KNOCK OUTの女王として今後は国際戦、RIZIN再出撃とワイドな活躍がプランされたぱんちゃん
2022年3月12日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT vol.2』の一夜明け会見が、13日(日)都内にて行われた。
メインイベント(第8試合)の初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座決定戦3分3R延長1Rで、喜多村美紀(テツジム)から2Rにダウンを奪い判定3-0(30-26×2、30-27)で勝利、2階級制覇に成功したぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/元KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)が出席。前夜の試合を振り返った。
「半年ぶりにリングに立ったことが嬉しくて、リングに上がる時に応援してもらっているんだと実感できてめちゃくちゃパワーになったし、楽しかったです。試合は家に帰ってから20何回見たんですが見れば見るほど課題がありました。経験がもっと必要だと思うので。試合間隔を空けずにに試合していきたい。今年は試合で成長していきたいと思います」
会見では今後の展望について聞かれ「対戦相手が心配です。女子は選手がそんなにいるわけじゃないのでいるのかな。そろそろ海外からも来るので挑戦したいですね。モチベーションが上がる試合をしたいです」と、日本人の対戦相手不足が悩みながらも海外の選手とも戦いたいとした。
6月26日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で新生KNOCK OUT初のビッグマッチが開催されることも発表され、「私、出るんですよね? 私は出るのかなと思っていました。でもその前にもう1試合したいです。3カ月半あるので別の団体かもしれないですし、未定ですがもう1試合」と、もちろん出場は希望するがその前にもう1試合やりたいという。
会見に同席した宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「鈴木秀明会長と話をさせていただいてからですが、1月が(コロナで)出来なかったので予定がずれてしまったんですよね。怪我はないとのことですが4月は早いかな。5月はKNOCK OUTはアマチュア大会しかないんですよ。考えます。お付き合いのあるイベントもありますし、6月はぜひ出て欲しいのでオファーはしていきたい。6月の代々木は絶対にスタンバって欲しいなと思います」と、5月はRIZINや新日本キックボクシング協会など交流のある団体で試合を行う可能性があることを示唆し、6月の代々木出場は確定と見てよさそうだ。
ぱんちゃん自身は「2カ月に1回くらいが一番良かったかな。相手もめちゃめちゃ強い外国人になったら対策期間が欲しいので3カ月に1回。半年は空きすぎですね。今年は5~6試合できれば嬉しいです」とやる気満々。
対戦相手について「誰でも階級が合うのであれば46~49kgの選手と戦いたいので、一人ずつ倒していければ」と特にこれという選手はいないようだが、「誰ですか? 次」とぱんちゃんが問いかけると宮田Pがマイクを持った。
「4月の龍聖選手の対戦相手を海外選手として候補が絞られてきました。並行していろいろな階級で海外選手にあたっていて、女子でも選手リストを作っているところです。ぱんちゃんの相手はKNOCK OUT王者として相応しいカードを作っていきます。ファンが見たくなる試合を作るのが僕らの務め。海外から招聘できる状況であれば全大会海外(の選手との対戦)でもいいと思っています」と、入国規制が緩和されればぱんちゃんには毎回外国人選手の相手を用意してもいいとのプランを明かした。
「2本のベルトを獲りましたし、13戦して無敗。国内でも5本の指、いや3本の指に入るトップファイターになりました。王者ですし、世界の相手とやっていくべきだと思う。他団体に誰がいるどうこうと言っても、実現に結び付きにくいと思う。そこを追うのではなく、もちろんやってみたいなら行きますが追っていてもしょうがない。ぱんちゃんの道はKNOCK OUTでしっかり作っていくべきだと思います。
RIZINさんはいい舞台だと思いますし、RIZINさんの中でもキックボクシングをどうするか、女子をどうするかとの話もありますが、それも含めてRIZINさんとも相談させてもらいたいと思っています。それと海外に出撃して行くことがあってもいいと思う。ぱんちゃん選手は世界を相手に、他団体を相手に、いろいろ夢が広がるなと思っています」と、KNOCK OUTで海外選手を迎え撃つ以外にも、RIZINへの再出撃、さらには海外のリングへの出撃も考えていきたいと、ぱんちゃんの活躍する舞台を広げていきたいとの考えを明らかにした。