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【RIZIN】扇久保博正が朝倉海を降しGP優勝。サトシが矢地に一本勝ちで初防衛、朝倉未来が斎藤裕に405日ぶりリベンジ、五味戦後、那須川と武尊がエール

2021/12/31 12:12
◆Yogibo presents RIZIN.332021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ ▼第16試合 RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ決勝 5分3R×朝倉 海(トライフォース赤坂)[判定0-3]〇扇久保博正(パラエストラ松戸)  2021年6月から開幕した16人参加の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」決勝戦。同日のGP準決勝で、井上直樹にフルラウンド、組みを軸に判定勝ちした扇久保博正と、瀧澤謙太に立ち技を軸に同じく3R判定勝ちした朝倉海が決勝で対戦する。両者の消耗や負傷はいかに。  1R、ともにオーソドックス構え。12cmの身長差。先に中央を取るのは扇久保。左前足の蹴り。対して左ジャブ、左ローは朝倉。さらに左ハイもかわした扇久保が詰めるがかわす朝倉。  左から右のワンツーの朝倉。扇久保は左の蹴りを当てる。スイッチする扇久保。右の蹴りをカーフに当てると、前足にシングルレッグは扇久保。朝倉の足を持ち上げてテイクダウンに成功する。  そこにカウンターのニンジャチョークを合わせに行く朝倉だが、首を取られずに扇久保は上に。バタフライガードの朝倉。右に片足をパスする扇久保はマウント&パウンド! 背中を見せて立つ朝倉にバックに跳び乗る扇久保。降りるとさらにダブルレッグをクラッチしてテイクダウン! すぐに立つ朝倉に詰めてヒザを突くなど、離れ際の打撃でも攻勢に。朝倉は得意のパンチ、右ストレートが出せない。  2R、前足を左右入れ替える扇久保。左前足をジャブのように使い距離を使う。左ジャブを当てる朝倉。ダブルで突くと左ミドルハイも。さらにジャブ! しかし扇久保もワンツーから右! さらに右カーフキックを当て、前足にシングルレッグへ。足を抜く朝倉。ワンツー跳びヒザもさばく扇久保。右を振って押し返すとさらにシングルレッグからダブルレッグへ。  シングルレッグに変えて引き出そうとするがコーナーで体を入れ替える朝倉。左から右を振る扇久保。左ジャブも! 朝倉の左ボディ打ちに前足をさわる扇久保。離れる朝倉に右から左を当て、ボディロックテイクダウン! 尻を着かせると、ロープ背に座る朝倉にサッカーキックも!  3R、左で跳びこむ扇久保。朝倉は左ミドルを当てる。さらに左インローも! 左ジャブを起点に前に出てきた朝倉に右を当てる扇久保! 下がらず前足にシングルレッグ、さらに右を当てて、朝倉が打ってくると潜ってテイクダウンへ。  ここは切る朝倉に、さらに右を当て、みたびシングルレッグ、そしてボディロックへ。四つで力を使う展開。離れると扇久保はなおもシングルレッグ、ダブルレッグへ。差し上げる朝倉。シングルレッグから詰めて離れ際にワンツーは扇久保。ダブルレッグも切る朝倉は右アッパー! しかし、詰める扇久保は背中でクラッチ。腰を外に出して扇久保のクラッチを切った朝倉だが、右の蹴りをかわした扇久保は右を当てる! 朝倉が左を空振りして倒れ込んだところでゴング。  判定は3-0で扇久保が勝利。朝倉の右が効かないなか、MMAとしての強さを見せて、朝倉を完封。見事、GPで優勝し、鶴屋浩代表と熱い抱擁をかわした。  試合後、扇久保は「皆さん応援、ありがとうございました。何回も何回も格闘技を辞めようと思うなか、続けてやってきてよかったです。