで、今日も5試合しかないのに3000いくらの高いお金を払ってもらっているからこそ、パフォーマーとして自分に投資してしっかり試合とコスチュームと入場で魅せて、楽しんでもらえるエンタメとして魅せられたらなと思っているので、これからもそういう立ち位置として試合で魅せられたらなと思っています」と、入場だけに30万円かけたと明かした。
ガウンは前夜に完成して届き、ガウンを着て鏡を見ながら、曲を聞いて入場をイメージしていたというほどのこだわりようだ。
今後については「観客がたくさんいるところで魅了できるような、感動させるような試合をしたいので、デカい会場で僕を使って欲しいなと。デカい大会で火付け役で使ってもらえたらなと思います」と話した。