▼第12試合 メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)○クンスック・シットシェフブンタム(タイ/王者)[判定3-0] ※49-48×3×緑川 創(藤本ジム/WKBA世界スーパーウェルター級王者、元日本ウェルター級王者/挑戦者)※クンスックが王座防衛
メインイベントでは、WKBA世界スーパーウェルター級王者・緑川創(藤本ジム)がラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者クンスック・シットシェフブンタム(タイ)に挑戦するタイトルマッチが行われる。
緑川は2005年に新日本キックボクシング協会でプロデビューし、2009年に日本ウェルター級王座を獲得。4度の防衛に成功し、2014年にはアンディ・サワーから勝利を収めた。ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムの王座奪取を目標に掲げ、2018年6月にタイで念願の初挑戦を果たしたが、1Rにダウンを奪われて判定負け。王座奪取はならなかった。今回は2度目の挑戦のチャンス。悲願を達成することができるか。
1R、ともにオーソドックス構え。テンポよく右ローを蹴っていく緑川。さらに右ボディストレートも。しかしクンスックも左サイドキックで緑川をこかす。緑川の左ローに右ミドルをかえすクンスック。緑川の左ローの打ち終わりにクンスックは足をつかんで軸足払い! しかしコツコツとローを突く緑川。右ローを3連打も。クンスックは右ハイも緑川はブロック。クンスックのハイは近距離から放たれ注意が必要だ。
2R、左ローの緑川にクンスックは重い右ミドル。さらに右ハイキック! 受けながらも前に出る緑川は詰めて右ボディストレート! 左インローさらに、右インローを奥足に届かせる。右ハイ、左ハイもブロックするクンスックに詰める緑川はついに右ストレート! 効いていないとポーズするクンスックだが、構わず詰める緑川に回るクンスックは右ハイ。ブロックする緑川は詰めていく。
3R、勝負のラウンドに突入。ジャブを突き近い距離で下段蹴りを落とす緑川。クンスックはそこにヒザ! 右ローから緩急をつけて左ボディ、右ストレートは緑川! しかしクリーンヒットはさせないクンスックは長いコンパスから右ハイ。緑川がブロックすると首相撲からヒザも! 緑川のワンツーにヒジを叩き込むクンスック。さらに緑川の蹴り足を取って軸足払いでこかす。
4R、ギアを上げた両者。右で飛び込む緑川だが、そこにクンスックは右ハイ、右ミドル! 緑川のワンツーの前進に場内は沸くが、緑川にはミドルへの蹴り返しが欠ける。さらに詰めて右ハイはクンスック。緑川の前進をさばき、左のテンカオ! 右ミドル&ハイ。緑川は右ローを連打するがゴング。
5R、最終ラウンド。左腿を腫らすクンスック。前に出る緑川だがクンスックにこかされる。ムエタイでは痛い転倒か。前進する緑川にクリンチするクンスックは完全に逃げ切り体勢。右ミドルを当ててクリンチ。腹を突き顔面狙う緑川だが、潜ってボディロックはクンスック。さらにテイクダウンも。緑川の左ローをかわして右ミドルはクンスック。クリンチから押し倒してテイクダウン。起き上がったクンスックはゴングに、小走りでリングを回った。
果たして判定は……3者49-48でクンスックが勝利し、王座を防衛。緑川はラジャダムナン王座再挑戦も戴冠ならなかった。
▼第11試合 タイ国スポーツ協会認定ナーイ・カノム・トム ライトフライ級王座決定戦 3分5R○名高・EIWA SPORTS(エイワスポーツジム/ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム統一ミニフライ級王者、WBC・IBFムエタイ世界同級王者)[判定3-0]※49-48×3×ゲンカー・ヌンポンテープ(タイ/タイ国スポーツ協会認定ナーイ・カノム・トム ライトフライ級2位)※名高が王者に。
名高は昨年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、今年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。さらに4月には、日本人選手として初めてルンピニースタジアムが選出する月間MVPにも選ばれている。
その名高が統一王者としての第1戦を迎える。今回よりミニフライ級(-47.6kg)からライトフライ級(-49.0kg)に階級を上げて2階級制覇を目指す名高は、ゲンカー・ヌンポンテープ(タイ)とタイ国スポーツ協会認定ナーイ・カノム・トム ライトフライ級王座決定戦を行う。
