2022年6月25日、英国ウェールズのICC WALESにて開催の『Polaris 20』に、日本から高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS)が参戦する。
ルールは、10分1Rのサブミッションオンリーグラップリング(旗判定有り)で、61.2kg契約(当日計量)。グラップラーの高橋は、MMAでもプロ修斗で2勝1敗。1月の今成柔術主催「IRE vol.6」ではプロデュサーとしても活躍している。
今回のPolaris参戦に向け、高橋は、「グラップリングを始めた時から見続けてた大会でずっと憧れの舞台だったので、そこに上がれるという事で単純にテンションが上がってます。Polarisは正真正銘、世界レベルの舞台ですが、Polarisでもプレリムの選手であれば全然やれると思ってます。触った事はないけど、メインカード級の世界のトップオブトップとはまだ何か明確な開きがあると思っていて、そこを埋めるファクターが何なのかも見極めてきたいです」と語る。
対戦相手は現在調整中ながら、「当初はサム・ギブスというイギリスの黒帯グラップラーとのオファーでした。相手のウェイトアップで対戦相手変更となってしまったのですが、このギブスが、アシュレイ・ウィリアムスと兄弟のジョシュア・ウィリアムスに勝っている選手で『おお……! Polarisに上がるってそういうレベル感か…!』とゾクゾクワクワクしました」と、強豪との対戦を望んでいる。
22歳の高橋は、決して待遇がいいとは言えない今回の海外参戦について、「今までPolarisに上がった日本人って、今成正和選手や宇野薫選手、石井慧選手ら、グラップリングという枠に捉われずに輝かしい戦績を残してきたレジェンドファイターが多かったと思うんですけど、日本で柔術家としてでもMMAファイターとしてでもなく“グラップラー”という点にアイデンティティを持って競技に取り組んで来た若手が出ることに意味がある事だなと思っています。僕はかねがね、日本のグラップリング界に対する問題提起として『入り口も出口もない閉塞感がある』と言ってますが、ここで僕がPolarisに出て、ちゃんと結果を残していければ日本のグラップリング界に出口を示せると思ってます」と、その意義を語っている。
果たして高橋はどのファイターとどんなグラップリングを見せるか、注目だ。