5年4カ月ぶりの再戦となる大輔と前田
2022年2月12日(土)東京・後楽園ホール『NJKF2022 1st』のセミファイナルでNJKFフェザー級王座決定戦3分5Rを争う、同級1位・大輔 (TRASH)と元NJKFスーパーバンタム級王者・前田浩喜 (CORE)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大輔はTRASHジムの会長兼選手で、これまで第7代NJKFスーパーフェザー級王座、初代大和スーパーフェザー級王座、大和-60kgトーナメント2014優勝などの実績を持つ。年間100杯以上食べるほどのラーメン好きだという。
前田は2004年8月プロデビューのベテラン選手で、第6代NJKFスーパーバンタム級王者、第8代・第11代NJKFバンタム級王者。サウスポーから繰り出す左の蹴りとストレートを得意としており、2020年2月にはISKAムエタイ・インターコンチネンタル・フェザー級王座にも挑戦した(判定2-1で惜敗)。2021年9月には国崇とのベテラン対決でTKO勝ちしている。
両者は2016年10月に対戦し、前田が判定3-0で勝利している。約6年ぶりの再戦で、大輔は二階級制覇、前田は三階級制覇を懸けての戦いとなった。
大輔「絶対外せない“大輔ロック”を見せる」
(写真)2016年10月の両者の初対決
――試合が近づいてきましたが調子はいかがでしょう。
「仕上がりも体調もいつも通り悪くないです。僕はどんな試合でも常に夜中まで追い込むので、今回もやってやるのみです。とにかく量だけはやるようにしています」
――夜中というと何時ぐらいまでになるのですか?
「遅い時は1時ぐらいまでやりますし、平均で言うと12時ぐらいまでやります。ジムの人に付き合ってやってもらう時もあるし、1人で黙々とやる時もあります。指導もしないといけないので、隙間を見て練習したり、ジムの時間の前後にやったりしています(※大輔は所属するTRASHの代表を務めている)。今回はかなりの量の練習はできてると思います」
――対戦相手・前田選手についてお願いします。
「前回5年半前ぐらいに試合させてもらって負けてるんですけど(16年10月、大輔の判定負け)やっぱりNJKFのレジェンド的存在だと思います。僕がまだプロになりたての頃、前田選手と国崇選手の試合をわざわざ広島から東京へ見に行ったぐらいで、5年半前も前に立って“前田選手じゃ”っていう思いがありました。でも今回は僕も一度ベルトを獲って、前のように“憧れの選手と戦う”っていう感覚ではないので、自分もNJKFの元チャンピオンとして挑戦させてもらう感じです」
――そんな前田選手と前回対戦して、どんな印象でしたか?
「強かったです。とにかくローキックが痛くて、倒れはしなかったもののローキックでやられてギリギリでした。“トップの選手ってこんな感じなんだな”って感じました」
――前田選手というとミドルの印象が強いですが、ローが痛かったと。
「僕もサウスポーなので、ミドルも蹴られたんですけどローキックが対処できなくて、3Rもらい続けてしまいました。今回は5Rあるので、しっかり対処したいと思います」
――今回はどんな試合を見せてくれますか。
「僕はやっぱり首相撲の選手なので、しっかり今の時代と逆行する、首相撲からのヒジ・ヒザというのを見せたいです。そこに持ち込めるかがポイントだと思ってます」
――大輔選手はツイッターで“年間126杯のラーメンを喰らうキックボクサー”となっていますが、3日に1杯以上のペースで食べるぐらいラーメンがお好きなのですね。
「普段は週1とかで結構ギリギリまで食べたりするんですけど、今回は前田選手ということで早くからラーメン断ちをしています。なのでその思いの表れだと思ってもらえれば。ラーメンは基本的に全部好きですけど、広島のとんこつ醤油が好きで、今後も『ラーメンキックボクサー』で売っていこうと思ってます(笑)。あと、もう45になるので中年の星になりたいです」
――今回は大輔選手にとって2階級制覇が懸かる試合ともなります。
「前回(の戴冠)がスーパーフェザーで1個上の階級だったんですけど、フェザーはすごい楽に落とせるし合ってると思います。前田選手もベストの階級かなと思うので、自分にできるのは練習しかないです。もう昔からとにかく量だけはやってきたので」
――では、その練習量で培った首相撲で前田選手に持ち味を発揮させずドロドロした展開に持ち込む?
「はい、そうだと思ってます。前田選手も組ませないようにする展開だと思うので、自分のやりたいことをやった方が今回は勝つのかなっていう感じです」
――では、そんな試合へ向けファンの方へのメッセージをお願いします。
「前田選手に5年半のリベンジをさせてもらいたいのと、あと『大輔ロック』と言われているロックがあるのでしっかり見せたいです。絶対外させない自信があります」