ナーイ・カノム・トムとは“ムエタイの父”と呼ばれる伝説の英雄。約200年前、タイはビルマ(現ミャンマー)との戦争に敗れて侵略され、捕虜となっていたナーイ・カノム・トムはビルマ国王に命じられてビルマ拳法家10人(12人との説もあり)と戦い、全員を打ち負かした。これによりトムは釈放されて国に帰り、タイ人捕虜全員を釈放されたという。この戦いが行われた3月17日は現在でも“ムエタイの日”とされ、各地で記念大会が開催されている。
その英雄の名を冠したタイトルを懸けて名高がゲンカーと争う。主催者によれば、これはタイ国スポーツ協会がムエタイの父を称えるために創設したベルトだという。ゲンカーは強烈なヒジ打ち、ヒザ蹴り、ハイキックを持ち、KOを量産するファイタータイプで、キャッチコピーは“ワンショット・キラー”。
名高は自身のSNSで「階級を上げて初めての試合ですが、チャンピオンらしい試合をして勝利できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」とコメント。ムエタイの英雄を称えるベルトを手にすることができるか。
1R、サウスポー構えの名高、オーソドックス構えのゲンカー。左ローはゲンカー。カットする名高は素早い左ローを返す。ゲンカーも右ローを奥足に打つ。右ミドルを当てるゲンカーにつかんだ名高はバランスを崩していく。詰めてくるゲンカーに名高は右フックをひっかけ右回り。ゲンカーの右ミドルはカット。組んで半身についてヒザを狙うゲンカーに正対する。そして名高は左インロー! これはヒットも静かな立ち上がり。
2R、左わき腹を赤くする名高。左のローのフェイントにゲンカーはすぐに右ロー。しかし名高も左ストレート!
首相撲はイーブン。ブレーク。左ミドルを当てるゲンカー。名高はワンツー! ブロックするゲンカーに左のヒザ! 詰めてきたゲンカーは左ミドルで反撃。左ハイをスウェイでかわしたゲンカーは一気に詰めて右を狙う。蹴り足を掴んでの左は名高! さらに遠間からの左ヒザがヒット!
3R、じりじりと詰めるゲンカー。首相撲ヒザはともに。右アッパー、左フックで飛び込んで離れる名高は出入り。ゲンカーの右ミドルにすぐに左ミドルを蹴り返す。名高の左ハイをかわして前に出るゲンカーにヒザを入れ、左インローは名高! さらに組んでのこかしも。ゲンカーの右の蹴り2発に名高は左を1発返しこかす。
4R、詰めるゲンカーは右ミドルで前へ。名高も左ミドルで応戦しゲンカーの脇くぐりボディロック。ゲンカーも右ミドルは止まらず。組んでヒザを腹に当て動きを止める名高。詰めるゲンカーは右ミドル。名高は左ヒザ! 組んでも間にヒザを入れ、離れては左ロー! ゲンカーも右ミドルを当てるが単発に。名高は左に回ってさばきながら左の攻撃を上下で入れる。
5R、詰めるゲンカーにロープを背にする名高。こかしはゲンカー。しかし立つ名高は左! さらに近づくゲンカーに得意の左ヒザを突く。右ヒジを振るゲンカー。右ミドルも名高はチェック。ゲンカーの右ストレートの打ち終わりに左を当て、右ストレートの飛び込みを左の外側にかわして左ストレートも! ロープを背にして逃げ切り体勢の名高。ゲンカーの左ジャブをかわしてゴング。判定は3-0(49-48×3)で強豪ゲンカーの右ミドルに手を焼きながらも試合をコントロールした名高が勝利。3階級を制覇し、ベルトを巻いた。
試合後、名高は「本日はご来場いただきありがとうございました。階級を上げて初めての試合で、パワー、圧力も違っていい経験になりました。この試合で反省点も見つかり、次に向けていい練習をしてまた頑張ります」と挨拶した。
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▼第10試合 BOMスーパーファイト ライト級 3分5R○スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者、ラジャダムナンスタジアム認定同級5位)[2R 0分22秒 KO]×翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/初代・第3代WMC日本ライト級王者、第5代INNOVATION同級王者)
スアキムはムエタイの本場タイでトップクラスの選手として活躍。2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日し、那須川天心にとって“過去最強の敵”として対戦。5Rにわたる熱戦の末、判定で敗れたが那須川に「マジ強かった」と言わしめた。
