「相手の意識が及ばないところを狙っていく」と弥益らしい戦い方で行くようだ(C)RIZIN FF
2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)『RIZIN.34」に出場する全選手の個別インタビューが、18日(金)にオンラインで行われた。
メインイベントの第16試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、萩原京平(SMOKER GYM)と対戦する弥益ドミネーター聡志(team SOS)がインタビューに答えた。
「久しぶりに地方に試合しに来ました。昔は名古屋、大阪、静岡と地方で試合をしていたんですが、最近は関東が多かったので久しぶりに大阪で、アウェイで戦うことに懐かしさを感じました」
毎年この時期は花粉症に苦しめられている弥益だが、「お医者さんに薬を一杯もらってきたのに、家に忘れて来てしまって(笑)。奥さんに速達で出してもらったので大丈夫です」と、明日には花粉対策も出来るようだ。
出稽古を積極的に行っている弥益は、ネオボクシングスタイルジムで打撃にも磨きをかけているという。「今回の試合に向けてというよりは、自分のスタイルの中で自己流で全てをやってきてしまったので、自分が発展途上ではそれが良さだと言ってもらっていたのであえて正しいことをやってこなかったんですが、地盤が出来てからここで基本を学びたいと思ったので去年から教えてもらっています」と、普通とは逆で自己流がある程度完成してきたので基本を学び始めたそうだ。
改めて対戦する萩原の印象を聞かれると「勢いのある選手だと思いますし、強くなるべくして強くなってきた。試合をするたびに成長するタイミングを増やして強くなってきた選手で、割と個人的には面白い選手だと思っていました。ファンなら気になる選手の一人になっていたでしょうね」と、その成長ぶりと存在感は認めるところ
試合展開については「自分がいっぱい殴られて耐える試合、自分の頑丈さを試す試合になるのかなと」と、萩原の打撃に耐える展開になるのではないかと苦笑する。
しかし「基本的にはぶつからないようにしたい。相手の考えていることと自分が考えていることがぶつからないように、相手が考えていないところで、相手の意識外で戦いたい。どちらかと言うと自分から外れたところに飛び込んでいくイメージ。相手の意識が及ばないところを狙っていく感じですね」と、弥益らしい戦い方を考えている様子。
萩原は朝倉未来戦、鈴木博昭戦で戦い方を変えている。それについて弥益は「朝倉戦では最初はテイクダウンを考えていなかったと思います。朝倉選手は蹴れるし、カウンターが上手いのでそれを警戒して距離をとったのではないかと。鈴木戦は相手にテイクダウンがないのもありますが、鈴木選手はリーチが短いので近い距離でも余裕をもって戦えていたと思います」と分析する。
では、自分に対して萩原はどんな戦い方を仕掛けてくるか。弥益は「リーチの差はそこまでないと思いますが、自分のスタイルに様子を見てくるか、なりふり構わず突っ込んでくるかの2パターンだと思う。背中を見せて逃げ回る準備は出来ています(笑)」と、2パターンに絞られるのではないかと予想した。
「角をなくして欲しいですね」とリングよりもケージの方が戦いやすいとするが、萩原が打撃だけでなくトータルファイターに近付いていることに対しては「それは自分にとってプラスになると思っています」と、その方が戦いやすいとした。
そして「意識の外からいかに行けるかだと思う。“あっ!”となっている間に試合を終わらせられればいいかなと思います」と、萩原の意表を突いて立て直す前に仕留めたいと語った。