ひとことだけ言いたいんですけど、ずっとここまで僕を支えてきてくれた彼女の京香さん、もしよかったら、僕と結婚してください。必ず幸せにします」とプロポーズ。京香さんをリングに上げて快諾の返事をもらった。 [nextpage] ▼第15試合 RIZINライト級(71.0kg)タイトルマッチ 5分3R〇ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)王者[2R 3分30秒 腕ひしぎ三角固め]×矢地祐介(フリー)挑戦者 「RIZINライト級タイトルマッチ」として、王者のホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)と、矢地祐介(フリー)が対戦する。両者は2020年8月9日の『RIZIN.22』以来の再戦。初戦は、サトシがテイクダウンからマウントを奪い、1R、パウンドでTKO勝利を収めている。  その後サトシは、2021年3月に徳留一樹に一本勝ち。2021年6月の東京ドーム大会で、アゼルバイジャンのトフィック・ムサエフを1R1分12秒、三角絞めに極めて、初代RIZIN世界ライト級王者に。大晦日にジョニー・ケースを相手に、同王座の初防衛戦に臨む予定だっが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急拡大を受け、外国人の新規入国が困難となり、今回の矢地戦に臨むこととなった。  対する矢地は、2020年9月に大原樹理にも1R TKO負けで連敗を喫したが、KRAZY BEE所属からフリーとなり、ロータス世田谷の八隅孝平に師事し、当時、修斗世界王者だった川名TENCHO雄生、DEEPライト級王者の武田光司の両者に判定勝ちで2連勝をマークしている。今回のサトシ戦に向け、ロータスでのプロ練習で青木真也からもアドバイスを受けている。  サトシのセコンドにクレベル。矢地のセコンドには八隅孝平代表。  1R、いきなり互いに跳びヒザ。サトシの蹴りを掴んだ矢地だが、足を抜くサトシは右を振ってダブルレッグテイクダウン!  マウントを奪うと矢地の立ち際にギロチン狙い。背中をコーナーにつけて立とうとする矢地のバックを狙うサトシ。リアネイキドチョークを狙うが、まだ足はかかっていない。横回転して逃げる矢地の足をつかんで尻餅を着かせるサトシ。  しかしコーナーで立つ矢地は体を入れ替える。そこにサトシはダブルレッグへ。ここも差し上げる矢地は左で差して小外がけでテイクダウン! クローズドガードに入れるサトシは手首を持って三角絞め狙いから、逆の手をオモプラッタに巻き込み上に! ハーフから左手で首に巻き、パスガード、マウント。エビを打ちブリッジして足を戻すのは矢地。ゴング。  2R、鼻血のサトシの消耗はいかに。矢地はサウスポー構えから左中足蹴りを当てる。しかし詰めたサトシはニータップ気味にテイクダウン! 右で枕に巻き、左で首を抱えるとしっかりとした抑え込みに。矢地は亀からバタフライガードに戻す。左足を抜き、ハーフから鉄槌のサトシ! 右で脇を差しキムラロック狙い! 亀になる矢地がまたいで頭にヒザを突こうとしたところで、サトシは顔に左足をかけて腕十字狙いへ。ここで前転させたところで下に置いた右足と組み、三角に両足を固めたサトシは矢地の左腕を伸ばして極めた。  試合後、サトシはベルトを腰に「ほんとうにクリスマスのときはダイエットがヤダなあ(笑)。もちろん嬉しい。夢がベルト。日本にRIZINのベルト帰ってきたから嬉しい。榊原さんにお願いがあります。私、堀口(恭司)選手みたいに、Bellatorの選手に勝ちたい、ダブルチャンピオンになりたい。どうですか!? いつも応援ありがとう。私、ほんとうに嬉しいです」と海外の王座挑戦を語った。 [nextpage] ▼第14試合 フェザー級(66.0kg)5分3R×斎藤 裕(パラエストラ小岩)[判定0-3]〇朝倉未来(トライフォース赤坂)  フェザー級(-66.0kg)で、斎藤裕(パラエストラ小岩)と朝倉未来(トライフォース赤坂)が再戦に臨む。  両者は、2020年11月21日の「RIZINフェザー級王座決定戦」で対戦。朝倉が左で2度、斎藤に片手をマットに着かせるなか、斎藤も2度のテイクダウンを奪い、打ち合いでも退かず。判定3-0で斎藤が勝利。斎藤が同級王者となっていた。初戦で右目を腫らした斎藤だったが、ジャッジは3者ともに「ダメージは相殺された」と判断。インパクトでも差がついておらず、「アグレッシブネス」「ジェネラルシップ」で勝った斎藤がベルトを巻いている。  その後、朝倉は2020年大晦日に弥益ドミネーター聡志を1R KO。2021年は6月にクレベル・コイケに三角絞めで一本負け後、10月2日に「RIZIN LANDMARK vol.1」で萩原京平に判定勝ちで復活を遂げている。しかし、11月20日の「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」企画で左膝の半月板を負傷。大晦日出場が危ぶまれていた。  一方の斎藤は、朝倉戦後、2021年6月にヴガール・ケラモフに判定2-1で勝利。2021年10月24日の横浜大会で、DEEP王者の牛久絢太郎と対戦し、2Rに跳びヒザ蹴りを受けて右瞼をカット。ドクターストップによるTKO負けでベルトを手放している。  1R、グローブタッチ後、ゴング。サウスポー構えの朝倉は中央を取り、前足のサイドキックから。関節蹴りも見せる。細かいステップのオーソドックス構えの斎藤。朝倉は斎藤の外側に位置して圧力をかけていく。  右前手を縦に振る朝倉。互いにカウンター狙い。斎藤の右ローは空振り。朝倉の左も遠い。詰める朝倉。右で入る斎藤に朝倉は左前手を狙う。  頭のレベルチェンジからニータップ気味に組んでボディロックは斎藤。コーナーに押し込みヒザを突く。小外で足を引き出そうとする斎藤に四つで体を入れ替えようとする朝倉だが、すぐに体を入れ替える斎藤もブレーク。  中央を取る朝倉。右インローを当てる斎藤。朝倉の左ハイもかわす。斎藤の右インローが朝倉の股間に入り、中断。再開。  残り20秒、追う朝倉に斎藤はダブルレッグも朝倉が差し上げたところでゴング。圧力をかける朝倉。組んだ斎藤。互いに大きなポイントは無いラウンドに。  2R、左ジャブの斎藤。左から右を振る朝倉。斎藤の右に朝倉は左ヒザを合わせる! 互いにフェイントのかけあいからニータップでテイクダウンは斎藤! すぐに立つ朝倉はコーナーを背に。頭をアゴ下に置く斎藤はボディロック。クラッチは組んでいる斎藤だが、左手を差し込む朝倉。ブレーク。  左ボディを打つ朝倉。左回りにかわす齋藤。そこで右前足で外を塞ぐ朝倉は、右の相打ちから左ストレートを当てて前に! 一瞬グラつき動きが止まる斎藤はダブルレッグに入るが、切る朝倉が上に! 斎藤は鼻血。抱きつきハーフガードから両足を戻し、クローズドガードで凌ぐ。ラウンドマストではないものの、決定的な場面を作った朝倉のラウンドに。  3R、斎藤は右ハイ。さらに右ハイに朝倉が揺れる。斎藤の左前手フック。その入りに左テンカオを突きさす。さらに朝倉はニータップテイクダウンもコーナーですぐに立つ齋藤。体を入れ替え、四つになるが、朝倉のヒザ蹴りが金的に。中断。  再開。右の関節蹴りは朝倉。ダブルからシングルレッグを仕かける斎藤を小手に巻き左でパンチを打ちながら投げるとコロープ外に出る斎藤。再開。左ミドルを当てる朝倉! かいくぐり前足にシングルレッグもコーナーで切った朝倉が前に。なおも入り斎藤に左テンカオは朝倉! シングルレッグの斎藤だが、小手に巻く朝倉が上に。