今年3月にはRISEの世界トーナメント『RISE WORLD SERIES 2019』に参戦し、1回戦でタリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル)と対戦。2度のダウンを奪われてKO寸前まで追い詰められながらも、前蹴りで大逆転KO勝ちを収めてファンを熱狂させた。4月30日にはペットウトーン・ソーソンマイに判定負けを喫しており、再起戦となる。 7月21日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』の準決勝では那須川との再戦が決まっているが、その前に本領であるムエタイルールで日本での試合を行うことに。
対戦相手はINNOVATION&WMC日本ライト級王者の翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム)。翔は2006年プロデビューのベテラン選手で、60戦以上のキャリアを持つ。ミドル&ハイキック、ヒジ、ヒザを得意としており、これまで5本ものベルトを獲得している。今回、多くの日本人選手が「スアキムは強すぎるから」と対戦を断る中、、翔が「ぜひ」と2つ返事で対戦を了承したという。
スアキムが持っている力をフルに発揮できるムエタイルールで実力を見せつけるのか、それとも翔が那須川の前にスアキムに土をつけるのか。
1R、オーソドックス構えのスアキムにサウスポー構えの翔。スアキムの左ローをアップライトの構えでチェックする翔。スアキムは右ロー、右ミドル。翔の右の飛び込みを外にかわして右ミドルを入れる。近い距離での勝負を挑む翔だが、スアキムはさらにロープに詰めて右のダブル! 翔がダウン! 立つ翔は左フックを振るが、そこに左をかぶせてスアキムは二度目のダウンを奪う。翔はゴングに救われる。
2R、すぐにロープに詰めたスアキムは翔の左ストレートの内側を右ストレートでついてダウン奪取! 翔は再びダウンも立つが、ダメージが濃い。スアキムは左右の連打で翔をマットに沈めた。2R 0分22秒 KO。スアキムが恐るべき強さの復活劇を見せた。
▼第9試合 BOMスーパーファイト 65kg契約 3分5R○パコーン・PKセンチャイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/タイ/WMC世界ウェルター級王者、2018REALHERO 67kg王者、元ルンピニースタジアムライト級王者、2013タイ国スポーツ統括局MVP、元プロムエタイ協会ライト級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者))[判定3-0]※50-46,×松本芳道(KICK-DIET)
4月大会に参戦し、NJKFウェルター級王者・中野椋太を2RでKOしたWMC世界ウェルター級王者パコーン・PKセンチャイジム(タイ)が再び来襲。今回はK-1 WORLD MAX2010日本トーナメント3位、元新日本キックボクシング協会ライト級王者・松本芳道(KICK-DIET吉野町)と対戦する。
パコーンは2008年に17歳でラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級王者となり、以後トップクラスで活躍。2013年にはタイ国スポーツ統括局年間最優秀選手賞(MVP)を受賞した。昨年3月には八角形のリングで、5分1Rで行われるワンデートーナメントの『REAL HERO』に参戦し、67kg級で優勝している。9月にはWMC世界ウェルター級王座も獲得するなど、いまだその実力は健在。
松本は強打を武器に新日本キックボクシング協会とK-1 WORLD MAXで活躍。プロボクシングに転向すると10勝(8KO)2敗の戦績を残し、東日本新人王トーナメント準優勝も果たした。その後、引退してリングを離れていたが今年1月の『KNOCK OUT』で突如復活。元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也に勝利すると、4月には元J-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)にも勝って連勝している。その拳がパコーンを打ち抜くのか。
1R、ひげをたくわえたパコーン。松本はオーソドックス構えのからサウスポー構えにスイッチして左ボディを突く。足を狙わせたくない松本は出入りでパコーンの右ローは足を引いてかわす。足を入れ替え飛び込む松本。しかし、右ロー一発で松本の動きが鈍る。さらに崩しの左インロー。松本も左右を振ってローなど的を絞らせない。じりじりと詰めて右ローはパコーン!
