年始に世界的キックボクシング団体である「GLORY」との提携を発表したRISEから、RISE QUEENフライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)が3月19日(土)ベルギー・ハッセルトのTrixxoアリーナで開催される『GLORY 80』に参戦することが決定した。
この試合は、GLORY女子スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スースト(Tiffany Van Soest/アメリカ)に小林が挑戦するタイトルマッチとして行われる。
ティファニーは少林流空手を幼い頃から学び、アマチュアでキックボクシングとMMAの試合を経験後、2011年10月にプロムエタイに転向。2013年7月にLION FIGHT女子フェザー級王座を初回TKO勝ちで獲得。11月には初防衛に成功したが、2014年2月に判定2-1で敗れて王座を失うと共に10戦目にしてプロ初黒星を喫した。2015年5月に王座に返り咲くと、2016年1月にはスーパーバンタム級王座も手にして2階級制覇を達成。5月からGLORYに戦いの場を移し、トーナメントを制してGLORY女子スーパーバンタム級王座に就いた。同王座は初防衛に成功するも、2017年12月にアニッサ・メクセンに敗れて失い、2019年11月にメクセンにリベンジして王座奪還。2021年1月には初防衛にも成功している。戦績は23勝(8KO)6敗2分。
(写真)屈強な肉体からパワーのある攻撃を繰り出すティファニー(C)GLORY また、2011年6月にMMAデビューも果たしており、2016年9月にはInvictaに参戦。カリン・シュワルツにリアネイキドチョークで敗れたが、2017年5月の2戦目ではストライカーのクリスティーン・フェレアに判定勝ちを収めている。
(写真)ティファニー(右)はInvictaでMMAも2戦経験している 小林はこの決定に「お話をいただいたとき、ゾクゾクしました。GLORYに日本人の気持ちの強さを、和魂(わこん=日本人固有の精神、大和魂のこと)を知ってもらえる一戦になると思います。海外での戦いは初ですがサポートしてくれている方が沢山いるので、必ず勝利します! RISE QUEENとしてGLORYのベルトを日本に持って帰ってきます!」と意気込みを寄せている。
久保優太の世界トーナメント王者(2013年)に続き、小林がGLORY世界王座奪取の快挙なるか。
また、同大会では、“ゴリアテ”ことジャマール・ベンサディック(ベルギー/モロッコ)とレヴィ・リグターズ(オランダ)のヘビー級戦も発表されている。
サディックの前戦は2021年10月「Glory Collision 3」でリコ・ヴァーホーベンに4R TKO負け。怪我で欠場したアリスター・オーフレイムの代役出場だった。対するリグターズは元Enfusionヘビー級王者。前戦は2021年9月の「Glory 78」でスロヴァキアのトーマス・モズニーを3R ローキックでTKOに降している。
なおGLORYとの提携に関する詳細発表が1月下旬に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の状況もあり、スケジュールを調整しているとのこと。