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【Krush】挑戦者の寧仁太・アリ「身体だけなら僕の方がベルトが似合う」王者・松岡力は「身体は完全に負けた。でも格闘技は身体ではない」

2022/02/19 21:02
【Krush】挑戦者の寧仁太・アリ「身体だけなら僕の方がベルトが似合う」王者・松岡力は「身体は完全に負けた。でも格闘技は身体ではない」

確かに身体の仕上がり具合は寧仁太が上回るが、松岡は「格闘技は身体ではない」

 2022年2月20日(日)東京・後楽園ホール『Krush.134』の前日計量が19日(土)都内にて13:00より行われた。

 ダブルメインイベント第2試合のKrushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)は67.5kgジャスト、挑戦者の寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)は67.4kgで計量をパス。


 続いてタイトルマッチ調印式と記者会見が行われた。寧仁太は「追い込み期間も今までで一番充実して調子もいいので、明日は生きるために戦います。頑張ります」、松岡は「減量ボケでベルトを忘れてきてしまった。でも僕の元にあって当然なので明日は勝ちます」とそれぞれコメント。

 フェイスオフで向かい合った感想を聞かれると、寧仁太は「身体だけなら僕の方がベルトが似合う身体だと思いました」と言うと、松岡は「身体は完全に負けていました。見ました? あのバキバキの身体。でも格闘技は身体ではないので、明日はどっちが強いか見ててください」と言い放つ。


 両者とも2021年9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」で3位となって(優勝は野杁正明、準優勝は安保瑠輝也)以来の試合。この半年間でどのような取り組みをしてきたかと聞かれると、次のように答えた。

寧仁太「試合が決まった時も言いましたが、自分の弱点を改めて考え直して、長所はより上げられたと思うのでそれを明日出したい」

松岡「いつも通りで特に寧仁太選手だからというのは特にないが、自分のスキルを磨いて秋元トレーナーとやって来ました」


 今回の試合はタイトルマッチというだけでなく、野杁、安保に続くK-1ウェルター級第3の男を決めるという意味合いもある。そこでどんな勝ち方をしたいか。寧仁太は「勝ち方はベルトを獲ってから、という感じ。まずは結果を出したいので何が何でも勝つ」と今回はまず勝つことが第一だと言い、松岡は「負けたら終わりやと思っているので、勝つのは当然でメインということでもちろんKO狙います」との決意を口にする。

 この先の目標を聞かれると、寧仁太は「追い込み期間中もいろいろ考えて寝れない時もあった。その時はベルトを獲ってどう変わっていくのかを凄い考えてハイになっていた時もありました。ベルトを獲って僕にしか見せられない世界をいろいろな人に見せたいので勝ちたい」と、その先に広がる世界をファンに見せたいという。


 それに対して松岡は「ここを勝って野杁君、安保君の両方に向かっていくのは当然。でもそんなことを考えていたら勝てないので、寧仁太選手をボコボコにすることを考えていた」と、寧仁太に勝つことに集中していたとする。


 松岡と言えば遊び人として有名だが、「ちょうど1カ月前までめちゃめちゃ遊んでいました。もちろん練習しながらですよ(笑)。今は2人とも声がカスカスで明日試合出来るのかなってくらい体調が良くないですが、明日はバッチリ戻して強い身体にしたい。今回は10kg減量しました。ちょうど子犬1匹分ですね」と、大好きな遊びを1カ月我慢したのと愛犬家らしい答え。


 その減量について寧仁太は「自分は声や顏に出やすいんですが、試合を重ねるにつれて慣れてきた部分もあって。自分に合った減量方法が分かってきたから当日も今までで一番調子がいいと思います」と、最高の仕上がりを期待している。


 そして、計量が終わってこれからとる“勝負メシ”は何か。寧仁太は「普通に試合で動けるように身体にいいもんとって、試合が終わったら好きなものを好きなだけ食べます」と試合が終わるまではコンディション重視の食事をすると言い、松岡は「昨日の夜は寝られなくて、計量が終わったら何を食べるか考えていました。でも、さっきおかゆを食べたら胃がもたれてしまって、今は何でもいいなと思っています」と食事に関する欲はなくなったとした。


 最後に寧仁太は「明日はコロナがある中で、来れないファンの方もいましたが、その中で応援してくれる人がたくさんいるので、裏切らないように王者になってもっと恩返しして、希望を与えられるような王者になりたい」とメッセージ。

 それに対して松岡は「自分のために勝ちます。守ります。人のためとか言っていられないので」と対照的な言葉を残した。

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