2R、詰めて細かく左右は松本。パコーンは右ミドル! 松本は左ジャブを突いて右ロー、さらに右を振るが、手打ち気味に。かいくぐり右ローを打つパコーン。さらに詰めて右ストレート。往年の破壊力には欠けるものの、そのプレッシャーに松本は後退。松本の左右にパコーンはカウンターのヒザを突く! 逆に松本は右ヒザを突くが、そこにパコーンは右ストレートをヒット!
3R、松本の左に右を合わせるパコーン! さらに近くなるとパコーンはヒジ。序盤ほど足が動かなくなる松本に詰めるパコーンは右を狙う。さらに奥足ローはパコーン。右ストレートのダブルをヒット! 松本の身体が泳ぐ。さらに右ロ! 松本はパコーンの入りに左フックを狙うがかわすパコーンは右ミドル!
4R、松本のワンツーをダックして詰めるパコーン。左ジャブで松本のアゴを上げ、さらに右ロー! しかし松本も右のオーバーハンドを返す。左フックも狙う松本。パコーンの両手を広げる姿に、目が生きている松本も両手を広げ、打ち合いに。しかし首相撲からヒザはパコーン! その離れ際に右ハイも狙うが、松本もグローブでブロック。
5R、ガード固め右ローをなおも突くパコーン。さらに右ミドル! たまらずオーソドックス構えになる松本。パコーンがあご横にグローブを置いて挑発すると松本も上下に突いて前へ。しかし、パコーンも松本の突進をさばき体を入れ替え、右ミドルを当ててゴング。互いの闘志を認め合ったような最終ラウンドも判定は3-0でパコーンが勝利した。
▼第8試合 WBCムエタイ認定ミニフライ級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)○ペッデート・ポーサッパッパイ(タイ/王者)[判定3-0]※49-48×3×竜哉・EIWA SPORTS(エイワスポーツジム/WMC世界ピン級王者/挑戦者)
WMC世界ピン級王者の竜哉・EIWA SPORTS(エイワスポーツジム)は、名高・EIWA SPORTSが返上したWBCムエタイ世界ミニフライ級王座を懸けてペッデート・ポーサッパッパイ(タイ)と王座決定戦を行う。両者は昨年8月に対戦し、その時はペッデートのヒジで竜哉がカットされ、僅かなポイント差でペッデートが勝利。その再戦がWBCムエタイ世界タイトルを懸けてBOMで行われる事となった
1R、ともにオーソドックス構え。右ローは竜哉。ペッデートもチェックする。左ミドルはペッデート。つかんだ竜哉は左を入れる。速い右ローは竜哉。ペッデートも左ミドルを入れる。ペッデートの左ミドルに右ストレートを狙う竜哉。さらにヒザに左の蹴りにカウンターで狙う! ペッデートの右ローはチェック間に合わず。
2R、相手の前手を捌いての右ボディストレートは竜哉。さらに右ロー! ペッデートも左ミドルを返す。左の蹴り足をつかんでの左ストレートは竜哉。互いに左ミドルもヒットはペッデート! 腹を打つ竜哉は右ローと下に散らしていく。
3R、左ミドルイを序盤から蹴ってきたペッデート。竜哉は左ボディ! さらに右ローを当てるが、ペッデートも蹴り返し。ペッデートの左ローはしっかりチェックする竜哉。さらにワンツーと細かくまとめるがアゴ引くペッデートで左ミドルから詰める。右ミドルを返す竜哉。怒涛の詰めのペッデートは左ミドル連打から近づき、ヒジ・ヒザ狙い。半身になる竜哉。突き放してワンツーを狙う。
4R、すぐに中央を取るペッデート。組んでヒザはペッデートも竜哉も連打させない。竜哉の左にペッデートは長い左ミドル! しかし組んでこかしは竜哉! 立つペッデートは詰めてヒジ・ヒザ。徐々にペッデートの左ミドルに竜哉の右脇が赤くなる。竜哉は右ミドルも距離が足りない。大事なラウンド、組んでのヒザはペッデートのペース。
5R、いきなり組んで回してこかすペッデート。竜哉は右ヒジで飛び込むもペッデートはブロック。竜哉のパンチに長い前蹴りを合わせるペッデートは首相撲ヒザ! 離れると左ボディは竜哉もペッデートはすぐに組んで追打を許さない。ロープを背にしたペッデートだが、左ミドル3連打! ペッデートは自らは手を出さず逃げ切り体勢。
