MMA
インタビュー

【RIZIN】YUSHI語録満載の個別インタビュー全文掲載「30代の希望になりたい」「一番欲しいのは本物の愛」「俺は日本にいる中で一番スーパースターになれる」

2022/05/04 02:05
 2022年5月5日(木・祝)都内某所で開催される『RIZIN LANDMARK vol.3』出場選手の個別インタビューが3日(火)都内にて行われ、第1試合のRIZIN MMA特別ルール62kg契約3分3RでZENKI(益荒男team DURGA)と対戦するYUSHI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)がインタビューに答えた。  昨年大晦日の三浦孝太戦でデビューし、そのアグレッシブな戦いはもちろんキャラクターや発言でも注目を集めた。今回の個別インタビューでもマスコミからの関心度は高く、予定時間をオーバーする一問一答の多さ。YUSHI語録満載の全文を掲載しよう。 新しい風をRIZINに吹かせたい ――その服はオーダーメイド? 「これは僕のブランドの服で、一点ものをこういう感じで何パターンか作って売っているんですけれど、その新作を。自分でこういうのを着たいと思って作っているのでそれを着て来ました」 ――現在の心境は? 「かなり年末空けてから練習してきたので、やっと試合が決まって楽しみにしていたので。練習して成長した姿を皆さんに見せて、やっぱりカッコいいなって思わせるだけなので、焦らずに絶対に勝てると思うので冷静に戦って勝ってる姿を届けたいですね」 ――先日の公開練習でファンから「打撃が綺麗」「大晦日と全然違う」との声があった。 「それだけ練習した自信があります。打撃は元々得意で、あの試合ではそこが一切見せられなかった部分があって悔しかったんですけれど、今回はスパーリングをたくさんしてきたので試合でも打撃のさらにキレの上がった姿を見せて『YUSHIやるじゃん』と思わせたいですね」 ――対戦相手の印象は? 「ちょっと悪そうだなって。街の不良みたいなイメージがあったので、小さい子が見てヒーローが悪者を倒すみたいな画に出来たら、僕もああいうヒーローみたいになりたいって子供たちが格闘技を通して増えていったらいいなと思っているので、ヒーローに徹します」 ――どんな試合展開をイメージしている? 「組みの練習もかなりしてきて、テイクダウンも得意なのでどこかで1Rに1回くらいテイクダウンを取ってそこのレベルも上がった姿を見せたい。でも何より、打撃をしっかり圧倒して打撃で倒すのが僕の中で一番気持ちいいと思うので、力の差を見せつけた上で打撃でKOしてスカッとした勝利を届けたいですね」 ――前回は66kg契約、今回は62kgで適正に近い? 「そうですね。今63kgでそこを前後していたので、もうちょっと下げることも減量すれば出来るんですけれど、前回と比べて今回は62kgなので適正体重になった感じはします。相手も同じ体重で、どういう力の差を見せつけられるかなっていうのが自分の中でも楽しみになっているので今回は気がラクというか。前回は66kg契約で62kgしかなかったので、それでも勝てると思って出たんですけれど、実際は力の差をちょっと感じてしまった部分がありました。今回は同じ階級なら俺の方が全然強いところを見せられたらと思います」 ――前回と変わったのは? 「グラップリングの技術。極められまくったのでディフェンスをかなり練習してきましたし、あとは打撃の精度だったり、前回は作戦をたてて試合をできなかったので、今回は相手に対してどんな感じでやるかってところを綿密に作戦を練ってきたのでそこを見せられたらと思っています」 ――勝利したら何がしたい? 「ちょっと癒されたいけれど、最近自分の格闘技のレベルが上がってきたことが楽しくて毎日過ごさせてもらっているので、そこは試合が終わってからも引き上げつつ、次の試合へ向かってじゃないですけれど。僕の選手生命って今34なのでそんなに長いと思っていない中で、無駄な時間を過ごしているのはもったいないと思う。リフレッシュする時間も多少は作るんですけれど、またさらにさらに強くなるために練習に励もうかなと思っていますね」 ――もう格闘技一本で? 「今年に入ってからほぼ格闘家ですよ、俺がやっていることは。