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2022年2月19日(日本時間20日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて開催される「UFC Fight Night: Walker vs. Hill」の前日公式計量が18日(同19日)に行われた。
体重超過は1選手。フェザー級でデビッド・オナマ(144.5lbs/65.54kg)と対戦するガブリエル・ベニテス(148lbs/67.13kg)が規定体重を2ポンドオーバーし、出場給の30%をオナマに譲渡し試合は行われる。
メインイベントのライトヘビー級10位のジョニー・ウォーカー(ブラジル)が206ポンド(93.44kg)、12位のジャマール・ヒル(米国)が205ポンド(92.99kg)でともにパス。
コ・メインでは、195ポンド契約戦で、カイル・ドーカス(米国)が193.5ポンド(87.77kg)でパス、2連勝中のジェイミー・ピケット(米国)が194ポンド(88.00kg)でパスしている。
また、今大会には日本でMMAを始めた2選手が登場。
メインカードに登場するアラン・ボドウ(フランス/8勝2敗・UFC0勝1敗)は元HEATヘビー級&ライトヘビー級王者。PRIDEを見て育ったボドウは、仕事の関係で来日。マッハ道場でMMAを学び、2013年の「GRACHAN 10」で1R KO勝ちでデビューしている。
巌流島では押し出しで敗れたものの、以降、GRANDSLAM、HEAT、Angel's Fighting等で5連勝。2018年5月の「マッハ祭り」後、カナダTKOで勝利を経て、思わぬ形でUFC参戦の機会を得た。
オクタゴンでの初戦は、シリル・ガーヌのコーナーマンとして訪れたアブダビで欠場選手の代役として緊急出場したもの。そのときはトム・アスピナルに1R TKO負け。2021年7月の前戦では、ホドリゴ・ナシメントにTKO負けも、ナシメントがドーピングチェックで陽性となり、ノーコンテストに変更されている。
対するパーカー・ポーター(米国)は11勝6敗で、UFC2勝1敗(ドーカスにTKO負け、パリシアン、シャーマンに判定勝ち)と勝ち越しており、崖っぷちのボドウにとっては、MMAが合法化されたフランスで、盟友ガーヌとともにUFC開催を実現させるためにも負けられない1戦となる。
また、プレリミナリー第5試合のフェザー級戦では、和術慧舟會GODSでMMAを始めたマーク・ストリーグル(フィリピン)が、オクタゴン2戦目でチェス・スケリー(米国)と戦う。
18勝3敗のストリーグルは、2009年にプロデビュー後、20211年のLegend FCで川那子祐輔にスプリット判定勝ち。翌年にはイヴ・タンをリアネイキドチョークで極めると、PXCでも2連勝するなどデビューからMMA12連勝。2014年10月にはカイカラ・フランスもリアネイキドチョークで極めている。2015年4月からONEに参戦し、リース・マクラーレンには一本負けを喫したものの、以降、URCCでイ・ドギョムにギロチンチョークで一本勝ちするなど4連勝。
2020年10月の前戦でUFCデビューを果たすも、サイド・ヌルマゴメドフに51秒、左フックからのパウンドでTKO負けしており、白星を掴むことが出来るか。
対するチャス・スケリー(米国)はMMA18勝3敗(UFC7勝3敗)。Legacy FCからBellatorを経て、2014年にUFC入りしたスケリーは、デビュー戦こそミルサド・ベキッチに判定負けも、以降4連勝。2016年9月には、こちらも日本育ちのマキシモ・ブランコ(真騎士)を1R、アナコンダチョークで極めている。前戦は2019年9月のジョーダン・グリフィン戦での判定勝ちで、2年5カ月ぶりの復帰戦となる。
また、メインカードの第2試合に登場するジム・ミラー(米国)はUFC史上最多となる39戦目(UFC22勝15敗1NC)。MMA33勝16敗で、2021年も2試合を戦い1勝1敗。10月の前戦ではUFCデビューのエリック・ゴンザレスを相手にパンチを被弾するも、2Rに左オーバーハンドで逆転KO勝ち。
今回の相手ニコラス・モッタ(ブラジル)もUFCデビュー戦(MMA12勝2敗)の29歳で、「Contender Series 2020」でCage Fury FC王者のジョセフ・ローリーに判定勝ちしてUFC入りを決めている。38歳のミラーは、連勝出来るか。
試合の模様は、日本時間2月20日(日)朝6時にスタート予定のプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、UFC FIGHT PASSではプレリムを含め、9時開始予定のメインカードもライブ配信される。