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2022年6月12日(日)にシンガポール・インドアスタジアムにて『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』の開催が正式決定した。同地でのUFCの大会は2019年10月の『UFC Fight Night 162: Maia vs. Askren』以来、2年8カ月ぶり5回目。ナンバーシリーズが開催されるのは初のこととなる。東南アジア初のペイ・パー・ビュー(PPV)大会として開催される。
同大会は、北米のプライムタイムに合わせて現地時間6時(日本時間午前7時)にプレリム開始を予定、メインカードは現地10時(日本時間午前11時)に始まることになっている。
現時点で5カードが発表。
UFC世界ライトヘビー級王者グローヴァー・テイシェイラ(ブラジ)に、元RIZIN同級王者のイリー・プロハースカ(チェコ)が挑むタイトルマッチのほか、UFC世界女子フライ級選手権試合として、ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)と、19勝1敗のタイラ・サントス(ブラジル)による王座戦も決定している。
2大王座戦のほかにも、元UFC世界ミドル級王者であるロバート・ウィテカー(豪州)が、王座挑戦経験を持つマービン・ヴェットーリ(イタリア)と対戦するほか、ともにUFC2連勝中のブレンダン・アレン(米国)とジェイコブ・マルクーン(豪州)によるミドル級戦も決定。
また、韓国からカン・ギョンホ(17勝9敗1NC)がオクタゴン11戦目に臨む。3連勝から前戦のハニ・ヤヒーラ戦の判定負けを経て巻き返しを図る。対するはバンタム級トップ15入りを狙うダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ出身のサイモン・オリベイラ(18勝4敗、ブラジル)に決定している。
女子ストロー級では、上海のUFCパフォーマンス・インスティチュートのUFCアカデミー出身の中国人ファイター・リャン・ナがUFC2戦目で、アルゼンチンのシルヴァナ・ゴメス・ファアレスと対戦するカードも伝わっている。
その他の対戦カードは近日発表予定という同大会は、シンガポール政府観光局(STB)の支援を受けてUFCが同地で開催する4度目の大会となる。
UFCはアジアでのライブイベント再開を計画するにあたり、「プレミアムな国際イベントを成功させるにあたって重要な鍵となる安全衛生の実績とあらゆる構成要素に優れたインフラを有していることからシンガポールをその地に選定」したという。
UFCのダナ・ホワイト代表は「シンガポールで初めて開催するPPVイベントを楽しみにしています。東南アジアの素晴らしいファンのために、最高のカードを用意するつもりです」とコメント。
また、UFCアジア太平洋地域統括責任者を務めるケビン・チャンは「シンガポールは東南アジアで初めてPPVイベントを開催する都市となり、UFC 275は必ずやビッグイベントとなるでしょう! アジアの名だたるスターたちがトップレベルの対戦カードで対決し、盛りだくさんのファイトウイークは忘れられないものとなるはずです。シンガポールの活気と魅力を誇らしく示す、今回の歴史的なイベントに際し、STB(シンガポール政府観光局)の支援に心より御礼申し上げます」と語っている。
シンガポールで2大タイトルマッチ🏆🏆
— UFC Japan (@ufc_jp) March 29, 2022
【6月12日(日) | @VisitSingapore | #UFCSingapore | #PassionMadePossible | #SingapoReimagine 】 pic.twitter.com/mdsUzxsdng
シンガポール政府観光局のスポーツ健康部ディレクターのオン・リン・リー氏は「『UFC 275』はアジアで10年ぶりに開催されるUFCのナンバリングイベントであり、これが実現したことはスポーツ界にとってシンガポールがこの地域における主要な目的地であることを強調しています。シンガポールを訪れる外国人観光客が再び増加する中、生活においても、その目的地として、われわれの活気と魅力が高まるタイミングでもあると考えております」とのコメントを発表している。
4月から日本-シンガポール間の渡航は、隔離が緩和されるなか、今秋には上海でコンテンダーシリーズのアジア版の開催も計画されるなか決定したUFCシンガポールでのナンバーシリーズ。アジア格闘技が今後どう動くか、注目のMMA界の巨人の一手だ。