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【RIZIN】鈴木千裕が平本蓮に判定勝ち! 鈴木博昭が昇侍をKO、吉成名高がRIZIN5連勝、伊藤空也が判定勝ち、COROが増田に辛勝

2022/03/06 18:03
+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2 2022年3月6日(日)都内某所 ※選手名からインタビュー「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2」は、Exciting RIZINほか全9社でPPV配信(アーカイブ配信は3月13日(日)23:59まで) ▼フェザー級(66.0kg)5分3R〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)[判定3-0]×平本 蓮(ルーファスポーツ)  RIZINフェザー級の66kgで、の平本蓮(ルーファスポーツ)と鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が対戦。  平本は、日本人で初めてゲーオ・ウィラサクレックにKO勝ちするなどK-1で活躍。2019年のBELLATOR JAPANでキックボクシングルールで芦田崇宏に1R KO勝ちすると、2020年大晦日の「RIZIN.26」でMMAデビュー。萩原京平に2R TKO負けを喫した。その後、米国ルーファスポーツに入門し、現Bellatorバンタム級王者のセルジオ・ペティスと練習。日本帰国後はCAVEで漢塾に入門。石渡伸太郎らと練習し、MMA2戦目に臨む。  対する鈴木は、ペルー人の父と日本人の母を持つハーフで現KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者。キックとMMAの二刀流で戦い、2018年にはPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級(56.7kg)で水谷健人、猿飛流、杉山廣平を降し優勝。  2021年9月にRIZIN初参戦も昇侍に20秒 KO負けを喫した。2021年11月に「RIZIN TRIGGER 1st」に参戦。山本空良に判定3-0で勝利。MMA6勝3敗の戦績を持つ。  先に入場の平本は、青のジャンプスーツで花道を進み、リングにジャンプイン。コールに胸を叩き、右手の中指と親指を立てた。セコンドは石渡伸太郎、弟の平本丈がつく。  対する鈴木は、渡慶次幸平、パラエストラ八王子の塩田GOZO歩らがセコンドにつく。コールに右手を挙げる。グローブタッチは無し。  1R、先に中央に出てワンツーの平本。右をかすめた鈴木もコーナーに詰まりながらも右フックを狙い、左縦ヒジで押し返す。リング中央、鈴木のノーモーションの右ストレートに一瞬片ヒザを落とす平本! 効かされたか、組みにいく平本を切る鈴木。しかし、平本もその後の組みは凌いでヒザを突く。詰める鈴木に、右を打ち下ろす平本! しかし、鈴木も今度は右フックを返すと、四つから右で差してクラッチし、左足をつっかい棒にして後方にそり投げ!  サイドを奪う鈴木は、左で枕に巻き寝かせるが、平本はロープを背に立ち上がり。そこで平本の左手を右手で掴んで、背中ごしに左手に回して縛った鈴木は、防御しにくい平本に右を連打する! 小手に巻く鈴木は払い腰で投げも残す平本は立ち上がり。顔を腫らせる平本。コーナーに押し込む鈴木。ヒザを突く平本。右で小手に巻く。左を差す鈴木のヒザ蹴りがローブローに。再開。  平本のダブルレッグを切る鈴木。コーナーに押し込むと右ヒジ! さらに右で差していくがコーナーを出る平本は右を振る。すぐについていく鈴木は頭を平本のアゴ下につける。ブレーク。縦ヒジを突く鈴木。平本も左を返す。  2R、左目を腫らす平本にドクターチェック。再開。詰める平本。組む鈴木を突き放す平本だが、右で差す鈴木がコーナーに押し込む。足をかけて体を入れ替えようとする平本。鈴木は左ボディ打ち。しかし、平本も短い距離で右ヒジ! クラッチを組んだ鈴木。片足を引き出そうとする鈴木だがブレーク。  右ストレートを当てる平本! 鈴木のダブルレッグを切る平本だが、粘り強く押し込む鈴木がコーナーに押し込みヒザ。クラッチを組むがブレーク。互いに右ヒジの打ち合いから、残り2分で右で差して押し込み小外がけテイクダウンは鈴木! 