判定は僅差ながら3-0でペッデートが勝利。ペッデートのヒジは防いだ竜哉だがペッデートの牙城は崩せず。ペッデートがWBCムエタイ認定ミニフライ級王座を防衛した。
▼第7試合 バンタム級 3分5R×鳩(TSK japan/元WBC日本バンタム級王者)[判定0-3]※45-50,46-49,46-48○チェ・ソクヒ(韓国/MAX FIGHTING CHAMPIONSHIP 10フライ級王者)
元WMC日本バンタム級王者でBigbangと蹴拳の王座にも就いた三冠王・鳩(=あつむ/TSK japan)は、MAX FIGHTING CHAMPIONSHIP 10フライ級王者チェ・ソクヒ(韓国)と対戦。このチェは「イケイケのコリアンファイター。MAX MUAYTHAIでタイ人からも勝利しているBOMが推薦する本物」だという。鳩はWMC世界王者チョークディーへの挑戦を狙っており、この試合をクリアーすることが絶対条件となる。
1R、ともにサウスポー構えから。序盤からワンツーローで来るソヒク。左の飛び込みも。鳩がオーソドックス構えになると左ミドル。鳩が右ミドル打つと打ち終わりにストレートを狙う。オーソドックス構えになった鳩の右に、ソヒクは中央取り左ストレートを打つ。2R、オーソドックス構えの鳩に左ミドルダブル、さらに左インローはソヒク。右ミドルを返すに左インロー、左ストレートはソヒク。さらに左ミドル、左ボディストレートの左の攻撃に鳩は左回り。右ヒザで腹を狙う鳩。右のテンカオを狙う鳩にソヒクは左ストレートをヒット! 鳩も蹴り足を掴んでこかす。
3R、ソヒクの左の蹴りに左フック・ヒジを狙う鳩。しかしソヒクも左前蹴りで突き放すと左ボディストレートでボディロック。それを鳩は首投げで投げる。ソヒクの左インローに左のローを返す鳩。しかしソヒクも左ローをすぐに重ねる。鳩の右ストレートに鼻血はソヒク。鳩は得意の右跳びヒザで前に出る。
4R、左ローの蹴り合い。左ボディで近づくソヒクにボディロックから倒す鳩。鳩も鼻血を出すなか、左ミドル・フックで前に出るソヒク。さらに左ストレート、左ボディストレート。鳩が右を振ろうとしたところにカウンターの左ストレートでダウンを奪う! 立つ鳩は左に回り被せる左フックを当てるが、ゴング。
5R、鳩の入りに左ストレートはソヒク。さらに左ミドルから戻しながらの左ストレート! もらった鳩だが、ヒザを効かせると右フック! 口を開けて苦しそうなソヒクに前に出る。しかし左ミドルを返すソヒク。鳩の右ミドルを掴み押し込んで左。鳩の左フックに左のダブルを合わせてゴング。判定は3-0でダウンを奪ったソヒクが勝利した。
▼第6試合 ルンピニースタジアムジャパン認定スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R×サームシエン・シリラックムエタイジム(タイ/王者)[2R 1分29秒 KO]○朝陽・PKセンチャイジム(PKセンチャイムエタイジム/MA日本フライ級王者/挑戦者)※朝陽が王者に。
MA日本フライ級王者の朝陽・PKセンチャイジム(PKセンチャイムエタイジム)は、ルンピニースタジアムジャパン認定スーパーバンタム級王者サームシエン・シリラックムエタイジム(タイ)に挑戦。サームシエンは4月に同門のナーキーが朝陽にKO負けし、「ナーキーの仇は俺がとる。朝陽、パンチの打ち合いから逃げるなよ」とのメッセージを送ってきており、朝陽は「パンチの打ち合いですか? 僕は打ち合いたくないですが、逃げたら会長(中川会長)に怒られるから、打ち合います。(笑)」とコメントしている。
1R、ともにオーソドックス構え。朝陽の右ローをチェックするサームシエン。朝陽の左フックにサームシエンは右フックをかぶせにいく! 互いにブロック。左フック、右アッパーをガード上から叩く朝陽。さらに左ボディをヒット!
