2019年6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催された『RIZIN.16』。大会終了後、榊原信行RIZIN CEOが総括を行った。
前日の公開計量では「皆さんの力をお借りして本当に視聴率がとりたいです。SNSで皆さんの力を借りて発信したいです」とファンに訴え、大会終了後も「正直、RIZINはここまで決して褒められた視聴率ではないんですね」と、視聴率に関する話題が多かった榊原CEO。
視聴率をとるために次回7月28日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.17』では、いわゆる“飛び道具”的なカードを組むのか。そう質問された榊原CEOは「いろいろな(視聴率の)取り方がある」と話した。
「僕らの中でもソフト的にいろいろな取り方がある。でも最終的に安定的に取るのは“本物”だと思うんです。本物志向の部分は決してなくすべきじゃない。もちろんチェ・ホンマン的なものや曙的なものやボブ・サップ的なもの、そういう人間力で多くの人たちのアテンションをとれる格闘家もたくさんいます。そういうものもこれからもRIZINらしく追及しながらも、やっぱりしっかりと本物を見せていくことが必要。
そういうことで言うと、骨太な日本人の真夏の男祭りにふさわしい3カードが発表できているので、この3つを2カ月でしっかり磨いてさいたまスーパーアリーナをソールドアウトさせたいと思います。もちろん地上波は僕らの大切なバロメーターではありますが、一番は会場に来てくれるファンですから。その人たちの支持がなくなればスタジオでやればいいだけの話だし、視聴率が取れなくてもライブに来てくれるお客さんたぢが万単位で会場を埋め尽くしてくれれば僕らのコンテンツは生き残っていくと思います。
そういう中で上手くバランスをとって、ファンの人たちが何でRIZINを感じてくれるのかを選んで欲しいと思いますが、一番はぜひ会場に来て生でライブ観戦してほしい。そのお客さんたちの顧客満足を高めていくことを追及することが必要なので、3試合はコアなファンを中心として期待してもらっていいカードだと思います」
3つのカードとは、この日のリング上で発表された扇久保博正vs元谷友貴、佐々木憂流迦vs石渡伸太郎、朝倉未来vs矢地祐介の日本人トップ対決。「この3カードが(試合順の)上の3つになります」と、RIZINが自信を持って送り出すカードとなった。
また、10月12日に開催が決定したエディオンアリーナ大阪大会では「RIZINライト級GP」が開幕する予定。
「その8人に名を連ねる選手の最終の選考の場になります。まだ紹介できていない世界中のプロモーションの代表選手がいるので、そういう選手たちの試合も組み、ライト級GPに駒を進めたいと思っている選手たちの最後のアピールの場を7月と8月で組みます。
それと打倒・堀口恭司を掲げて石渡選手と扇久保選手がRIZINへの参戦を決めてくれたので、これでさらにバンタム級の日本人の堀口への挑戦権を懸けた競争が熾烈を極める。そこに外国人勢の僕らがピックアップしているトップアスリートがいるので、そこがカオスのように混ざり合うと、年末には堀口選手のタイトルマッチを考えているので、ひょっとしたら秋かもしれないですが、堀口への挑戦権を核とする選手が誰になるのか目が離せない戦いになると思います」と、“本物”志向の戦いを見せていきたいと語った。