2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』の記者会見が、2月9日(水)都内にて行われた。
K-1生誕の地である同会場で、1993年4月の第1回大会で行われたのと同じく「無差別級トーナメント」の開催が決定。トーナメントの組み合わせは以下の通りとなった。
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント1回戦第1試合 3分3R延長1RANIMAL☆KOJI(LEGION TOP TEAM/ALIVE)谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONE KREST)
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント1回戦第2試合 3分3R延長1R石井 慧(クロアチア/チーム・クロコップ)実方宏介(真樹ジムAICHI)
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント1回戦第3試合 3分3R延長1R京太郎(チーム未完)坂本英則(修実館)
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント1回戦第4試合 3分3R延長1RK-Jee(K-1ジム福岡チームBiginning)ムハマード・サッタリ(イラン/TEAM OTA/ICF)
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント準決勝第1試合 3分3R延長1RKOJI vs谷川の勝者石井vs実方の勝者
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント準決勝第2試合 3分3R延長1R京太郎vs坂本の勝者K-Jee vsサッタリの勝者
▼K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント決勝戦 3分3R延長1R準決勝第1試合の勝者準決勝第2試合の勝者
第1回・3回真正会全日本空手道選手権大会重量級優勝の谷川は「自分、K-1のデビュー戦が2年前の『K’FESTA.3』のプレミナリーファイトで、去年の『K’FESTA.4』で本戦に出場することができて、『K’FESTA.5』でこうしてメインとなるトーナメントに参加させていただきます。順調に階段を上りつつあるんですけど、ここで全員しっかり倒せば、日本人最強の称号は絶対に手に入ると思うので、絶対に優勝して、自分が重量級の新エースになりたいと思います」と、順調なステップアップから一気にジャンプしたいとする。
DEEPフューチャーキングトーナメント2017ミドル級優勝のKOJIは「4月3日の無差別級トーナメント、しっかり12月の復讐も兼ねて、しっかり準備して優勝します」と、12月に敗れたサッタリへのリベンジも兼ねて優勝するとコメント。
第2代Bigbangヘビー級王者・実方は「今回、こんな素晴らしい大会に参戦できて本当に光栄です。石井選手はずっとロード・トゥ・京太郎と京太郎選手にずっとアピールしてるので、一回戦で僕がぶっ倒して、準決勝、決勝と勝ち上がって最高なかたちで優勝したいと思います」と、石井の京太郎と戦いとの希望をぶち壊すと言い放つ。
第5代HEAT総合ルールヘビー級王者・石井はクロアチア在住のためビデオメッセージでの出席となり、「石井慧です。今回『K’FESTA.5』、並びに無差別級トーナメントに出させていただくことになり、とても楽しみにしています。当初はもう1試合勝って、ヘビー級トーナメントに打診してみようかなと思ったんですけれども、中村プロデューサーのほうからそういうオファーをいただき、すごく感謝してると共に興奮しています。試合に向けて練習を積んでこのトーナメント、勝ちたいと思います。トーナメントに向けて、10R、やる気満々で準備しています。
今回のトーナメントは前回の試合よりも20%、成長した姿と、さらに頭を使って勝つ姿をみなさまに見せられればなと思います。そして自分の目標である京太郎選手と戦うために、必死で頑張っていきます。みなさんに応援してくださいとは言いません。みなさんから応援してもらえるような行動と姿勢を取っていきたいと思います。頑張ります」とのコメントを寄せた。
初代KROSS×OVERヘビー級王者・坂本は「初参戦させてもらうんですけど、こんな大きい大会に呼んでいただいて、意味のあるトーナメントということで。誰も知らない中、僕が優勝できたら目立てると思っている」と番狂わせを狙う。
元プロボクシングOPBF東洋太平洋ヘビー級王者にして第2代K-1ヘビー級王者の京太郎は「前回の記者会見から日にちが浅いということで。なぜこんなに記者会見を2回もするのかという疑問に駆られて来ましたけど(坂本戦は当初2月大会で組まれていたのがトーナメント1回戦にスライドとなった)。なぜ2年連続、試合が延期になるのか、それが気になっております。そこが一番厳しい。あとトーナメントも厳しいです、頑張ります」と、元気のないコメント。
第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者K-Jeeは「K’FESTAで主役になれるということはとてもワクワクしています。今年こそ、重量級の年にしたいと思っていて。もっとみんなに重量級を評価してもらえるように、楽しんでもらえるように頑張っていきたいなと思ってるところでこういうオファーをいただいて。K’FESTA.で重量級の魅力を伝えることが楽しみです、ワクワクしてます。最高の一日になるよう、精一杯頑張っていきたいと思っています」と、重量級の魅力を伝えたいという。
そして第2代Krushクルーザー級王者サッタリは「今回、このような素晴らしいトーナメントに参加することが出来てとても興奮している。自分は常々どれだけのことができるのか、常にチャレンジしたいと思っているので、こういったトーナメントで戦えることを本当に嬉しく思う。厳しいトレーニングを積んでしっかり勝ちたい。そのためにはみなさんの応援が必要です」と、チャレンジしたいと話した。
また、石井から決勝で戦いたいとのラブコールを受けたことについて京太郎は「言ってくれてるみたいですけどね。石井選手からしたらこの新しい世界に来て、僕とやること自体、たぶんプラスになるというか、得しかないと思うので。多分、うまく頭を使っていろいろ発言してると思うんですけど。僕はワンマッチでやると思ってたんですけど、トーナメントということで。決勝戦まで行かないから、僕、2回戦くらいでと思ったんですけど(笑)。決勝まではきついんじゃないですかね、お互いに。どっちかが」と、どちらかが準決勝で負けるので実現はしないと、何とも弱気に答えた。
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記者との質疑応答
――1回戦の対戦相手の印象は?
