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【Krush】菅原美優が魚食で健康に、自信もパンチ力も身に付けて病気で欠場の「MIOさんの分まで盛り上げたい」

2022/02/15 19:02
【Krush】菅原美優が魚食で健康に、自信もパンチ力も身に付けて病気で欠場の「MIOさんの分まで盛り上げたい」

今までとは明らかに違い自信をみなぎらせていた菅原。宿敵MIOの分まで戦うとした

 2022年2月20日(日)東京・後楽園ホール『Krush.134』にて、Krush女子アトム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで2度目の防衛戦に臨む王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、15日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。

 菅原は得意の前蹴り、右ミドルキックを交えながらパンチ主体のミット打ちを披露。特に右ストレートでは快音をジム内に響かせた。


「コンディションはまあまあです」と菅原。「前回の試合がメンタル的にもしんどかったので、試合が終わって一息つく間もなく次の試合で。あまり時間がなかったので出来ることを詰めたって感じです」と、11月のMIOとの初防衛戦から3カ月での試合となり急ピッチで仕上げてきたという。

 一度ノンタイトル戦で敗れたMIOにリベンジを達成し、「自信がつきました。多分、自分が試合で出せる実力のパーセンテージが上がったんじゃないかな。今までは自信がない試合が多かったので、今回は自信を持って行けることが大きいかな、と」とキャリアで上回るMIOに勝ったことは大きな自信になった。


「昔から知っているMIOさんを結果で超えたのが自信になりました。格闘技界を引っ張ってきた方なので、そのMIOさんに勝ったからにはしっかりした存在にならないとなって気持ちになりました」と、MIOに勝ったことで責任感が湧いてきたとする。

 パンチに関しては「この前の試合も全然打ち合おうと思っていたし、中で戦ってもいいやと思ったし、入って来るなら打ち合おうと思っていました。それぐらいの自信が付くほどパンチの練習をしてきたので、今回も引き続きやってきたので頑張ります」と、こちらも自信がついたようだ。


「ボクシングのスパーもさせてもらって、コロナの影響で今回はあまり出来なかったけれど、自分自身手応えもありましたし、男の子相手でもパンチが打てるようになったので自信になっていますね。成長を実感した部分でもあります。元々ボクシングが好きなので、やりたい気持ちはいっぱいあったんです。そこは自信がなくて不安要素だったんですが、今は自信がついてしっかり打ち合いに行けるようになった。メンタル面と共に自信があります」

 また、MIOからダウンを奪ったバックハンドブローに関しても「あの試合後からスパーでもめっちゃ入るんですよ。狙ってしているわけでもないけれど、あの試合を機に感覚を掴んだところは少しあります。また技が増えたなって思います」としっかりものにしている。


 練習内容は特に変わりはないが「変わったのは気持ちですかね。そこは毎日『100』の練習をしています。気持ちの入れ方が最後の差となって出ると思うので。前回の試合で王者としての自覚もちょっと芽生えたので、気持ちが今までよりもあった中で練習が出来たのかなって」と、気持ちの入った練習が出来ているという。

 減量よりも増量することが多いほど体重が増えないという菅原。今回はどうかと聞かれると「1週間くらい前に49kgあって、今回減量しないといけないと思っていたんですが、1週間で3kg落ちちゃって(笑)。あと500グラム減量するくらいでよくなりました」と今回も余裕の様子。


 増量のためにいつも食べているドーナツは「試合後に一通り食べます」と言い、その代わり「釣りにハマっていたので、釣ったお魚をめちゃ食べていたら健康食になって体調も良くなって(笑)。釣った魚はしっかり食べる主義です。でも、シーバスを釣りすぎて11匹も持って帰って来たんですがお魚に飽きてきちゃって(笑)。まだ家に3匹いるんですけれど」と、趣味の釣りで釣り上げた魚を食べてより健康になったと笑う。

 挑戦者・優(NEXT LEVEL渋谷)とは2020年7月の「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」準決勝で対戦しており、この時は菅原が判定で勝利している。


「パワーはあるなって印象です。ジムを移籍されて変わったなと思っていて、そのうえでどう作戦をたてるか。分からない部分があるので、変化は凄くある選手だと思っています」と、対戦後にジムを女子の名門NEXT LEVEL渋谷に移籍していることで前回との変化を警戒。

 2度目の防衛戦になることには「今回の試合も自分の中ではリベンジマッチなので。前回はバッティングが多くなってしまって気持ちのいい試合ではなかったので、それも含めて今回はしっかり勝ちたい。自分の中ではリベンジマッチです。ベルトどうこうではなくしっかり勝ちたい」と、防衛戦というよりもリベンジマッチとして挑むとした。


「前回やった時から1年半、その間の成長をしっかり見せたいなと思います。ベルトを守りたいというのはあまり考えてないですね。ベルトを守るために強くなってもしょうがない。自分が強くなってそこにベルトがついてくる感覚でいます。ベルトを守らないと、って考えると変なプレッシャーになるのでそれはしたくない。気にしないで好き勝手やろうかなって(笑)」


 そのバッティングについてだが、前回の試合で多発してしまい一部から非難を浴びることになってしまった。今回はどうかと問われると「私も多かった部分もあるし、向こうも前に出て来るので相性もあるんですが、自分は1年半くらいかけてしっかり直してきたので、自分がバッティングをもらうことがあってもすることはないかなと思っています。気を付けながらやります」と、しっかり改善してきたと語った。

 2022年の目標を聞かれると「アトム級の選手も増えてきて、かなり盛り上がってきていると思うので、K-1にも階級を作ってもらえるように勝負の1年になると思っています。そのために自分が先頭でやっていけたらなと思っています」と、女子アトム級を自分が引っ張っていくという自覚がある。


 では、6月の武尊vs那須川天心のメガマッチ参戦も視野に入れているのかと聞かれると「もちろんここ最近の格闘技界で一番のイベントなので興味がないことはないですが、性格上先を見るとよくないので2月に集中して、もし(話が)あるんだったら自分にできることがあるなら、今回勝った後にしっかり出来たらな、くらいの気持ちでいます」とした。

 そして、病気のため今大会を欠場することになったMIOについて「撮影でお会いしたんですが、体調がかなり良くないということで…私の性格上、試合の時以外は気にしない性格なので、向こうが私のことを嫌いでも、私はMIOさんの分まで戦おうかなと思っています。強くなれたのもMIOさんのおかげなので、しっかりMIOさんの分までアトム級を盛り上げたいと思います」と誓った。

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