ハーフガードで潜る斎藤にヒザを突く朝倉。斎藤も下から蹴り上げるもゴング。  判定は3-0で朝倉が勝利。405日ぶりのリベンジを果たした。顔を腫らしてリングを降りる斎藤。  リング上の朝倉は、「ありがとうございます。僕、結構、強気な性格でYouTubeとか出させてもらって、でも毎日、悪夢を見るくらいいろんな重圧、プレッシャーのなかで勝てて嬉しいです。斎藤選手、強いなと、死んでも負けたくないと思いました。練習からすごいキツいことをやってきたので、強くなれたのは斎藤選手のおかげです。久々にこんな大勢の前で試合が出来て幸せです。テレビの前で見ている方にも格闘技はこんなに素晴らしいということをこれからも伝えていきたいです」と晴れ晴れとした表情で語った。 [nextpage] ▼第13試合 RIZINスタンディングバウト特別ルール 3分2R(※攻撃はパンチのみ、決着はKOまたはTKOのみで判定は無しのエキシビションマッチ)-那須川天心(TARGET/Cygames)[判定無し]-五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)  RIZIN“卒業”マッチとなるRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と、元PRIDEライト級王者の五味隆典(東林間ラスカルジム)が対戦。3分2Rのスタンディングバウト特別ルール(攻撃はパンチのみ)のエキシビションマッチとして戦う。決着はKOまたはTKOのみで判定は無し。契約体重は設けず、前日計量で那須川は62.00kg、五味は75.30kgで計量している。 “神童”那須川天心は、2014年7月にプロデビューし、15年5月にプロ6戦目・史上最年少の16歳でRISEバンタム級のベルトを獲得。同年8月のBLADE -55kgトーナメントで優勝するなどキックボクシングで45戦無敗。  RIZINには2016年12月29日にMMAで初参戦。ニキータ・サプンをパウンドアウトすると、2日後の大晦日参戦を直訴し、MMAルールでカウイカ・オリージョにニンジャチョークで一本勝ちした。2017年7月にはミックスルールで才賀紀左衛門に1R KO勝ち。大晦日のRIZINキックボクシングワンナイトトーナメントでも優勝を果たした。2018年9月のRIZIN.13では堀口恭司とキックルールで対戦し判定勝ち。同年大晦日のRIZIN.14では、日本人で初めてフロイド・メイウェザーとボクシングルールの非公式試合で対戦した。  2019年はRISE世界トーナメント決勝で志朗を判定で下し優勝。同年大晦日にはRIZIN.20で江幡塁を1R KOに下し、日本人最強を証明した。2020年9月のRIZIN.24では皇治に判定勝ち。大晦日にはタイの強豪・クマンドーイにも勝利し、連勝記録を更新した。2021年6月のRIZIN.28東京ドーム大会では大﨑孔稀、HIROYA、所英男との1人 vs. 3人の特別マッチにも挑戦している。  2022年4月2日のRISEでキックボクシングから引退しプロボクサーに転向することを表明していたが、2022年6月にK-1史上初の三階級王者で現スーパー・フェザー級(60kg)王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との対戦が電撃決定している。  対する五味は野球、ボクシング、レスリングを経て1998年11月に修斗でMMAプロデビュー。2001年12月に修斗世界ウェルター級王者となり、2004年からはPRIDEに参戦。怒涛の10連勝を飾り、PRIDEライト級王者となった。PRIDE解散後は戦極を経て2010年3月からはUFCに参戦。