内田晶「『東北にいてもやれるんだぞ』というところを見せたい」
(C)K-1
内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。2021年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOすると、8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こしたが、準決勝で鬼山に判定3-0で敗れた。戦績は3勝(2KO)5敗1分。
――内田選手は今回がK-1初参戦となります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「僕は4歳から空手を始めて、K-1は夢に見ていた舞台だったので、率直に嬉しく思います」
――空手はどういうきっかけで始めたのですか?
「親戚がやっていて、それに連れられて道場に行って…という流れです。結構スポーツは好きだったので野球、サッカー、卓球もやりながら、習い事として空手を続けていました」
――空手はいつまで続けていたのですか?
「中学3年生までは空手の試合に出ていて、高校生からはほぼキックボクシングです」
――空手をやってきたことはどういう部分に活きていますか?
「空手をやってきたからこそ足腰の土台を作ることができたし、空手時代の“相手の技をもらわずに、自分の技を当てる”スタイルは今の自分にも活きていると思います」
――これまでのKrushの試合でもそうですが、“相手の技をもらわずに、自分の技を当てる”が内田選手のファイトスタイルですか?
「周りからはよくアウトボクサーなんて言われるんですけど、自分はここぞっていう時にはしっかりまとめて、自分から前に行けるように練習しているので、ただのアウトボクシングではないと思います。K-1でもそこを見てもらいたいですね」
――1回戦で対戦する佐々木選手にはどんな印象を持っていますか?
「僕はPOWER OF DREAMの選手とはジュニア時代から結構戦っていて、何かの縁も感じますし、すごく感慨深いものがあります」
――内田選手が思う、POWER OF DREAMの特徴はなんですか?
「練習熱心な選手しかいないない、本当に格闘技に懸けてる人たちしかいない、そういう部分を感じます」
――当時の対POWER OF DREAMの戦績はどうだったんですか?
「勝ったり負けたりですかね。でも、ジュニア時代はジュニア時代で、プロはプロなので全く違うと思います。アマチュア時代の対戦戦績は1回忘れて、気持ちを新たに戦いたいです」
――準決勝・決勝の勝ち上がりはどう予想していますか?
「正直、トーナメントのメンツを見て誰と戦いたいと言える余裕はないんですけど、みなさんも知っている通り僕は璃明武選手に凄い負け方しているので、決勝でやり返せたら凄いストーリーがあっていいと思うんで、璃明武選手とやりたいです」
――玖村将史・金子晃大・佐々木洵樹・璃明武の4選手がK-1スーパー・バンタム級四天王と扱われることをどう思っていますか?
「すごく悔しかったです。でも負けると言われている選手が勝ったほうが絶対に盛り上がるし、自分がそういう役目・ジョーカー的存在だと思っているんで、絶対に勝ちます」
――K-1スーパー・バンタム級のベルトは武尊・武居由樹というK-1を代表する選手たちが巻いてきたベルトですが、そこは意識していますか?
「誰が巻いてたとかそういうのではなく、自分はK-1のベルトに凄く価値を感じているので、そういう想いが強いです」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「僕は東北在住で、ずっと『東北にいてK-1に出るのは無理だ』と言われてきましたが、ようやくこの舞台のスタートラインに立つことができました。K-1に出るだけで終わることなく、自分がK-1で結果を出して『東北にいてもやれるんだぞ』というところを見せたいです」