応援してくれる人がこれだけいて試合も組んでいただいて、こんなに幸せなことはないと思っているので。そんなに長い期間できないかもしれないけれど、その短い期間の中で自分のレベルをしっかり上げて、新しい風をRIZINに吹かしてまた違った層のファンを取り入れられたら、もっと盛り上がるんじゃないかなって思っています」 ――前回の相手が三浦孝太選手で注目が凄かった。反響は? 「めちゃめちゃいい反響でした。負けちゃったので悪口言われるのかなとか弱いなと言われると思ったんですけれど、いいことを言ってくれる人が多かったりとか。小さい子に話しかけられて写真撮ってくださいと言われることが増えたのが、僕の中で凄く嬉しかったですし、出てよかったと思いましたね」 ――今回が格闘家としての実力が評価される。気合いは入る? 「試されるというか、本当はどんな試合ができるのかって思われていると思うので、自分の中で自信があるので練習の成果を試合で見せて、また次見たいって思ってもらえるように戦いたいです」 ――自信の割合は? 「90%くらい自信がある。10%くらいは絶対ってないので振ってきたパンチがたまたま当たったりとか。そんな時に気持ちが折れずに意識がある限りは戦う。自分の中では背負うものがあると思っているので、そういう人たちのためにも意識がある内はしっかり勝ちにこだわって。前回もそうだったんですけれど、戦っている姿を見せて自信につなげたいというか。僕がこの年で格闘技を始めたのは30代の希望になりたいというか、年齢を言い訳に諦めている人ってたくさんいると思ったので、そういう人たちの希望になるように努力して勝ち上がって、前回は負けましたけれど次に勝つためにこれだけ練習して勝ったって姿っていうのは、たくさんの人に響くんじゃないかなと思っているので、そういう風になれるように頑張ります」 [nextpage] ホストの経験が格闘技で活きる部分 ――BRAVE以外でも寝技の練習をしている? 「トライフォースの朝練で寝技の先生もいるので、そこで教えてもらって。宮田さんのBRAVE GYMはパーソナルみたいな感じで個別で教えてもらいに行っている感じですね」 ――防御だけでなく自分から極めに行く練習も積んでいる? 「そうですね。自分から極める練習もしたんですけれど、やっぱり僕は極めに行くよりもパウンドとか派手な試合を見せたい気持ちがあるので。ディフェンスをメインに基本的には練習して、極められるタイミングがあれば極めに行きますけれど、そうではない限り打撃で気持ちのいい勝ち方をしたいと思っていますね」 ――格闘技界における最終目標は決めている? 「後世に自分の映像が残るくらいのインパクトがある試合だったりとか、そういう選手になりたい。僕が昔、魔裟斗さんだったり須藤元気さんだったり山本KIDさんだったり、スター的存在の人が自分の頭の中に記憶として残っているので。そういう人たちのような本チャンの実力はないかもしれないけれど、圧倒的に記憶に残るような選手として名を残したいと思っています」 ――ホストの経験が格闘技で活きる場面はある? 「うーん…人気を付けるってことですかね。入場、会見、会場入りの恰好…僕はホストでもお酒が飲めないので魅せることをずっと練習してきたので、格闘技も魅せるってところはエンタメとして大事だと思っているので、そこは他の人との圧倒的な差だと思う。ホスト時代に培ってきた魅せるって技術を格闘技にも上手く活かして、人気のある選手に上り詰められたらなと。実力だけなら練習していて弱いなと思うこともあるんですけれど、こうやって必要としてもらえるのは魅せるっていう部分で自分の中でこだわってやってきたからだと思っているので、そこの部分で新しい風としてRIZINでカッコいい魅せるファイターとして世間に知らせていけたらな、と思っていますね」 ――ホストは相手が何を考えているかを読み取る職業。そういうところが格闘技で活きるのでは? 「まだそこを感じたことはないですが、ここ2カ月で格闘IQが、僕は今までガムシャラに戦うってことでやってきたんですけれど、それだけでは行けない境地があると築いてからは考えるってことをしだして。そこは僕もホストをやっている時に最初はガムシャラにやっていたけれど考えるということをやっていって今と近しいところがあるので、どこかでリンクしてくるかもしれないですが今のところはまだ魅せるってところでしか活かせていない感じですね」 ――今回も3分3R。