2R、左フックから跳びこむ朝陽。さらに右ローのダブル。アップライトのサームシエンに左ボディを当てる。左フックのダブルでダウン奪う朝陽。立つサームシエンが右を振ってきたところに左フックを合わせKO!
朝陽は「KOマシーンと呼ばれているので、KOできて良かったです。ルンピニージャパンを獲れたので、これからは2人目のルンピニー王座を目指します」と次なる目標を語った。
▼第5試合 BOMスーパーファイト 63kg契約 3分5R○キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ/FLYSKYGYM GYM/WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者)[判定3-0] ※50-47,50-46,50-48×石井達也(藤本ジム/WMCインターコンチネンタルスーパーフライ級王者)
スーパーフェザー級王者キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ/FLYSKYGYM GYM)とスーパーフライ級王者・石井達也(藤本ジム)によるWMCインターコンチネンタル王者同士の対戦も決定。KO狙いのアグレッシブなファイトスタイルで常に会場を沸かせるキヨソンセンを、サウスポーからの左ストレートと左の蹴りを得意とする石井は攻略することができるか。1R、オーソドックス構えのキヨソンセン、サウスポー構えの石井。左インローは石井。すぐに右ローを蹴り返すキヨソンセンは歩いて右ハイを蹴る。ブロックする石井。さらに右ハイ。グローブで払う石井。コーナーに詰まりながらも左右で体を入れ替える。
2R、つめて左ミドルは石井。キヨソンセンも右ミドルを返す。まだ互いに遠い間合い。詰めていくのは石井。左の蹴りはつかんだキヨソンセンが軸足を払ってこかす。左の前蹴りを腹に突く石井。キヨソンセンは右のヒジで詰めるが石井もかわす。
3R、右のテンカオを当てるキヨソンセン! 組んで内側を取ると回して投げる。詰めて組んで右ヒザ、さらに左テッサイはキヨソンセン。さらに離れ際にヒジ。詰めるキヨソンセンも石井はロープ背にする。
4R、左ローから入る石井。ヒザをひいてかわすキヨソンセン。石井の左の蹴りをつかんでまたもこかす。左インローのダブルは石井! しかし詰めるキヨソンセンは首相撲からヒザ。左右振る石井だが距離が足りない。組んでヒザ突くキヨソンセン。頭を石井の首につけてヒザを突く。
5R、石井の左ローを足を上げてチェックしたキヨソンセン。石井は下から突いて顔面を狙うが、さばいて右ミドル当てるキヨソンセンは、首相撲ヒザ。さらにかわして右ミドル。前に出る石井をコーナーを背に支点を作りヒジを打つ。さらにセンチャイキックも。パンチが届かない石井。判定は3-0でキヨソンセンが勝利した。
▼第4試合 BOMスーパーファイト 54.50kg契約 3分5R×一航(新興ムエタイジム/WMC日本バンタム級王者)[判定0-3]○HIROYUKI(藤本ジム/新日本キックボクシング協会第12代日本バンタム級王者)
1R、ともにオーソドックス構え。互いに右ローから。HIROYUKIは素早いローから右ハイ、左前蹴りと蹴りで距離を制し、一航の蹴りはつかんで足を払う。角度をつけて右ローはHIROYUKI。一航はミドルをつかんでこかそうとするがHIROYUKIはバランスよく倒れない。