平本はここで足を戻せないと厳しい。  サイドを奪い、左で枕に巻き、背中を着かせる。右で差して左肩をアゴにつけて抑え込む鈴木は肩パンチも。さらに、左ヒジ! マウントからパウンドに、平本は背中を見せて立ち上がり。そこに鈴木は背中に乗るもゴング。  3R、左の蹴りから入る鈴木。前に詰めても右ストレートを当てる平本だが、ボディロックテイクダウンは鈴木! しかし平本もここはすぐに立ち上がりヒザ! ロープを背にする平本を押し込む鈴木。  コーナー背にする平本。ボディロックする鈴木に「アクション」がかかる。小外がげでテイクダウンは鈴木もロープにヒジをかける平本は立ち上がり。ブレーク。  平本にロープ掴みの警告。ワンツーで前に出る平本だが、それを掻い潜り左で差す鈴木。体を入れ替える平本は四つに。互いにヒザを突くもブレーク。  ガードを上げて詰めてワンツーを狙う平本。鈴木はここで突っ込み押し込むもまたブレーク。間合いを潰す鈴木はコーナーに押し込み、そこに右ヒジを狙う平本。鈴木はクラッチして投げるが、捨て身に。最後の最後で上になった平本だがゴング。鈴木は前に出る圧力を3R通して止めず。判定に。  判定は3-0で鈴木が勝利。平本は握手し言葉をかわした。  試合後、鈴木は「まだみんな僕のことは知らないと思いますけど、これからもっと知ってもらえるようにテッペンを目指します。渡慶次さん、繋ぎました。これまでの立ち技では、KO一択でしたが、やっぱりMMAはほんとうに難しい。MMAでKO出来る技術をまだ持っていないです。もっと強くなっていくので、僕のストーリーを見てください」と勝利のコメント。  今後、戦いたい相手を問われ、「昨日かな、SNSに朝倉未来選手がコメントしてくれて、盛り上げてくれて、激励の言葉をありがとうございます。朝倉選手が引退するまでに僕が実力をつけるので、ここから上がっていくので、その時は俺と戦ってください」と、朝倉未来との対戦を希望。最後に「二刀流を実現するので。たぶん親父を越えました」と語った。  敗者の平本は「負けました。けど、負けてないです。ほんとう死ぬ気でやってきたんで後悔はないです。また這い上がります。(この1年で積み上げたものは?)これからの試合で見せていきます」と語っている。  また、試合後、鈴木はコメントブースで両手を冷やしながら、「試合中にたぶん両手を折りました。それでもみんなの声で最後まで戦い抜きました」と語った。 ・鈴木千裕 試合後インタビュー・平本蓮 試合後インタビュー [nextpage] ▼フェザー級(66.0kg)5分3R×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)[1R 1分12秒 TKO] ※左フック〇鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)  昇侍は日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ元高校球児で、卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。2006年にプロデビューしている。跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せ、パンクラスとDEEPで活躍。2020年9月にRIZINに初参戦するも朝倉海にTKO負け。2021年2月に元谷友貴に一本負けも、2021年9月にKNOCK OUT王者の鈴木千裕を1R、20秒でKOに沈めた。前戦は11月に萩原京平にTKO負けを喫している。 “怪物くん”の異名を持つ鈴木は2008年5月にシュートボクシングでプロデビュー。2012年2月にSB日本ライト級王座を獲得し、2013年11月にはS-cup2013 65kg日本トーナメント優勝、2014年11月にはS-cup65kg世界トーナメント優勝を果たしてSBのエースとして君臨。近年はONE Championshipを主戦場としていたが、契約更新に伴い、次の舞台にMMAを選択。2021年11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で奥田啓介を相手にMMAデビューを果たし、ヒザ蹴りからのパウンドでTKO勝ちしたが、大晦日の2戦目では萩原京平に判定3-0で敗れた。  