これまであまり試合を意識した練習とかが出来ていなかった
試合後、「自分に腹が立った」と本誌に語った浜崎。
トップを取りながら、ガードでの攻防で身体が立つことで蹴り上げをもらい、抑え込むことが出来なかったことや三角にとらえられた場面を「予想しなかった蹴り上げとか、下からの攻撃を全部受けてしまって、相手のやりたいようにやらせてしまった。悪いところが全部出たという感じでした」と、ハム・ソヒ戦でも下からの攻撃を受けたように、課題であったことを語る。
再戦までの期間は3カ月半と長くはなかったが、「そこもしっかり修正・調整が出来ています。出来ることは限られていますので、その中で最大限出来ることはやってこれたかなと思います」という。
今回もセコンドには阿部裕幸AACC代表と藤井恵の両師匠がつく予定で、前回の試合後も「いろいろ言葉をかけてもらいましたが、技術的にというより、これからどうやっていったらいいか、“どういう風に練習に向き合うべきか”ということを言ってもらいました」と助言を受け、「それを練習でも意識してやっています。今回もセコンドについてもらうことで心強いです」と、相手を想定した練習が出来ていることを語る。
2018年から9勝1敗。ライバル不在の女王ゆえに「これまであまり試合を意識した練習とかが出来ていなかったのかなというのはあったので、今回はスパーリングの中で自分の苦手な動きなどをしてきています。技術練習的なことを阿部さん含めやらせてもらっています」と、対戦相手に合わせた想定練習などをあまりやってこなかったことを修正して、今回の王座戦に向かう。
伊澤を「前回は思ったより極めが強くて技が多彩でした」と評する浜崎は、今回の再戦は、「全然違う展開になるのかなと思います」ときっぱり。内容は「ちょっと言えないですけど」と、策があることも示唆する。
それは、組んでくる伊澤が相手のため、前戦では攻防が少なかった打撃戦のことか、と問われると、「もちろん打撃も試したいことがいっぱいあるし、寝技も試したいことがいっぱいある。そこはまあ場面・場面で作っていく」と、全局面に置いて、前戦のようには行かせないつもりであることを語った。