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【RIZIN】「ぶっ飛ばす」と自信満々の萩原京平に弥益ドミネーター聡志「誠意が感じられない。3月20日は忘れたくても忘れられない日にしてあげたい」

2022/02/16 13:02
 2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される「湘南美容クリニックpresents RIZIN.34」の第一弾カード発表会見が2月16日、都内にて行われた。  フェザー級で、萩原京平(SMOKER GYM)と弥益ドミネーター聡志(team SOS)の対戦が決定。  会見に出席した萩原は「ドミネーター選手とは1年ほど前に自分が試合したいと言っていて。今回やっと実現した形になるんですけれど、その1年前から正直全く負ける気がしていなくて、その時から1年経って自分もいろいろ経験して強くなっているので、今回地元大阪の何万人というファンが見ている前で思いっきりぶっ飛ばしてサラリーマン業に専念させてあげようかと思っていますね。今回も最高の自分のチームと最高の準備をして試合を圧倒的にドミネートしようと思っているので楽しみにしていてください。あと榊原社長、今回ぜひこのカードをメインカードでお願いします」と、弥益を逆に“ドミネート”すると宣言し、メインイベントでの試合をアピールした。  試合は2021年6月の“ブラックパンサー”ベイノア戦以来となる弥益は、「皆さんお久しぶりです。ドミネーターです。今回、萩原選手と試合が決まりまして、かなり以前から自分と対戦したいということでアピールしてくださっていて、今はRIZINフェザー級トップクラスに勢いのある選手に成長された感想ですので、そんな選手からまだやりたいと言っていただけるのは光栄だと思っております」としながらも苦言を呈した。 「ただですね、ちょっと振り返ってみると一番最初に自分とやりたいと言った時は朝倉未来選手と対戦するための足がかりとしてちょうどいいという理由で対戦要求をされまして、そのあと自分がベイノア選手に苦戦をした時はやっぱりドミネーターには興味なくなりましたというようなことを言い始め、その後で朝倉選手にこっぴどくやられた後はやっぱりドミネーターとやらせろと言い始めるという。全体的に通して、アピールに誠意が感じられないなと以前から思っていましたので、そのあたりちょっとイラついていたこともございましたので、3月20日は忘れたくても忘れられない日にしてあげたいと思っておりますので、当日はよろしくお願いします」  さらに「榊原社長、このカードがメインで大丈夫ですか?」と聞くと、榊原信行RIZIN CEOは「あの、いろいろ他のカードも含めて最終調整して。お二人のご意向は分かりましたので。持ち帰らせていただきます」と言葉を濁した。  続いての質疑応答で萩原の印象を聞かれた弥益は「強みはやっぱり打撃だと思いますけれど、それ以上に試合中のメンタリティが素晴らしいなと個人的には思っていますね。非常に冷静に試合をする選手だなと傍から見て感じています。弱点はどうですかね…これから探そうかなと思っています」と、分析はこれからだとする。  朝倉未来戦では寝技で下にされていたが、鈴木博昭戦では逆に上になって攻めていたことを成長として捉えるかと聞かれると「あれは単純に対戦相手が朝倉選手と鈴木選手で全くMMAのキャリアが違うというところで。逆に萩原選手が対戦相手に合わせてやることを変えられるというか、作戦をしっかり立ててそれを実行する力を持っているなという感想がその2試合を通して自分の中にはありますね」と答えた。  弥益から「対戦アピールに誠意が感じられない」と指摘されたことについて、萩原は「こっちもドミネーター選手が試合をしていない間に何試合もして、経験値も上げているので。以前やりたいと言っていた時から全然勝機はあると思っていて負ける気はしなかったので、その自信が確信に変わったというか。ドミネーター選手が昼間仕事をしている間にも僕は格闘技をしているので。そういうところの差で全然自分の方が追いついていっていると思うので、今回は圧倒的な試合ができると思っています」と、今は自分の方が上だと断言。  