昨年7月に対戦が決まっていた江川(左)と大岩が仕切り直しの初対決
2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催される、K-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』の記者会見が、2月9日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、第3代K-1 WORLD GPフェザー級王者・江川優生(POWER OF DREAM)vs第4代Bigbangライト級王者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が決定。
江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」ではMVPにも輝いている。
怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかり、2020年9月のK-1で椿原龍矢とノンタイトルマッチで復帰戦を行ったが、まさかの判定負け。2021年3月、王座を懸けての再戦でも延長R判定で敗れて王座を失った。戦績は14勝(10KO)5敗1分。今回からスーパー・フェザー級に階級を上げて再起を誓う。
大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。しかし、2020年7月にKrushスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス、11月のK-1福岡大会で朝久裕貴にも敗れて連敗。2021年3月のKrushで山本直樹にKO勝ちして再起を果たすと、11月の『Super Bigbang』で琢磨に勝利し、第4代Bigbangライト級(-61.23kg)王座に就いた。戦績は20勝(7KO)8敗。
当初、両者は2021年7月の福岡大会で対戦が決まっていたが、感染症拡大防止のため、一定の待機期間を設ける必要のある選手に該当することが判明したため同大会を欠場。今回、仕切り直しでの対決となる。
江川は「K-1ファンの皆様と大岩選手、お待たせして申し訳ありませんでした。世紀の一戦(武尊vs那須川)が決まった中で、こうして『K’FESTA.5』という大きな舞台で自分のカードを再び組んでいただけて、とても光栄に思います。この『K’FESTA.5』で一番ド派手に暴れて、最高の舞台が整ったので、思う存分殴り合おうという感じです」と、復帰の挨拶と共に意気込みを語る。
大岩は「この大きな舞台で試合が組まれたことを嬉しく思います。今回は本当に勝つだけじゃなくて、最高な試合を見せないといけないと思っていて。中村プロデューサーが(山崎秀晃vs大和哲也の会見で)泣いてましたけど、僕も泣けてきて。僕も武尊と一緒にいることが多いので、武尊の声っていうのは本当に凄くて。でも武尊の近くにいて、このままじゃダメだなと自分も感じています。武尊(と那須川)の試合は、凄いことをやってきた2人が戦うから盛り上がることは間違いないんですけど、自分たちがもっともっとこれから時代を作っていくじゃないですけど、もっとK-1を盛り上げて、最高な試合をお客さんに見せて感動を与えて(武尊を)超えないといけないと思っているので、ただ倒すだけじゃなくて、最高の試合を届けたいと思います」と、盟友である武尊を超えていく試合を見せないといけないとの決意。
改めてのスーパー・フェザー級転向第一戦となる江川は「うちのジム、POWER OF DREAMは基本的に常に厳しい練習を積んできているので、階級を上げたからといって特に変わらず、きつい練習をこなしてきました」という。
大岩はBigbangでプロ初戴冠を果たしたことで「チャンピオンとしての自覚を持つようになりました。対戦相手というよりかは、自分磨きですね。自分磨きを頑張っています」と精神的な変化があったようだ。
最後に、武尊vs那須川の世紀の対決を控えて今年大きく動くであろうスーパー・フェザー級戦線で、どうアピールしていきたいかを聞かれると大岩は「試合内容もそうですけど、スーパー・フェザー級大岩龍矢がいないといけないという存在感を残したいです」、江川は「Krushの方はうちの中島(千博)さんが荒らしてくれたので、K-1のほうは俺が荒らしてやろうかなと思っています」と、それぞれ盛り上げていきたいと語った。