極真会館2017年第34回全日本ウエイト制軽重量級優勝の実績を持つ中島がKrush王座獲りへ (C)K-1
2022年1月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.133』にて、第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝・決勝に臨む中島千博(POWER OF DREAM)が都内所属ジムにて公開練習を行った。
昨年10月のトーナメント1回戦ではSATORU成合に3RでTKO勝利し、ベルト獲得まで残り2試合となった中島。「SATORU選手は気持ちの強い選手で、僕のヒザ蹴りが当たって血が出てもどんどん前に出てきたので、一瞬も気の抜けない選手でしたが、最後はしっかり勝てたので良かったと思います。今まで自分は焦って試合をしてしまうことがダメなところでしたが、そこで冷静に戦うことをテーマにしていたところ、問題なくできていました」と満足度の高い試合内容だった。
この日の公開練習では、古川誠会長一が持つミットに細かいパンチのコンビネーション、極真空手仕込みの重みのある蹴り技を打ち込み仕上がりの良さをアピール。今回は1日2試合のワンデートーナメントとなるが「空手時代はトーナメントが基本で、1日5試合・2日6試合戦ったこともあります」とトーナメントへの不安はなし。
「年末年始はジムの仲間と一緒に、今までと変わりなく練習をしてきました。コンディションはバッチリ。あとは当日までに体重をしっかり落とすことと、コロナにかからないように気をつけるだけです」と仕上がりは万全だ。
準決勝で対戦する友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)はキックボクシングでベルトを獲得後、プロボクシングに転向。2017年からはKrushに参戦し、これまで26戦の戦績を誇る。6戦の中島の約4倍のキャリアを持つ相手だが「友尊選手は一回戦が不戦勝で試合間隔が空いているので(試合は2020年3月のSATORU成合戦以来)僕に全部をぶつけてくるんだろうなと。気合いのファイトスタイルがさらに強化されてガンガンくるんだろうなと思います。パンチをもらわずにKO勝ちすることが理想ですが、そう簡単にうまくはいかないと思うので、3Rしっかり戦っていこうと思います」とフルラウンド戦うことも想定している。
決勝まで勝ち進めば山本直樹vs横山朋哉の勝者と対戦することになる。中島は2020年に2人に敗れており、どちらが勝ち上がってきても決勝はリベンジマッチとなる。中島は「本当はどちらとも戦って勝ちたい」とリベンジへの想いを語りつつ「自分は経験があまりないので、決勝も3Rしっかり戦いたい」と試合への集中力を高めている。
「一回戦の2人(山本・中島)の試合を見て、やはりベルトが懸かっているだけに気合いが入っていると思ったし、2人の戦い方を見て、あの時よりも凄く強くなっていると思いました。僕も経験を積んできたので、あの時の僕とは違うところを決勝戦で見せられたらと思うし、今の僕がどれぐらい通用するのかも自分で確認してみたい。(どちらと戦いたい?)本当はどちらとも戦って勝って優勝することが一番ですが、どちらかにリベンジして優勝できたらうれしいですね。どちらの方がやりやすいというのはないですし、自分は経験があまりないので、決勝戦も3Rしっかり戦って経験値を上げていきたいです」
2022年最初の試合でKrushのベルトを巻くチャンスが巡ってきた中島は「今はチャンピオンになれるか、なれないかの大事な試合が目の前にあるので、そこをしっかりクリアーすることが重要です。そのうえでもしKrushでベルトを巻くことができたら、K-1には色んな選手がいるので、そこでどんどん強い選手とやっていきたい」と更なる飛躍を誓った。