キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】新日本キックから初参戦の高橋亨汰、古村とは「『この選手と試合したら、いい試合ができそうだな』と思いました」

2022/01/19 22:01
【KNOCK OUT】新日本キックから初参戦の高橋亨汰、古村とは「『この選手と試合したら、いい試合ができそうだな』と思いました」

KNOCK OUT参戦を希望していた高橋が初登場、重森に続いて老舗の力を見せつけるか (C)KNOCK OUT

 2022年1月22日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.1』にて、古村匡平(FURUMURA-GYM)と対戦するKNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで日本ライト級王者・高橋亨汰(伊原道場本部)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 新日本キックボクシング協会から初参戦となる高橋は極真空手出身で、兄は極真会館第12回全世界空手道選手権大会4位の高橋佑汰。2015年10月にキックボクシングデビューし、多彩な蹴り技で2019年7月に日本ライト級王座に就いた。2020年9月にNJKFライト級2位・野津良太に初回TKO勝ち、10月にはベテランの健太を判定2-0で破る金星、2021年4月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者・山浦俊一に判定勝ち、6月と10月はTENKAICHIスーパーライト級歴代王者にそれぞれKO勝ちと、他団体の王者・ランカーを撃破している。

一発で倒せる蹴り技があるので、そこを見ていてほしい


──高橋選手は以前から『KNOCK OUT』参戦を熱望されていたと伺いました。

「熱望というか……他団体で、一番出て見たかったのが『KNOCK OUT』だったんです。それをツイッターとかインスタグラムでチラホラと、あんまり大きくない感じで発信してました(笑」。

──なぜ控えめに(笑)。

「いや、僕はまだ名前も知られていないので、あんまり大きく言うと『お前、誰だよ?』みたいな感じになってしまうと思って、ちょっと控えめに言わせていただきました。でもそれが叶って、すごくうれしいです。

──出たかった理由というのは?

「スアレック選手が優勝したトーナメントで古村選手がリザーブファイトで戦っているのを見て、『いい選手だなあ』と思って、いつか対戦してみたいという気持ちが生まれて。それで『KNOCK OUT』でやってみたいなと思ったのがきっかけですね。それと、一度対戦している大谷翔司選手の活躍も気になっていました」

──今の『KNOCK OUT』にはどういう印象を持っていますか?

「『KNOCK OUT』のチャンピオンの方たちって、すごく強いじゃないですか。そういうところに魅力を感じます。だから『KNOCK OUT』のベルトも狙っていきたいんですけど、REDのライト級はチャンピオンが重森陽太選手なので……」

──同じ新日本キックですからね。

「そうなんですよ。だからすぐではないとしても、いつでも狙えるようにはなりたいと思っています」


──以前からやりたかったという古村選手ですが、どういう点で対戦したいと思ったんですか?

「強いというのはもちろんなんですけど、見ていて気持ちいいですよね。一発一発の攻撃がキレがあるし、蹴りもパンチもすごく重そうなので、『この選手と試合したら、いい試合ができそうだな』と思いました」

──では、警戒するのもそういう部分ですか?

「そうですね。一発がありますし、以前の潘隆成選手との試合も会場で見させていただいたんですが、すごいフックでしたよね。あれを食らったら倒れるなという印象なので、そこを警戒しています」

──逆に自分はどう戦ってどう勝ちたいですか?

「勝ち方は何でもいいので、とにかく勝ちにいきたいと思ってるんですが、やっぱり自分のスタイルである蹴り技を生かしたいと思います。ムエタイの蹴りにも負けない蹴りで勝負したいです。ムエタイ選手と試合するとリズムで呑まれてしまうので、そこにも気をつけたいです」


──蹴りへの自信には、空手出身というところも大きいんですよね?

「かなり大きいですね。空手らしい蹴りはあまりしないんですが、ちょっとした角度だったりが、普通のキックボクサーの蹴りとは違うと思っています」

──今回、重森選手がサポートしてくれているということですが。

「はい。重森選手には朝、時間があるときに来ていただいて、一緒に練習しています。普段は本部と稲城支部では交流はほとんどないんですが、重森選手が来てくださるということだったので、ありがたいです」

──同じ団体で同じ階級ですが、ライバル意識はないんでしょうか?

「僕がフェザー級でデビューした頃に、重森選手はフェザー級のタイトルマッチをしていたんですよ。そこでチャンピオンになったので、『ああ、この人はすごいな』というのを一番最初に思ったので。それ以来、『この人は俺の上にいるべき人なんだな』と思っています。目標ですね」

──重森選手との練習では、アドバイスなどは?

「いただいています。あんまり詳しくは言えないですけど。彼もムエタイなので、いろいろと教えていただいていて」


──その重森選手はチャンピオンですし、今回は斗吾選手も参戦されます。一緒に新日本キックの強さを見せたいという気持ちも強いですよね?

「そうですね。重森選手とリカルド・ブラボ選手が活躍しているので、僕も続きたいです。ここで僕が出て負けてしまうと、新日本キックの顔が立たないですし、伊原会長にも失礼に当たるので。今回、気持ちよく送り出していただいたので、新日本キックを背負って戦う気持ちは強いです」

──古村選手もタイトルに近づいていると言われていて、勝てばタイトルも近づく……と言いたいところですが、何しろチャンピオンが重森選手です。実際、どう考えていますか?

「時期が来ればとしか(笑)。ジム的に挑戦していいものなのかどうか分からないですけど、もし決まればもちろんやります」

──今年一発目の試合になりますが、今年はどういう年にしていきたいですか?

「一発目ですごく強い選手との対戦が決まったので、ここで勝てば、今年はもっと強い選手との対戦も可能になると思います。名前のある選手ともどんどんやって、今年も全勝でいきたいです」

──では最後に、自分のここに一番注目してほしいというポイントはどこでしょう?

「他の選手とは違う、一発で倒せる蹴り技があるので、そこを見ていてほしいですね。たぶん、ビックリしてもらえると思います」

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