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【UFC】遥かなる頂──ヴォルカノフスキーがチャンソンをTKO、スターリングがヤンとの接戦を制しバンタム級王座統一、チマエフがバーンズとの死闘制す! 44歳のオレイニクが一本勝ち=『UFC 273』

2022/04/10 09:04

▼ライト級 5分3R
○マーク・マドセン(デンマーク)12勝0敗(UFC4勝0敗)UFC4連勝
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×ヴィンス・ピシェル(米国)14勝3敗(UFC7勝3敗)
UFC3連勝でストップ

“ジ・オリンピアン”グレコローマンレスリングでリオ五輪銀メダリストのマドセン。デンマーク史上最高のレスラーと呼ばれる。UFC3連勝中だ。

 対する“フロム・ヘル”ピシェルは、2012年のTUF15出場から10年。怪我からの復帰後5勝1敗。黒星はグレゴール・ギレスピーに肩固めで敗れているが、以降ルーズベルト・ロバーツ、ジム・ミラー、アースティン・ハバードにいずれも判定勝ちでこちらも3連勝中。

 1R、ともにオーソドックス構えから左ローはピシェル。マドセンも右ローを返す。左を振って組もうとしたマドセンだが深追いせず。距離を取るピシェルは右ロー。ワンツー。マドセンも右ロー。さらに踏み込んでの右ストレート! 押し戻してきたピシェルにダブルレッグテイクダウン! 起き上がりのピシェルにバックに回ろうとするが、ピシェルは腕取りから立ち上がり。右フックを当てるマドセン。それをブロッキングするピシェルは右ローを返す。

 2R、右ローを打つピシェル。詰めるマドセンは右ローを返す。左を返すピシェルはサウスポー構えにスイッチ。オーソに戻すが、ピシェルの打ち終わりに組んだマドセンは崩してバックに。左手首を持つピシェル。バック狙いのマドセンにヒップアタックから、右足に足関節からカーフスライサーからバックを狙うピシェル!

 足を抜くマドセンを詰めてシングルレッグ、ダブルレッグテイクダウンはピシェル。ブザーに首をかっきり、俺のコーナーから出ていけとばかりにマドセンの背中を押した。

 3R、跳びヒザから詰めるピシェル。さらに右を振って右で差して組む。手首を持って体を入れ替えたマドセン。離れるピシェル。

 ヒザ着きのダブルレッグテイクダウンはマドセン! ピシェルの下からの三角絞め狙いをかついでハーフガードも、すぐにフルガードに戻すピシェル。マドセンは左腕で枕に巻いて左に片足を抜く。腰を押すピシェルだが背中は着いたまま。アームロックも狙いながら、ケージまで這って立ち上がりを狙う。それを潰すマドセンに、ピシェルは潜りからヒザ十字狙い、足を抜こうとするマドセンにシングルレッグで腰を上げたところでブザー。判定は3-0でマドセンが勝利。

 12勝無敗、UFC4連勝をマークしたマドセンは、「3度のオリンピアンで、5回世界チャンピオンだ。ローガン、もう先は見えているだろう?(テイクダウンをされたが?)覚えていないね。これはレスリングだと思っている。実はデンマークからアメリカに(アリゾナ)、勝つために、家族とともにアメリカンドリームを叶えるためにここに来たんだ」と、ランキング入りをアピール語った。

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