谷川「豪快に見えてけっこう緻密で、しっかり戦略を練ってくる方だと思ってます」
KOJI「しっかり空手持込みでバランスの取れた重量級の選手っていうイメージですね」
実方「岩みたいな、フィジカルモンスターですね」
坂本「メチャメチャ強い有名人だと思ってます」
京太郎「ちょっと前回何を言ったか覚えてないですけど、まあでも、若い選手に頑張っていただきたい。そう思います」
K-Jee「スピードもパワーもちゃんとした技術もあって、いま一番勢いのある選手だと思ってます」
サッタリ「元K-1チャンピオンで、とても強くてすばらしい選手だと思う。この試合もそうですが、すべてをつぎ込んでこのトーナメントに勝つつもりでいきたい」
――準決勝や決勝で戦いたい相手は?
谷川「これから先、無差別で戦っていけるということを証明したいので、石井選手と京太郎さんとも戦いたいですし、サッタリ選手も2回負けてるので」
KOJI「戦いたい選手は強いて言うなら、石井選手とは同じ柔道の神様みたいな存在の人なので、試合してみたいなと思います」
実方「去年、京太郎選手に負けてるので、決勝で再戦できればと思ってます」
坂本「僕、全然無名でみんな有名人なので、誰とやれても嬉しいです」
京太郎「その質問聞くだけで気が重いんですけど、僕は誰とも基本的にやりたくないので。考えるだけで恐ろしい」
K-Jee「ほかの7人、誰とも試合したことないんで、誰とやっても楽しみなんですけど、やっぱりK-1で実績のある京太郎選手と、去年ちょっと裏切っちゃった谷川とは試合したいかなと思ってます」
サッタリ「誰が勝ち上がってくるかわからないが、トーナメントの選手すべてが強いのは間違いない。自分にできることは、自分の最高のパフォーマンスを見せて、みなさんに楽しんでもらえる試合をして、この試合に勝つことだと思う」
――このトーナメントを通して、どんな戦いをファンに見せたい?
谷川「日本を代表して外国人選手と戦っていける、相手の攻撃をもらわずに自分の攻撃だけ当てて倒すのを見せたいと思います」
KOJI「僕はテクニックは軽量級選手のほうが早いし、いいと思うので、僕は僕らしく野獣ファイトでアグレッシヴに戦いたいと思います」
実方「テクニックはANIMAL選手が言ったんですけど、軽量級の選手のほうができるんで、一発で仕留める重量級らしい試合をしたいと思ってます」
坂本「動けるデブがアピールできたらいいかなと思ってます」
京太郎「べつに僕はもう、逃げたとしても最悪反則ギリギリでも勝てればいいかなと思うんですけど。とりあえずそれがお金につながればいいかなと思います」
K-Jee「技術とかスピードとかパワーとかっていうよりは、観てる人の心、魂に響くような試合をしていきたいと思います」
サッタリ「試合によって自分のファイトスタイルは変わるので、こういうものを見せたいというのは一概には難しいが、やはりファンのみなさんが求めているようなエキサイティングな試合をお見せしたい。そのためにこれから厳しいトレーニングを積んでいきたい」
――何kgくらいでトーナメントに臨むつもりか?
谷川「普段104~105kgなので、99~100kgくらいで試合したいと思ってます」
KOJI「通常は90kgくらいなんで、いっぱいご飯食べて、いっぱいトレーニングして95kgくらいにできたらいいなと思ってますね」
実方「120~123kgなんで、115kgくらいまで落として、動きやすくしたいと思ってます」
坂本「あんまり気にしたことないんですけど、だいたい120kgくらいで出れればなと思ってます」
京太郎「昔からずっと、どの試合もどの競技も変わらないんですけど、たぶん100kgちょいくらい、ちょっと超えるくらいあたりかなと」
K-Jee「みんなデカいんで、120kgくらいでいこうかなと(笑)」
サッタリ「体重を増やすのは簡単なことではないし、できるだけ努力して増やしたいと思うが、自分にとってそこまで大きな問題じゃないと思う」