それにも関わらず弥益戦を臨んだ理由は「試したいのももちろんあるし、朝倉未来戦、あれは凄い飛び級で試合ができたと思っているので、そこで不甲斐ない試合をしてしまって負けてしまったので、またやり直しと言うか。またそこにつなげるために一から自分でプランを考えて、こういう相手と戦ったら近付くなっていうのも思って、またドミネーター選手とやりたいというのも言ったんですけれど。自分が以前負けている芦田選手に勝っているのもあるし、元DEEPのチャンピオンという肩書きもあるので、自分からしたら都合がいいというか。ここで勝って全部自分が持っていけるところがあるので、だから都合がいい相手としてドミネーター選手を指名しましたね」と、“都合がいい相手”だからと答えた。  弥益はその言葉に対して「対戦要求の理由がチャラついてますよね。それはずっと通して。もっと弥益に対してという形で対戦要求をしてくれたら凄く自分も嬉しいんですけれど、どうもコイツ損得しか見てねえなって感じがする。それを超越したところが格闘技の凄さだと思っているので、それを当日は分からせてあげたいなと思っております」と返答した。  ベイノア戦後、「MMAが出来ない人は苦手」といった発言をしている弥益。今の萩原はどうかと聞かれると「自分の苦手なところを言わないで欲しいんですけれども(笑)。今の萩原選手はMMAの経験値も上がっていますし、出来ることも増えていると思うんですけれど、先ほど自分が言った通りに作戦を立ててそれを実行できる力を持った選手だと思っているので、そのMMAの部分は完全に捨ててくるんじゃないかなと個人的には思っています」と、あえて萩原がMMAのテクニカルな試合は仕掛けてこないのでは、と予想。  サラリーマン格闘家として知られる弥益が「(仕事は)大丈夫じゃないんですよ。試合が決まるたびに自分の有休がどんどん消化されていくという事態になっていますので、出来れば会見は午前の早い時間か午後の遅い時間に寄せていただけるとありがたい」とコメントすると、萩原はすかさず「それだったら、こっちが次の試合でぶっ飛ばして(仕事に)専念できるようにしてあげる」とニヤリ。弥益も「すいません、助かります。ありがとうございます。その後専念させてくれるらしいので楽しみにしています」と笑みを浮かべて答えた。  この試合後の展望を聞かれると、萩原が「今回しっかり勝って、その次にやりたい選手もいるし、強い外国人とも今年は戦っていきたいと思っているので、今回の試合はあっさり勝って次につながるように結果を見せていきたいと思います」と答えたのに対し、弥益は「自分はこの試合しか見てないです、正直。目の前の相手に誠心誠意ぶつかりたいと思っているので、ちょっと先のことは分からないです」と、この試合に集中すると正反対の答え。  しかし、萩原は弥益の実力を侮っているわけではなく「(ファンは)実績だけ見たらドミネーター選手の方が上だと思っていると思うんですけれど、僕は常に挑戦する姿勢と言うか、常に自分よりも強いと言われている相手に向かっていきたい気持ちがあるので、常にどんな相手になっても挑戦者の気持ちで戦っています」と、挑戦するつもりで行くとした。  以前から課題としている寝技について、萩原は「そこのグラウンドの部分もずっと詰めて岩崎さんの所で練習して、ドミネーター対策も1年前から試合が組まれることを想定してずっとやってきているので、そこは全く問題ない。今回は自分の得意な打撃で勝負しようと思っているし、ドミネーター選手がグラウンドで勝負してきてもそれを全部切って打撃で勝負するというプランもあるので、そういう練習をずっとしているので。寝技で一本とかそういうのは試合でまだ出来るレベルではないと思っているので、そこを今回は突き合わないようにして自分の得意なところで戦おうと思っていますね」と、寝技には一切突き合わず得意とする打撃で行くと予告する。  最後に、弥益には「萩原は美味しい相手だと思うか」との質問が飛び、弥益は「せっかく試合するんだったらいろいろな人に見てもらった方が、いい意味でも悪い意味でも自分はやりがいがあるので凄くありがたいことだと思っています。ただ、会社員としての日常生活がだんだんと送りづらくなっているというのは皆さんご認識いただければと思います」と、話題になるのは嬉しいが会社員としての自分には支障が出ると複雑な心境を語っていた。
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