先に入場の鈴木のセコンドには、ボンサイ柔術のホベルト・サトシ・ソウザとクレベル・コイケがつく。続けて昇侍は、般若の面に和傘のいつもの『よっしゃあ漢唄』で入場。  1R、サウスポー構えの鈴木は左ストレートから。オーソドックス構えの昇侍に、先に前に出る鈴木。そこに右を合わせに行く昇侍。“塩漬け”宣言の昇侍だが、組みに行くタイミングをつかめない。  しかし、鈴木の左を効かされた昇侍! さらに鈴木は左ハイ! グラつく昇侍に、鈴木は左右フックから右ミドルも混ぜてダウンを奪うと、立ち上がってきて昇侍をコーナーに詰めて、昇侍の左フックをダッキングでかわして、カウンターの左! さらに倒れた昇侍にサッカーキックも!  すぐにレフェリーが間に入った。1R 1分12秒、鈴木が鮮烈なTKO勝利。  72秒、爆発的なTKO勝利を決めた鈴木は、「血の匂いがした瞬間、吸い寄せられて記憶が無いですね。あっ、血の匂いだ!って。(昇侍の塩漬け発言に)勝つためにやることは美しい。どんな手でも。野生でも食い殺す、俺もそうしました」とフィニッシュを振り返った。  続けて、「このLANDMARKを海外でもやると聞いているので、海外産の美味しい相手を“Mr.LANDMARK”として食いたいと思います。皆さん、BELLWOOD FIGHT TEAMとボンサイ柔術の怪物くんです! 今日、勝てて心から嬉しいです。また会おう! ワッハハハハ!」と高らかに笑うと、退場時に「次は誰だ!」と叫んだ。 ・鈴木博昭 試合後インタビュー [nextpage] ▼RIZINキックボクシングルール(※ヒジ有り)52.5kg 3分3R〇吉成名高(エイワスポーツジム)[2R 1分02秒 TKO] ※左ストレート×白幡裕星(Battle-Box)  名高は、ムエタイの二大殿堂のタイトル 「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級(47.63kg)でタイトル統一し、外国人で2人目、日本人初の快挙を成し遂げた。2020年8月にRIZINに初参戦すると、4試合連続KO勝ち。2021年12月5日の前戦『BOM WAVE07』では、55.0kg契約で元MAX MUAYTHAI 55kg王者クン・ナムイサン・ショウブカイ(タイ/尚武会)に判定3-0(50-46×2、50-47)で勝利している。  白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2020年2月には老沼隆斗との王者対決を行い、延長戦にもつれ込む接戦の末に惜敗。8月大会では老沼に挑戦経験のある濱田巧、12月大会では元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者・松崎公則を破り、2021年2月の老沼とのタイトルマッチでの再戦でリベンジを果たした。6月にはプロボクシング元日本ライトフライ級王者の悠斗を破っている。  前戦は2021年9月の「KNOCK OUT 2021 vol.4」でサンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)に判定0-3(28-30×2、28-29)で敗北。戦績は11勝3敗1分。  1R、ともにサウスポー構え。互いに左ローから。蹴り返しも。白幡の右をかわして左ローを打つ名高。右足を上げてリズムを作る名高。その蹴り足を掴んで押し込む白幡。  白幡の蹴りをチェックして間合いを潰す名高。白幡の前手の左フックは空を切る。名高の左から右ハイをかわす白幡。互いにノーモーションの右で飛び込みを見せる。様子見の初回。  2R、白幡の左ローをチェックして右を打ち込む名高、白幡が左右の右で飛び込むところに、頭をずらしてカウンターの右フックでダウンを奪うと。白幡の立ちあがりにこかし。さらに白幡の踏み込んでの左ストレートに、ここも内側に頭をずらして防御し、距離を調整してのカウンターの左をインサイドに突いてKO!  その後、榊原CEOから「おめでとうございます。素晴らしかったです。あっぱれです。いろいろありましたが、仲直りしましたんで未来を目指して頑張りましょう」と言葉を受けると、名高は「いま仰ってもらったように、自分の中では完全に清算して前に進みます。生で見てくださっている皆さんありがとうございます。これからも自分のスタイルを貫いてKOの山を築いていきます」と、力強く連勝の更新を宣言した。 [nextpage] ▼バンタム級(61.0kg)5分3R×魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)[判定0-3]〇伊藤空也(BRAVE)  魚井は、2012年に修斗初参戦。“フルスイング”する豪快なフックを武器に、16年2月の山田丑伍郎戦から6連勝を挙げ、18年1月には石橋佳大が返上し空位になっていた修斗環太平洋バンタム級王座を懸け、祖根寿麻と激突。激闘を繰り広げたが判定0-2の僅差で王座戴冠ならず。次戦でも根津優太の前にスプリットの判定で敗れ2連敗。フルスイング神話に陰りが見えたと思われたが、そこから3連勝と盛り返した。  2019年6月の「RIZIN.16」でRIZINデビュー。カナ・ハヤットとの打撃戦を得意のフックで制した。その後は修斗の舞台で2連敗し、20年8月のRIZINのリングで元谷友貴に挑んだがフロントチョークによる一本負け。11月のRISEにキックボクシングルールで乗り込み中村寛相手に真っ向勝負を仕掛けるもダウンを奪われる。21年3月には修斗で後藤丈治に敗戦と5連敗。しかし、2021年11月の「RIZIN TRIGGER 1st」で、1R TKO勝ちで再起を果たしている。  伊藤は、第6代GRACHANバンタム級王者。空手をバックボーンに、16歳でGLADIATORデビュー。GRACHANに主戦場に移し2連勝をあげたが、17年10月に飯田建夫に敗れる。しかしその後は国内6連勝。上京後、BRAVEの宮田和幸に弟子入り。20年9月にGRACHANバンタム級王座決定戦で獅庵と対戦。判定勝利で王者に輝いた。21年6月のRIZINバンタム級ジャパンGP一回戦では金太郎に判定負け。 2021年12月の『GRACHAN 52』では手塚基伸の腕十字に一本負けしており、3連敗から脱したい。  1R、サウスポー構えの魚井、オーソドックス構えの伊藤は左足で外足を取ってじりじり詰める。左前足でのローは空振り。  遠間の魚井は左ストレートを伊藤の肩口に当てる。さらに下がりながらもインロー。詰める伊藤に魚井から左ハイ。ブロックする伊藤に右ストレートも狙う。  追う伊藤も左ミドル。魚井は左フック&ヒザ。ブロックする伊藤は右ミドル、さらに右ストレートを突いてロープに詰めてダブルレッグテイクダウン! 魚井はコーナー背に上体を立てて座る。  2R、右インローを当てる伊藤。右の蹴りのフェイント、さらに詰めてボディロック。魚井はコーナー背に凌ぐ。かんぬきで絞る魚井にクラッチは外れる伊藤。ブレーク。  魚井の左に右ミドルハイを当てる伊藤! さらに詰めたところで左フックを振る魚井も、潜った伊藤は尻下でクラッチし、リフトしマット中央でテイクダウン! クローズドガードの魚井は右でオーバーフックして固定し、下から細かい鉄槌。インサイドの伊藤も上からパウンド狙うが、手首を掴んで下から蹴り上げ。しかし、上体を上げた伊藤は、上から踏みつけを顔にヒット! その際で立ち上がる魚井もサッカーキックを狙う。  3R、先に左を振る魚井。しかし詰める伊藤。魚井は左ハイをその打ち終わりに組んで倒したのは伊藤! ハーフガードの魚井は下から二重がらみで浮かせて左で差すが、上の伊藤は左で枕に巻いて背中を着かせる。  ここで外がけで足関節を狙い、その外し際で立ち上がる魚井。すぐに間合いを詰める伊藤は、ダブルレッグへ。そこに跳びつきギロチンチョークを合わせる魚井。  首を抱えられながらも持ち上げスラムして首をずらす伊藤。ハイエルボーで絞める魚井だが、首を抜いた伊藤が上もブレーク。  左を振ろうとする魚井に詰めてみたびダブルレッグは伊藤。魚井はアームロック狙い。、キムラクラッチで後方に回して、センタク挟みを狙うが足はかからず、魚井が下になってゴング。  判定は3-0で伊藤が勝利。連敗を止めて、白星を掴んだ。  試合後、勝利した伊藤は「自分も打撃をカウンターで当てるつもりが安全な試合をしすぎて求められるものが出来なかったです。次に繋げられれば。(3R前に宮田代表から)『求められているものが出来てないぞ。行くよな』と言われて。あとで怒られると思います」と笑顔なきコメント。  続けて、「バンタム級トーナメント後にコロナにかかって、LANDMARKに出られず、自分もバンタム級を盛り上げたいので、自分が出来る仕事をしていきたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼63.0kg 5分3R〇CORO(K-Clann)[判定2-1]×増田拓真(総合格闘技道場reliable)  横田一則主宰のK-Clannに移籍後、DEEPを主戦場とした横田は、18年4月にはあの朝倉未来に腕十字で後一歩まで追い込んだが惜敗。