魔裟斗が武尊のエキシビションマッチを見ての感想と6月の那須川天心戦へ向けての推測を話した(C)魔裟斗チャンネル
魔裟斗が自身のYouTubeチャンネル『魔裟斗チャンネル』を28日(月)に更新。2月27日(日)東京体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』での武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)について語った。
同大会の解説を務めた魔裟斗は、朝久泰央(朝久道場)vs与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)、芦澤竜誠(DRAGON FISH)vs西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)、卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs島野浩太朗(菅原道場)、そして「第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」を制した金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)など、印象に残った試合と選手について触れ、武尊と軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)のエキシビションマッチの感想へ。
「武尊は、身体の絞り方はここ最近の中で一番絞れてるなって感じがしたね。凄いシェイプされていて。締まってるなと思っていて。最初始まってローキックか何か蹴って、蹴りを出したんだよね、武尊が。その蹴りも凄いキレてて『キレがあるな』と思ったけれど、軍司がどんどん前に出て来ていて。いつもは武尊のプレッシャーで相手が下がらされるっていうパターンなんだけれど、軍司が下がらずにどんどん前へ出て来ていて。パンチとか見たらちょっと武尊はキレがない感じがしたんだよね。いつもよりスピードがないなっていう。手に関して言うと。練習で強く打つっていうことを意識しているのかな、とか思ったり」と、蹴りのキレには感心したが、逆にパンチのスピードがなかったと指摘。
「武尊は全部ガチガチのパンチに見えたんだよね。リキんでるなっていう。エキシビションだけど当てて倒してやろうぐらいのリキみをちょっと感じて」と、リキんでいたのではないかと推測し、「昨日のエキシビションでの感じで言うとまだ完璧じゃないなって。今回、試合間隔が1年くらい空いているでしょう。久しぶりの試合だったっていうのと次の天心戦がもう決まっていてインパクト残そうとか思ったんじゃない? ちょっと力入っていたよね」と話す。
「俺も会場で見ていてちょっと心配になったんだけれど」と、6月の那須川天心戦へ向けて不安の残る内容だったと思ったと言うが、「でも1日経ってみると逆に昨日はあれでよかったんじゃないかと思って」と、印象が変わったという。
「昨日は最高の動きが出来ていなくて、反省するじゃない。武尊も頭のいい選手なので。いろいろなコメントも見ると思うんだよね。それで『ああ、そうか』って。6月の試合へ向けて修正が出来るんじゃないかなと思って。だからある意味、昨日が完璧じゃなくて良かったんじゃないかって気がした。あと4カ月あるんでね、そこへ向けて仕上げていければいいんじゃないかなって気がしたね」と、良くなかったことで修正が出来るのが次の試合に活きるとした。
「結果、良くなくてよかった」と魔裟斗。「いいのをやっちゃうと、もしエキシで倒しちゃったら倒しちゃったイメージを持ったまま天心戦に行くから。自分の中で良いイメージを持ちすぎて行くと意外に次の試合で良くないことが俺の経験上多かった。逆に悪いとか、あまり動きが良くないって言われている場合の方が本人の中でもそう言われているのは絶対に面白くないから『なにクソ!』って気持ちも芽生えるわけ。それで修正しようとするから。修正して次はいいところを見せようとするから。そういう意味では完璧な動きじゃなくてよかったんじゃないかな。結果的には」と、6月のことを考えると今回のエキシビションマッチは武尊にとってプラスになるのではないか、と締めくくった。