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2022年3月12日(土)竹芝・ニューピアホールにて「DEEP TOKYO IMPACT 2022 1st ROUND」が昼12時30分開始、夜18時から「DEEP JEWELS 36」が行われた。13日は「DEEP JEWELSアマチュア&DEEPフューチャーキングトーナメント(FKT)2021 JOINT大会」が朝10時30分から行われ、夜18時から「2nd ROUND」が開催される(大会の模様はSPWN PPVにて生配信)。
▼第7試合 DEEP JEWELSフライ級GP 2022 一回戦 5分2R
〇中井りん(修斗道場四国)
[2R 4分38秒 TKO] ※パウンド
×藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
※中井が5月8日のGP準決勝&決勝に進出
中井は柔道出身で、2006年10月にMMAプロデビューを果たすと、国内で16勝無敗1分の戦績を引っ提げて2014年9月にUFC参戦。2016年7月からは国内に復帰し、再び無傷の6連勝を飾っている。前戦は2019年10月に計量オーバーで失格となったKINGレイナの代役として試合前日にオファーを受けて緊急参戦し、63kg契約でダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)に1R3分20秒、腕十字で勝利した。2021年10月にミックスルールで鈴木万季弥にMMAルールの2RにTKO勝ち。約2年ぶりの復帰戦を勝利している。
藤田は、藤田大和とともに姉弟MMAファイター。極真全日本女子軽量級2位の実績からアマチュアでキックルール1試合を含む6戦を経験。12月の前戦では、柔道出身のグラップラーゆりなを相手に判定勝ち。組みも進化したストライカーとして頭角を現しつつある。
1R、ともにオーソドックス構え。蹴りのフェイントを入れて圧力をかける藤田。中井はジャブで牽制しながらサークリング。藤田の指が前に出て警告。再開。
レベルチェンジで左ボディも見せる中井に、回転早い連打は藤田。中井は右ロー、右ミドルも突っ込んではいかない。詰めての右から左は中井! サークリングする藤田の腰に組む中井だが、1度目は剥がした藤田。しかし追ってのダブルレッグから踵を上げてのテイクダウンに成功! 上体を立てる藤田の首をとらえるもゴング。
2R、中井の入りに打ち下ろしを狙う藤田。さらに右ロー! 左ミドルは藤田。しかしその蹴り足を掴んだ中井が中央でテイクダウン! ハーフからパスしてマウント! 細かいパウンドにブリッジ、いったん半身になる藤田だが、ここはバックを取らせず正対。片足を挟んだ藤田だが足を抜いた中井はマウントから鉄槌、パウンドの連打! 動けない藤田を見て植松レフェリーが間に入った。
中井は2R TKO勝利で5月のGP準決勝進出。ケージの中で「会場やPPVでのご観戦ありがとうございます。出場させてくださった皆さんありがとうございました。ファンの人たちに支えられていることに感謝します。いま世界は戦争をしていますが、せめて私たちだけは、争いごとをしないで、格闘技を楽しく、スポーツを楽しくやっていきたいと思います。JEWELSは素晴らしいです。JEWELS万歳です」と挨拶し、側転からの宙返りを2度披露し、笑顔を見せた。
また、試合後、バックステージで中井は「試合経験は貴重、序盤の打撃戦は練習のつもりでした。最初からテイクダウンが作戦だったら行ってました」と、恐るべきコメントを残した。