続く6月のハシャーンフヒト、8月の白川陸斗相手に引き分けるなど、本来の実力を発揮できずも、1年2ヵ月振りの復帰戦となった19年10月のDEEPでUFC参戦経験を持つ清水俊一に完勝すると、20年3月にはONE FCで活躍した強豪・ドリームマンにエルボー連打でタップを奪うと2連勝を飾った。  8月の昇侍戦では3R残り5秒のところで左フックがヒットしKO負けとなったが、再起戦となった21年2月にはラウェーでの経験が豊富な東修平と対戦し、1Rにフロントチョークによる一本勝ち。6月の石司晃一戦をスプリット判定で落としたが、9月の橋本ユウタ戦で1R三角絞め、12月にはキックからMMAに転向したRYUKIに下から腕十字を極めて2試合連続一本勝ちを収めた。  増田は、18歳の時に同じジム所属の田中有に誘われ格闘技を始める。17年1月のDEEP大阪大会でプロデビュー。井上暉也と対戦するもTKO負けを喫し、白星スタートを切ることはできず。しかし、3月のDEEP大阪で吉田道場の尾崎大和に、5月のDEMOLITIONでは上田裕起に判定勝ちを収め、18年12月のPANCRASE大阪では修我相手に総合力で上回り、差を見せつけて勝利。19年4月のGLADIATORで三上真司と対戦すると試合開始から得意の打撃でアグレッシブに攻め、ケージ際での攻防もプロ4戦目とは思えない落ち着きぶりで相手に何もさせず完勝を収める。  19年11月の田中ハヤトスネ夫戦、21年4月の瀧口脩生戦ではリアネイキッドチョークで一本を獲るなど、打撃だけでなく寝技もできることを証明してみせた。その11月にはMG眞介と対戦し、1Rにローから左フックでダウンを奪い判定勝利を収め、デビュー戦こそ落したものの、現在までに7連勝を飾っている。  COROのセコンドには同門の伊澤星花。増田はCOROと対峙すると一回り身体が大きい。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てるCORO。さらに右ロー。増田は飛び込んでのスーパーマンパンチの右を振って崩して上になるも、すぐに四つで立ち上がるCORO。両脇を差して小外がけでテイクダウン狙い。さらにリフトして崩すが、増田は残してコーナーを背に。  小外がけ狙いのCOROに、増田は払い腰テイクダウン! サイドを奪うと、COROは下からスイープ狙いから足を戻してフルガードにする。  コーナーを背にクローズドガードからアームインギロチンチョークを仕掛けるCORO! 左ヒザをCOROの尻に立てる増田は首を抜くと、上から右のパウンド狙い。COROは防御しながら下のままゴング。  2R、右を振って前に出る増田。左で差すとコーナー背にするCORO。増田は脇を潜りスタンドバックにつくと、ジャーマンスープレックス! クラッチを外さない増田。そのまま立ち上がるCOROは引き込み気味に左で首を抱えるが、上の増田はインサイドにステイ。下のCOROはラバーガードから三角絞め狙い。  増田の右手首を後方に押し込もうとするが、足を越えさせない増田は上のまま時折パウンド。COROは下からヒジを打つ。  3R、左から右を振って前に出る増田に、体を入れ替え、コーナーに押し込みボディロックからサイドに崩したCORO! 増田はロープにヒジをかけてテイクダウンを防ぐが、尻を着けさせたCOROは、コーナー背にする増田を横に寝かせようとする。  しかしコーナー背に立ち上がる増田。COROは左足を両足で挟んで引き出してから崩そうとするが、再びコーナー背に立ち上がる増田は払い腰狙い。ここでボディロックテイクダウンを狙うCORO。捨て身気味になり、増田はヒザを着くも倒れず。右を差すCOROだが、突き放す増田。COROが左右を振ってゴング。  RIZIN判定は全ラウンドを通してのもの。2-1に割れた接戦は、下になっても仕掛けて、3Rに組んで攻めたCOROが接戦を制した。3連勝をマークしたCOROは試合後、「増田選手ありがとうございました。全然、つまらない試合で、自分では勝ったと思っていません。またチャンスがあれば面白い試合を見せます」と、苦い表情で語った。
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