大会前日に組み合わせが決まり、優勝者がファイトマネーを総取りするトーナメント「Money in the KHAOS ROYAL」を制したのは17歳の龍華
K-1 KHAOS NIGHT.8
2019年6月1日(土)東京・新宿FACE
▼第10試合 K-1 KAHOS NIGHTライト級(62.5kg)ワンデートーナメント決勝
〇龍華(K-1ジム総本部チームペガサス)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-28
●鈴輝勇太(team ALL-WIN)
※龍華がトーナメント優勝。
毎回テーマが定められる『KHAOS』。今回から新名称「K-1 KHAOS FIGHT」での開催となり、大会前日に対戦相手が決まる【KHAOS ROYAL】とファイトマネー総取りトーナメント【Money in the KHAOS】、過去にKHAOSで行われたこの2つのコンセプトを組み合わせた「Money in the KHAOS ROYAL」が行われた。8人トーナメントの決勝戦に勝ち上がったのは龍華と鈴輝。
龍華は2002年5月30日、東京都練馬区出身の17歳で戦績は1戦1敗。昨年11月に行われた『KHAOS』でのWSRフェアテックスジムvs K-1ジム総本部チームペガサスの5対5対抗戦ではデビュー戦で先鋒を務めたが、向井貫太にダウンを奪われ判定負けを喫した。
鈴輝は1997年6月1日、大阪府出身の21歳。極真空手からキックボクシングに転向し、今回がプロデビュー戦にして8人のワンデートーナメントに挑む。自称「モテたいから格闘技やってる系男子」。同ジムのK-1ファイター安保瑠揮也が「ジムの中で一番強いし、チャンピオンにしたい選手です」と言うほどの逸材だ。
1R、鈴輝が前へ出ようとするところに龍華はサウスポーから左の蹴りを連射。右前蹴りと左ストレートも織り交ぜ、鈴輝を前に出させない。二段蹴りから左右のヒザをボディに突き刺し、さらに顔面への連打と龍華が一方的に攻め、サンドバッグ状態となった鈴輝にスタンディングダウンが宣告される。再開後も龍華が蹴り、左ストレートを打ち込み、ヒザを突き上げる。
2Rは鈴輝が前へ出るが、龍華は距離を取って上中下に蹴り分け、顔面へ左右の連打を叩き込む。攻め疲れが見える龍華に鈴輝は左右ボディブロー。鈴輝が逆襲する中、インローがローブローになってしまい、龍華は悶絶。長い休憩が与えられ、試合再開。前に出てくる鈴輝に龍華はヒザで対抗した。
3Rも前に出るのは鈴輝。パンチとヒザ蹴りに龍華はカウンターのヒザ蹴りで対抗する。すると今度は龍華のインローがローブローに。再開後、鈴輝が前に出ると龍華は下がって距離を取りながらの蹴り、近づくとヒザ蹴り。最後は龍華が上手さを見せて距離を取っての蹴りでペースを握り、龍華が判定勝ちでトーナメント優勝を果たした。
龍華はマイクを持つと「決勝戦つまらない試合をしてすいませんでした。こうやって3回勝ててワンデートーナメントで優勝できて、結果を出せて嬉しいです。また来週、K-1甲子園の予選があるのでよければ期待していてください」と、早くも来週試合に出場すると語った。
▼第7試合 ライト級(62.5kg)ワンデートーナメント準決勝(2)
●関川和将(DTS GYM)
判定0-3 ※26-29、26-30、29-26
〇鈴輝勇太(team ALL-WIN)
※鈴輝が決勝へ進出。
1R、鈴輝は1回戦と同じくどんどん前へ出ていく。そこへ関川が右ストレートからの右ロー。細かくパンチを出して前へ出る鈴木だが、関川の強い一発をまともにもらう。しかし、関川が左前蹴りを出した直後に、鈴輝が狙いすました左フックでダウンを奪った。
ガードしながらパンチと右ローを返す関川に鈴輝は接近して左フック、左ボディ。関川が耐えた。
2R、前へ出てくる鈴輝に関川は右ローと左フック。しかし、その右ローに鈴輝が右ストレートを合わせてダウンを奪う。鈴輝はパンチを連打して仕留めにいくが、関川は右ローを蹴り続ける。鈴輝は顔面とボディを打ち分け、関川も左ボディとヒザ蹴りを返す。
3R、お互いにパンチとローで痛めつけ合う展開。関川は左目上から流血してドクターチェックを受ける。関川は左フック、右ロー、右ストレートで倒しに行くが、鈴輝はヒザ蹴りで迎え撃つ。最後まで両者打ち合ったが、2度のダウンを奪った鈴輝が判定勝ちで決勝へ進出した。
▼第6試合 ライト級(62.5kg)ワンデートーナメント準決勝(1)
〇龍華(K-1ジム総本部チームペガサス)
KO 1R1分22秒 ※左フック
●山下和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
※龍華が決勝へ進出。
1R、サウスポー同士の両者は序盤から激しく左ローを蹴り合う。龍華は右ミドルと右前蹴りも混ぜる。蹴りを次々と繰り出す龍華に山下は左ストレートを返す。龍華が右前蹴りから、左を打とうとした山下に右フックをヒットさせ、ダウンを奪う。
フラフラになった山下だったが、左ストレートをヒットさせると一気にラッシュ。しかし、龍華は一歩も退かず右ミドルからの左フックを直撃させて2度目のダウンを奪い、連続初回KOで決勝進出を決めた。