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2022年2月12日(日本時間13日)、米国テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催される『UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2』に向け、11日(同12日)前日公開計量が行われた。
メインイベントの「UFC世界ミドル級選手権試合」(5分5R)に出場する王者イスラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)、挑戦者ロバート・ウィテカーの両者ともに184ポンド(83.46kg)で計量をパス。
先に登場のウィテカーは笑顔で秤に乗りガッツポーズ。続けてアデサニヤは3段跳びで階段を昇ると、秤の上で両手を挙げ、右手で拳を握り、左手は蛇の頭のように呑み込む形を作った。
フェイスオフでは、アデサニヤの言葉にウィテカーも返答。それにアデサニヤも頷くなど、互いにグッドファイトの準備が出来ている様子。
ポージング後、ウィテカーは「ファンのみんな、そしてサポーターのみんながいなければ、ここに来れなかった。最低の状態だった僕を信じて支えてくれた皆のために、良い戦いをするつもりだ」と充実の表情で語った。
続けて、ジョン・アニクから「(ミドル級王座)4度目のタイトル防衛戦に向けて……」と問われたアデサニヤは「たしか5度目だ」と訂正。そして「これ以上は言えない。言葉はいらない。 “He won't win, because I will not lose.”(彼は勝てない、なぜなら私は負けないから)」と語り、壇上を降りた。
また、計量後には、今回のポージングについて、まだUFC入りしていなかった2015年10月の「UFC 192」で、ダン・フッカーのセコンドとして同じトヨタ・センターで、こっそりスケールに乗って怒られたエピソードを明かし、「#UFC192 この同じアリーナで、計量後に体重計のところに忍び込み、UFCでの瞬間に向けてポーズを練習した。警備員に怒鳴られたよ(苦笑)。7年後、俺はいつも予見していたように、このビッチなヘッドライナーを務めることになった」と、同じアリーナで誰にも邪魔されずにポージングしたことを明かしている。
When you know…you know! 👁⚡️#UFC192 in this same arena, I snuck onto the scales after weigh ins to practice posing for my moment in the UFC. Security yelled at me 😂. 7 years later I’m headlining this bitch just like I’ve always seen in my vision.
— Israel Adesanya (@stylebender) February 12, 2022
So yea…#itwaswritten #player1 pic.twitter.com/8B8eYRGdP5
アデサニヤとウィテカーの両者は、2019年10月「UFC 243」での「UFC世界ミドル級王座統一戦」以来、2年4カ月ぶりの再戦。その時は、正規王者のウィテカーからカウンターの左右フックでダウンを奪った暫定王者アデサニヤが2R パウンドアウト勝利。王座統一に成功している。
その後、アデサニヤはヨエル・ロメロとパウロ・コスタを相手に王座防衛。2021年3月に2階級同時制覇を狙ってヤン・ブラホヴィッチのライトヘビー級王座に挑戦したが、テイクダウンを奪われての判定負けでMMA初黒星。わずか3カ月後の2021年6月にマーヴィン・ヴェットーリを挑戦者に迎えてミドル級王座防衛に臨み、判定勝ちで3度目の王座防衛に成功している。
対するウィテカーは、アデサニヤに敗れて王座陥落後、ダレン・ティル、ジャレッド・キャノニア、ルヴィン・ガステラム相手にいずれも判定勝ちで3連勝。今回のタイトルマッチに漕ぎつけた。王座奪還なるか。
ほか、計量では、今回の大会で「引退試合」に臨むロクサン・モダフェリが、予告通り『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトの黄色の髪姿で登場。8戦無敗のケイシー・オニールと激しいフェイスオフを繰り広げ、ダナ・ホワイト代表を握手を交わした。
また、フライ級(125ポンド/56.7kg)で、128ポンド(58.06kg)と重超過したアレックス・ペレスについて「体重管理に問題があった」ため、マット・シュネル戦が中止に。
ライトヘビー級では、マキシム・グリシン(206ポンド/93.44kg)と対戦するウィリアム・ナイトが、218ポンド(98.88kg)で体重超過。試合はナイトが対戦相手のグリシンに報奨金の40%を支払う形で「ヘビー級戦」として行われることも発表されている。
『UFC 271』は、日本時間2月13日(日)朝7時30分にスタートするアーリープレリムと10時開始予定のプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、12時開始予定のメインカード5試合を含む全試合が、UFC FIGHT PASSでライブ配信される。また、メインカードの模様は『WOWOW』でも放送される。