2022年2月12日(土)東京・新宿FACEで開催された『RISE EVOL.10 & GIRLS POWER.6』の大会終了後、伊藤隆RISE代表が女子の試合に関して厳しい見解を示した。
今大会は新型コロナウイルスの影響により、欠場者続出。当初は若手男子選手による『RISE EVOL.10』と『RISE GIRLS POWER.6』の2大会が昼夜で行われるはずだったが、男女混合の1大会となった。
前半で行われた『RISE EVOL.10』は4試合中3試合がKO決着となり、場内も熱気に包まれたが、女子5試合は1試合が負傷TKOで4試合は判定決着。内容的にも観客の反応はいいとは言えなかった。
伊藤代表は「EVOLは若手で若手なりに大味な部分もあったんですけれども、よかったと思います。特に山科は印象に残りましたね。いい勝ち方をしたので今後上の選手とやらせていきたいと思います」と、その内容を評価。特に第4試合でKO勝ちした山科直史(極真会館)に高評価を与えた。
しかし、第5試合から5試合行われた『RISE GIRLS POWER.6』については「この内容で今年も後楽園ホールで出来るのかなって不安が残りましたね。選手と主催者で作っていかないといけないので、これでまた大きな舞台でトーナメントが出来るの? ってハッキリ言って疑問が残りました。不安な要素がたくさんありました。もちろん選手が勝ちにこだわりたい部分は分かりますけれど、それプラスアルファでやっていかないと女子格闘技から脱却できない。今のままではジョシカクとしてイロモノ扱いされちゃうんじゃないかなと。勝負になってないというか。試合はしているが勝負をしてないと感じました」と、厳しい見解を示した。
メインイベントで女子ミニフライ級王座への最有力挑戦者候補であった同級1位erika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)を破った同級3位・宮崎若菜(TRY HARD GYM)については、「宮崎若菜は次タイトルマッチと言っていましたが、(女子ミニフライ級は)混沌としてきたので、減点2で勝ってタイトルマッチお願いしますは違うかなと。混沌としてきたのでもう一度考え直したいと思っております」と、この結果で即挑戦とはいかないとする。
また、セミファイナルで女子フライ級1位・田渕涼香(拳聖塾)に判定勝ちした女子アトム級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)についても「いつもなら勝っても負けても素晴らしい試合をしているんですけれども、相手もありますが、そういうのも超えて出来る選手だと思うのでちょっと期待外れだった部分もありましたね」と、やはり厳しい評価を降した。
RISE女子部は2020年に優勝賞金300万円の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」トーナメントを開催(寺山日葵が優勝)、2021年9月には東京・後楽園ホールで『RISE GIRLS POWER.5』として女子単独興行を行うなどステップアップしてきたが、次回の『GIRLS POWER』について伊藤代表は「もう1回よく考えて。すぐにとは考えたくないですね」と未定だとした。