本当は5分3Rやりたかった? 「いや、3分3Rがよかったです。また体力部分も試合になったら5分もたなかったり。もつんですけれどちょっと怖くて、5分3Rになったらこの体力を温存しておかないとなって思って試合をやるよりも、アグレッシブな試合を僕は見せたいと思ったので、3分3Rで体力を気にせずアグレッシブに戦いに行く姿の方が見ている人を楽しませやすいのかなって思っていたので、僕はそっちの方がありがたかったです」 ――次がその次以降に5分3R? 「いや、希望は一生3分3Rです(笑)。許されるなら」 [nextpage] 自分の実力を上げていくことが今は専念すべきこと ――いま一番欲しいものは? 「本物の愛ですかね。長く彼女がいたんですけれど今はいなくて。奥さんとか彼女がいないからこそ自分が好きなことに100%で触れてるのはいいことなんですけれど、本物の愛も知りたいと思っていますね」 ――愛を探す旅の一つが格闘技? 「ああ、そうですね。戦い抜いてカッコいい姿を見せて、愛してくれる人、自分が愛したいと思うような希少な女性に出会いたいですね」 ――三浦孝太選手と同じ大会に出られるのが楽しみと言っていたが、欠場が決まったことには? 「なんでやねんと思って、悲しかったです。一緒のタイミングで出て、一緒に勝って頑張ろうぜって共有が出来たらなって。本当に僕は人として彼のことが好きになったので。だからこそ一緒のタイミングで出られるっていいなって思って今回出場を決めた部分もあったので、ちょっと悲しかったです。でも孝太くんの分もじゃないけれど、僕が今回のこの大会で自分がスターになれると思ったので、自分がしっかり派手にカッコよく勝って、俺の試合が一番良かったと思ってもらえるように後は頑張るだけです」 ――よくスターやヒーローという言葉が出るが、それはなぜ? 「僕が昔憧れた人たちがそういう人たちだったという。自分がそっち側に回りたいと思った時からそういう人たちを意識しながら、そういう人たちの行動だったり思考だったりを考えながら自分を作っているような感じなので、多分そういうところから出て来ているのだと思います」 ――格闘家以外だとどんなスターに憧れを? 「木村拓哉さんですかね。母親の影響もあるんですけれど、本当にカッコいい、何をしてもカッコいい。どんな局面でもカッコいい男ってなかなかいないと思うので、自分の中でどの局面でもカッコよく魅せられるような人でいたいなと思って行動しているような感じですね」 ――格闘技界のキムタクと呼ばれるような存在になりたい? 「そんな言わないでください(笑)。格闘技界では魔裟斗さんとかが僕の憧れのスーパースターだったので、またその人たちとは違う色として自分が輝いていけたらなと思っています」 ――そのために何が必要? 「実力だけですかね。自分に格闘家として実力がしっかり付けば、俺は日本にいる中で一番スーパースターになれるくらいの実力はあると思っているので。実力の他の面でですけれど。だから圧倒的に格闘技の実力というのが伴ってこないと、結局あいつは魅せ方だけカッコいいだけで実力ねえじゃんって言われる。僕が逆に第三者だったら、あいつ実力があればなって思ってしまうと思うので、そこを自分はプレーヤーとして自分の実力を上げていくことが今は専念すべきことだと思って年末から今までかなり練習を積んできた感じですね」 ――会場内の観客は少なくても入場シーンにはこだわる? 「最初はこだわるつもりはなかったですし、ガウンじゃなくて自分の持っているカッコいいジャケットで登場しようと思っていたんですけれど、入場の期待度が高すぎて、それじゃいかんなと。曲もこだわってガウンも早急に3週間しかないのにお願いして急遽作って。多分、当日の朝に仕上がってくるくらいだと思うんですけれど。そこを期待されちゃっているし、しょうがないなっていう。自分の中で魅せないといけないなっていうのは責任としてやっています」 ――今回はズバリ、入場から試合から試合後まで全てを“魅せる”のがテーマ? 「そうです。それがスーパースターだと思っているので。偉そうなことを言ってしまった(笑)」
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