【DEEP JEWELS】中井りんの肉体に変化「フィジカルは減らして今ではゼロに近いくらい」それでも「パワーや動きは変わりない」

　2022年3月12日(土)東京・竹芝ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 36』の前日計量が、11日（金）都内にて13：30より行われた。 　2019年10月以来の公式戦となる中井りん（修斗道場四国）は、56.25kgで計量をパス。「DEEP JEWELSフライ級GP 2022」の1回戦で対戦する藤田翔子（リバーサルジム新宿Me,We）はリミットちょうどの56.70kgでパスした。この試合はメインイベントで行われる。 　目を惹いたのは女王様コスプレで登場した中井の身体の変化だ。以前のパンプアップされたような肉体ではなく、より引き締まっているように見えた。そのことを計量後、中井に直撃すると「筋肉を付けないようにと言うか、筋肉や体重は意識しないように格闘技のパフォーマンスの中身だけを追求するような練習内容に変えたので自然とそうなって来たんじゃないかな、と」と練習内容を変えたことが影響しているのではないかと答えた。 （写真）以前の57.70kgの時（右）の身体との比較「練習方法はもちろん、キャリアがどんどん年数が経っているわけですから、それに伴ってどんどん変えていっています。秘密の所もあるので内容は言えません。りんは筋力とか体力がありすぎるくらいで、必要以上に有り余るので、そういったトレーニングは無しにして。始めた当初からフィジカルは減らして今ではゼロに近いくらい」（修斗道場四国のWILD宇佐美館長） 　中井も「始めた頃は身体作りや土台を長年しっかりやってきて、無差別級まで行った時やバンタム級の時も身体作りはしてきたんですが、今はしてないです」という。 　そうなるとパワーや動きにも変化がありそうだが、「変わりはないですね。身体つきを気にせずにやってきただけなので。長年やっていると技をかける力は弱くならないんです。例えば最初の頃は重いバーベルを持ち上げていても、今はやらなくても技をかけていれば強くなってくるくらい。弱くはなってきませんね。技をかけることに関係ないようなバーベルを持ち上げなくても、毎日技はスパーリングでかけていますから」（宇佐美館長）と、パワーに影響はないとした。 　久しぶりに公式計量をパスした心境を聞いても「体重が落ちすぎて減量がないので特にないです」と言い、「今回リミットの56.7kgは久しぶりだったんですけれど、言うことは特にないんです。思ったよりも落ちすぎて」と、減量はなく関係者によれば前日もしっかりと食事をとっていたとのこと。 　試合については「作戦はあります。でも、作戦があってもなくても全てにおいて優っていると思うので、どんなになっても勝てると思う。わりと受け身な方なので、相手がどう来るかによって流れでどこで勝つか、どこで決めるかってだけの問題で」と、相手の出方次第で決めるとする。中井は「皆様が期待しているので、もちろんしっかり一本・KOで勝つことは大事なことだと思っています」とした。 　今回のトーナメントに出ることを決めたのは中井自身だったと言い、「今回は本人がDEEP JEWELSのチャンピオンベルトが欲しいと言い出しまして、それで出るようになりました。本人の意思が一番だった」と宇佐美館長。中井は「チャンピオンベルトはみんな欲しいと思うので。3本目のベルトを獲りたいなって想いがありまして。それが今回のDEEP JEWELSのタイミングだったので、獲りたい、欲しいなって思いました」と、三冠王になりたくなったからだと答えた。 　理由はもうひとつある。SNSで盛んにアピールしているUFC再出撃へつなげるためだ。「UFC王者を目指しているんですが、現状は出ることも出来ないので。上手く行ってないので、ここで王者になることがUFCに出るためのステップにもなると思っています。過去に何本かベルトを獲っていても、現王者となるとまた違うので」（宇佐美館長）と話す。 　また、トーナメントの対抗馬と目されている杉山しずか（リバーサルジム新宿Me,We）については、「意識してないです。（決勝で当たりたい？）いや、どこでもいいです」ときっぱり。 「他の日本人選手は全員同じくらいだと思っているので、その中で誰が強いとかいうのはないくらい、全員同じくらいだと思っています。1日で全員とやってもいいくらいです」（宇佐美館長）と、レベルの差があると自信のコメントを残した。