MMA
インタビュー

【DEEP JEWELS】中井りんと対戦する藤田翔子「組み合わせ抽選で中井選手が“来い!”と思っていました。もう癖までつかんでいる」

2022/03/12 15:03
 2022年3月12日(土)18時開始の『DEEP JEWELS 36』ニューピアホール大会で開幕となる「DEEP JEWELS女子フライ級(56.7kg)トーナメント」。  前日計量では、元UFCの中井りん(修斗道場四国)が56.25kg、藤田翔子(リバーサルジム新宿 Me,We)が56.7kgでパス。その後、個別取材に応じた。  実績的に大本命とされる中井と1回戦で激突する藤田は、藤田大和とともに姉弟MMAファイター。極真全日本女子軽量級2位の実績からアマチュアでキックルール1試合を含む6戦を経験。12月の前戦では、柔道出身のグラップラーゆりなを相手に判定勝ち。組みも進化したストライカーとして頭角を現しつつある。  優勝候補筆頭の中井を相手に、藤田は「中井選手の試合は毎日、観て、癖とかも把握している。その上で自分の打撃が活きる」と力強く語った。 ──フライ級での減量はいかがでしたか。 「一階級上げたので大丈夫でしたね」 ──この「DEEP JEWELSフライ級GP」は、同じリバーサルジム新宿Me,Weの杉山しずか選手もエントリーするなか、勝ち上がれば同門対決もありうるGPです。その点で逡巡はなかったですか。 「極真時代から岡山出身で姉妹対決で姉とも決勝を戦ってきたので、同門対決とか、常々親から『土俵に上がったら、親、兄弟は関係ない』と言われていたので、姉だろうが倒すつもりで行っていたし、総合となると……想像はつかないですけど、いまも一緒に練習していますし、決勝で“しーやん”さんとやれるといいと思います」 ──対戦相手が中井りん選手になったことは、どのように感じていましたか。 「嬉しかったです。私は一番くじを引いたので対戦相手を選べなかったんですが、中井選手が“来るな”と思っていたし、“来い!”と思っていました。だから対戦相手になってすごく嬉しかったです」 ──「来い!」と思ったのは? 「だって、自分の戦績に中井りんさんの名前が入るのは嬉しいですよ。今回の試合に向け、自分の打撃をさらに磨いてきました。映像に出ている限り、中井選手の試合は見漁って、毎日、観て、癖とかも把握しているので、その動きを把握するのは問題ないなと思っていて、それを踏まえて自分の打撃を活かす動きをやってきました」 ──12月にゆりな選手に判定勝ちしたことは、今回、組みの強い中井選手と戦う上でプラスになったのではないですか。 「そうですね。ゆりな選手も柔道出身で組んでくることは分かっていたので、案の定、徹底して打撃を出させまいと組んできて、それでも壁際の攻防は一番、テーマとして練習してきたものだったので、それを出せてたのは良かったです。ただ、今回は……別格だと思っているので、正直、壁まで持っていかれたら終わりくらいの気持ちでやっています」 ──なるほど、あの壁際のヒザや中井選手の前重心の構えにどんな打撃が観れるか、注目しています。ところで、いまの練習はMe,Weが中心ですか。EXFIGHTジムでも姿を見ることが出来ると。 「練習はMe,Weで、EXFIGHTジムでは筋トレとかはやっていますが、仕事としてSNSも担当しているので、写真を撮ったりもしています。そんななかでLDH martial artsの選手たちの頑張りが励みになりますね、(中村)倫也くんの取り組みとか刺激になっています。  それに、Me,Weにも(藤田)大和含め、男性選手の強いプレッシャーのなかで練習が出来ています。佐々木憂流迦選手や倉本一真さんたちもいて、今回の試合に向けたキツい練習のなか、練習すればするほど自信がなくなる時期もあったんですけど、そこを乗り越えるいつも前向きな言葉や刺激をもらえました」 ──どんな試合になるでしょう。 「振って組んでくることは分かっている。そのなかでMMAとして自分の打撃が当たる、そういう練習をしてきました。自分でも楽しみです」
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