RIZINでの初勝利を狙う中村
2019年6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催の『RIZIN.16』で対戦する、中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)とトップノイ・タイガームエタイ(タイ)が5月31日(金)大阪市内のホテルで事前インタビューを行った。
中村は日本拳法出身で、強烈なパンチ力を武器にDEEPや修斗で活躍。2016年12月にはトーナメントを制してWSOF-GC初代フライ級王座に就いた。RIZINには2018年5月に初参戦。那須川天心とのキックボクシングルールでの試合に敗れるも、その戦いぶりが評価されて同年9月にはマネル・ケイプと対戦したが一本負け。今年3月に再起戦を修斗で行い、初回KO勝ちで復活を飾り、RIZINに戻ってきた。
対するトップノイはムエタイ出身で、2018年7月のRIZIN初参戦ではオニボウズをKO。同年9月の朝倉海戦では敗戦を喫したが、危険な打撃を持つファイターだ。
中村「試合はスベらないように頑張ります」
――現在のコンディションは?
「コンディションは……これ言っていいのかな? ばっちりです(笑)」
――対戦相手の印象は?
「印象は打撃が強い、くらいです。入場が長いんでしょう? それがちょっと困ります。そこだけです」
――どういう試合を見せたいですか?
「試合はいつも通り、ちゃんとスベらないように頑張ります。一つショックなことがあったんです。このポスターなんですが、知り合いに『中村君、スネ毛がボーボーや』と言われて。この試合のために全剃りしてきたんです(とスネを見せる)。これは剃るしかないと。でもその後にアーセンの写真が入って、アーセンの方がボーボーだったんですよ。俺のスネ毛を返せやって怒りをトップノイにぶつけます」
――RIZINに帰ってきたことについては?
「めっちゃ嬉しい。前回はしっかり自分のことだけに集中してできていなかった。でも3月に修斗に出させていただいて、自分のことをやり込んでKOで勝てたので、そういうことやったのか、と。だから今回も自分のことをやり込んできました」
――では、今回は爆発できそうですね。
「めっちゃ爆発しますよ。噴火まではいかないけれど」
――関西で試合をすることについては?
「めちゃくちゃ嬉しい。東京では応援に来れない人たちが今回来てくれるので嬉しいですね」
「全員僕の応援やと思います。8000人くらいですかね(笑)」
――エンターテインメント性でもトップノイに負けない?
「それ聞きます? 自信満々ですよ。入場はいつも通りに行こうと思います。トップノイに入場は短くしてくれって言っといてください。僕も一度入場してバックステップで戻って、また入場しようと思います」
――VTRでは名シーンが使われそうですね。
「それ、天心にやられているやつでしょう? 胴廻しやられているところ。天心にやられたヤツだって有名になったのでよかったんですが。よくないか(笑)」
――前回のRIZINでマネル・ケイプに敗れ、「勝ち方がわからなくなった」と言われていましたが。
「そこは大丈夫です。(修斗で)勝ってきたから」
中村優作「テーマは120%すべらない試合」(※事前コメント)
「(トップノイの印象は?)すっごいウィンクしてる。(この試合に向けて)いつも通り打撃で倒す練習。(今回の試合のテーマは?)120%すべらない試合。(RIZINの舞台とは?)お笑い芸人でいう『人志松本のすべらない話』。(今回の試合でファンに観てほしいポイントは?)もちろんキレのあるポージング。そしてキレのある打撃!」
トップノイ「中村に勝ったら天心と戦いたい」
――現在のコンディションは?
「完璧です」
――対戦相手の印象は?
「同じ打撃系で、自分の国での試合じゃないが精いっぱい頑張りたい」
――どんな試合を見せたいですか?
「相手がどんな風に戦ってくるか分からないが自分から攻めていき、できるだけKOしたいと思っているよ」
「一応見てきた。特に右が強そうだね。自分はいろんな技を考えてきたので戦えると思う」
――中村選手は独特の距離感を持っているので戦いにくいというのはありますか?
「距離感をもって戦うようだけれど、それはずっとではない。必ず自分の方に攻めてくるはずだ。自分は左の方が強いので、それを使って対応したい」
――中村選手は入場を短くしてほしいと言っていましたよ。
「ちょっと待ってくれ! これは僕のスタイルだから簡単には変えられないよ」
――特に強化してきた技術はありますか?
「中村の試合を映像で見たら、マネル・ケイプに寝技で負けていたから今回は寝技を特訓してきたよ」
「自信があるよ。僕の方がハンサムだしね(笑)」
――3度目のRIZINでの試合でファンの声援が増えている実感は?
「今回は日本で日本人と戦うので、僕の方を応援してくれる人はそんなにいないと思うけれど、僕を応援してくれたら後悔はしないと思うよ」
――この試合に勝ったら次は誰と戦いたいですか?
「那須川天心と戦いたい。どんなルールでも1回はやってみたいと思っているよ。ムエタイルールが一番いいけれど、彼がルールを選んでも構わないからぜひ戦いたいね」
トップノイ「1秒残らず楽しませてやるから待っとけ」(※事前コメント)
「(前戦からの変化は?)グラウンドの強化が必要だという事がよく分かった。だいぶ不利な状態が続いたけれでも、諦めない心が見せられたと思うし、そこを日本のファンはリスペクトしてくれるのだと思う。(対戦相手の中村優作は?)そこそこの選手だと思う。右手に自信を持っているようだが、僕は全ての攻撃に自信を持っている。(この試合に向けて)キャンプは順調だったよ。打撃の強化とタックルを切る練習、そして寝技のディフェンス重視でやってきた。賢く戦いフィニッシュして勝つよ。(RIZINという舞台は?)日本で試合する事を最高に気に入っている。日本のファンは最高だよ! 僕にこういう機会をくれたRIZINに感謝しかない。RIZINは僕が世界にムエタイの素晴らしさを伝える機会を与えてくれた大切な場所だ。(ファンに観てほしいポイントは?)僕の試合はトイレ休憩やお菓子を買いに行く時間じゃない。最初から最後まで、1秒残らず楽しませてやるから待っとけ!」