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【UFC】チカゼがUFC初黒星で連勝「7」でストップ、怒涛の前進ケイターが再起飾る

2022/01/16 12:01
【UFC】チカゼがUFC初黒星で連勝「7」でストップ、怒涛の前進ケイターが再起飾る

(C)Zuffa LLC

 2022年1月15日(日本時間16日)、米国ラスベガスのUFC APEXにて、「UFC Fight Night: Kattar vs. Chikadze」が開催された。メインはフェザー級。5位のカルヴィン・ケイター(米国)と、8位のギガ・チカゼ(ジョージア)の5R戦。

 MMA22勝3敗のケイターは、180cmの長身・リーチを武器に、ボクシングとレスリングで前に出るファイター。2020年7月にUFC初のメインでダン・イゲに判定勝利も、2021年1月には1位で前王者のマックス・ホロウェイの猛打に判定負け。打たれながらもタフさも見せている。

 対するチカゼは、MMA14勝2敗。2回目のメインイベントとなる。ジョージアで極真空手を始め、沖縄剛柔流空手に取り組み黒帯三段を持つストライカー。剛柔流の試合のみならず極真、松濤館、糸東流の試合にも出場。

 2007年から2年間ゴールデングローリーで練習し、その後、2年間をマイクス・ジム、最後の3年間はボス・ジムに所属し、ダッチ・キックボクシングを7年に渡って学び、It's ShowtimeやGLORYでも活躍した。

 米国に移ってからは、元シュートボクセのハファエル・コルデイロ率いるキングスMMAに所属。2015年12月のWSOF 26: Palmer vs. AlmeidaえでMMAデビューも判定負け。Gladiator Challengeで経験を積み、2019年9月にオクタゴンデビュー。

 2021年5月の前戦カブ・スワンソン戦では得意の左三日月蹴りでダウンを奪い、63秒でパウンドしている。2021年8月には2連勝中だったエドソン・バルボーザに、“ギガキック”のみならず、パンチ、そして絞めとバルボーザを追い込んでフィニッシュし、オクタゴン7連勝を決めた。ともに33歳。

▼フェザー級 5分5R
〇カルヴィン・ケイター(米国)23勝5敗(UFC7勝3敗)
[判定3-0] ※50-45×2, 50-44
×ギガ・チカゼ(ジョージア)14勝3敗(UFC7勝1敗)

 1R、ともにオーソドックス構え。近づきいきなり右カーフキックはチカゼ。ワンツーから左の蹴り、ケイターも右カーフを返す。詰めるのはケイター。左回りのチカゼはサウスポー構えに。左から前に出るチカゼの空振り後に右を返すケイターは詰めてボディロックテイクダウン! 左足を挟みハーフガード。左腕で腰を抱くケイターは右手でパウンド。その右手のリストを両手でコントロールしようとするチカゼだが、剥がしたケイター。

 チカゼの起き上がりに際にバックテイク。正対しギロチンチョークを狙うチカゼから頭を抜き、際で下になりながらも肩固め、そのままバックを奪い、チカゼのスクランブルを潰す。

 2R、サウスポー構えから左の三日月蹴り、左ハイを連打するチカゼ。なおも左三日月蹴り、右ストレート! しかし下がらず詰めるケイターにチカゼは右のテンカオ。距離を取らせないケイターは足を止めず、チカゼが頭を下げたところに左! チカゼは左ジャブを突くが、下がらないケイターは前に出て右ヒジ! チカゼはジャブを突くとダブルで当てて前に出るが、ここでケイターは右のバックエルボー! もらったチカゼだが左右から蹴りに繋ぎ前に。ここも下がらないケイターはボディロックテイクダウン。

 3R、距離を詰めるケイターに左ジャブを突くチカゼ。チカゼの手数が減る。左ジャブで前に出るケイター。額で受けるチカゼは下がりながらカーフキック、右ストレート! ここでニータップから左足を掴んで詰めるケイター。しかし足を抜くチカゼ。ケイターは前進し右を当てると、チカゼも左右を返すが、その左の強振に軸がブレる。肩で息をするようになったチカゼ。残り10秒で詰めるチカゼは左右もケイターはバックエルボーで応戦。

 4R、やはり圧力をかけるケイター。チカゼは左の蹴りの再び出し始めると、ケイターはダブルレッグへ。切るチカゼ。鼻血が多くなるチカゼ。ケイターは左ジャブを突くと、チカゼは右ストレートを返すが単発。ケイターは左足にシングルレッグで掴んで追うが、足を抜くチカゼ。近い距離でヒジを打つケイター! 完全に手数で上回る。オーソドックス構えのチカゼも右前蹴り。しかし右の打ち合いでバランスを崩すのはチカゼ。最後もケイターが折ってブザー。

 5R、後がないチカゼは前に。右の蹴りを腹に突くが、ここで前印出るのはケイター。チカゼの頭が下がると左ヒジ! 当てられたチカゼは後退。右のクロスもヒットさせるのはケイター。下がる時はバックヒジ、前に出ても縦ヒジを打ち込み、さらにワンツー! 右から左ボディ! チカゼは右のバックヒジ! 

 さらに右ヒジ、左縦ヒジと怒涛の攻撃のケイター! 高い前蹴りのチカゼはかかと落としも見せるが距離が足りない。軸がブレるチカゼが詰めるとチカゼはケイターの左右の圧力に尻餅。

 判定は3-0(50-45×2, 50-44)でケイターが勝利。チカゼの距離を潰す圧力を5R通して続け、テイクダウンも奪取。ホロウェイ戦の敗北を払拭する完勝劇を見せた。UFC初黒星、9連勝でストップしたチカゼは上位戦線から一歩後退。

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