2R、速い左ローをオーソから打つ一航。左フックは空振りも右ロー、前蹴り。しかしHIROYUKIも打ち下ろしの右ローを返す。ジャブから飛び込む一航。右の高い蹴りはHIROYUKI。さらに右ヒジを刺すが一航もブロック。
3R、いきなり右ローはHIROYUKI。さらに左を上下に蹴り分ける。右ストレート飛び込みは一航。さらに右ヒジもHIROYUKIはブロック。一航の左の蹴りにはすぐに右ミドルを蹴り返す。ワンツーの飛び込みを被弾したHIROYUKI。下がると一航はさらにワンツー、右ロー! その飛び込みにHIROYUKIは脇を差しての投げを2度決める。一航の左をかわして右を打つHIROYUKIだが、そこに足払う一航。
4R、互いに左ローから左ミドル当てるHIROYUKI。一航も右ミドルを返し、さらに左の蹴りに右ストレートを狙う。近距離こかしはHIROYUKI。左脇腹を腫らす一航だが近づいて左ボディ。右ミドルのHIROYUKIにパンチを狙う。
5R、右ローから入るHIROYUKI。一航もワンツーで前進し、右を当てると左ミドル! HIROYUKIもすぐに右ミドルを蹴り返す。組みで上になるのはHIROYUKI。パンチ・ヒジ勝負の一航はロープ詰め右を当てると下がるHIROYUKIだが、組んでこかす。追い上げた一航だが届かず。蹴りを当てたHIROYUKIが判定3-0で勝利した。
▼第3試合 BOMスーパーファイト 58kg契約 3分3R・延長1R×川原龍弥(北流会君津ジム/WMC日本フェザー級2位、2018年J-NETWORKライト級新人王)[2R 2分42秒 KO]○ヨード・インシー・シリラックムエタイジム(タイ/MAX MUAYTHAIランカー)
1R、サウスポー構えのヨード・インシー。オーソドックス構えの川原はワンツーローでまとめる。2R、左インローを蹴るヨード・インシー。さらに左ミドル! 前足を蹴られた川原は踏み込んでの右インローを返し、上を振る。かわすヨード・インシーにスーパーマンパンチで飛び込む川原。さらに右ミドル当てるが、蹴り足掴んだヨード・インシーが左フック! 打ちぬかれた川原は立つが、ロープに詰めたヨード・インシーが右フックを打ちぬくと、川原はヒザから崩れ落ちた。
▼第2試合 スーパーバンタム級(55.34㎏)契約 3分3R・延長1R×昭彦(尚武会)[2R 2分07秒 KO]○加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級2位)
ともにオーソドックス構え。ワンツー、左のパワフルなフックは加藤。2R、詰めてワンツーロー、さらに左ボディを効かして繋ぐ加藤は左フック! 最初のダウンを奪うと昭彦をロープに詰め、さらに上下に散らして2度のダウンを追加しKO。
▼第1試合 ライト級(61.23㎏)契約 3分3R・延長1R×将輝・FLYSKYGYM(FLY SKY GYM)[判定0-2]○羅向(ZERO)
1R、オーソドックス構えの将輝は、サウスポー構えの羅向に右ミドル。しかし、羅向は将輝の右に左ストレートでダウンを奪う。
2R、右ローから入る将輝は組みからこかし。さらに左右でラッシュし、ボディロックから投げる。左を返す羅向だが、右ストレートでン前に出る将輝は蹴り足を掴んでの右ストレート、さらにこかしで盛り返す。
3R、先に左ミドル、右前蹴りでこかす羅向。将輝の右をかわして左を振るが、コーナー詰める将輝はラッシュ。羅向を回してこかす。左ミドルを効かす羅向! 将輝は羅向の入り際に右で尻餅をつかすが、1Rにダウン奪った羅向が判定2-0勝利。