5連敗を喫して2017年大晦日にはRIZINで矢地祐介にも敗れたが、2018年7月にはメルヴィン・ギラードをKOして観客を総立ちにさせた。  また、2016年大晦日には魔裟斗とK-1ルールで対戦し、3分5R戦い抜いてドロー(判定決着なし)となっている。昨年の大晦日にも皇治とRIZINスタンディングバウト特別ルールで対戦し、判定2-0で勝利を収めた。  体重差13.3kg。RIZINグリーンの「トリケラトプス」の恐竜ガウンで入場の那須川は目を潤ませる。1週間前のオファーを受けた五味もグリーンのボクシンググローブ。  1R、サウスポー構えの那須川。オーソドックス構えの五味は「左手を前に伸ばす。那須川の入りに右を狙う五味。  右のダブルから左ボディで飛び込む那須川。五味は右ストレートを那須川のガード上に当てる。さらに右ボディストレート! ワンツーで前に詰める那須川をショルダーで受ける五味だが、五味の右の打ち終わりには左右で詰めて、五味は思わず半身になる。右から大きな左を振る五味。かわす那須川は足を使って出入り。  2R、ゴング前に両手を挙げて会場を煽る五味。グローブタッチ。右のダブルで前に出る那須川。そこに右アッパーを振る五味。クリンチから離れ、五味の右の打ち終わりに右を狙う那須川。右から左アッパーのダブルとリズミカルに前に。しかし五味も左フックから右ボディをヒット!  すると那須川は下がりながら左をヒット! 五味は思わずクリンチする。五味も右ボディを当てるとガード上に右。那須川は右飛び込みのアッパー、右ジャブ連打から左の五味の打ち返しをあえて足を止めてスリッピングアウェイ。そして左で詰めてゴング。  試合後、五味は感想を求められ、「そんなことより、もう無茶させないで、榊原さん、2週間ダメだよ、2カ月じゃなきゃ(苦笑)。天心、半年前に練習してきたときより強くなっていた。ただ武尊はもっと強いぞ。頼むぞ!」と那須川にエール。  入場時に目を潤ませていた那須川は、「こんばんは。こういったタイミングで僕との試合を受けてくれた五味さん、ありがとうございます。感謝しかないです。体格差はあったんですけど、それよりも重いPRIDEが拳に乗っていて、楽しい、悲しい、いろんな気持ちが混ざった試合でした」と答えた。  放送席の横浜流星から「たくさんの方に勇気を与えた」、堀米雄斗から「テンテンのカッコイイ姿を初めて見れてよかった」と声をかけられるなか、那須川も「来てくれてありがとう」とコメント。  続けて「この試合でもうRIZIN卒業になるんですけど、ほんとうになんだろうな……ずっと僕、RIZIN大好きで……ほんとうにMMAからほんとうにRIZINが大好きです。こんな僕ですけど何者でもない僕にチャンスをくれたRIZINの舞台に挙げてくれた榊原さん、押し出してくれたRISEの伊藤さん、お父さん、ジムのみんなありがとう。これから4月のRISEの試合、6月の武尊選手との試合、大勝負なので、しっかり勝って卒業したいと思います。  テレビを見ている子供たちに、僕は何者でもなかったけど、常識を変えるやつはいつも非常識なやつ。人が決めた限界は人にしか越えれれない。もしチャレンジしたいことがあったら、信念を持って進んでください」とメッセージを送った。  そして、最後に五味は、師匠である故・木口宣昭氏への惜別の言葉を語った。 「ちょっと待て天心。ちょっと待て。一言俺にもしゃべらせろ。ちょっと待って。これは、これからも、たける選手ともね、とってもすごい試合やってくれると思う。ボクシング行っても、素晴らしい選手になると思います。これから期待してください。あとねちょっとネガティブに捉えてほしくないんですけど、僕がこのさいたまに……長いのわかってるんだけど、ちょっとまって。このリングに初めてあがったとき、一番勝利したとき真っ先に喜んでくれた木口宣昭先生が今年お亡くなりになったんで、佐藤ルミナ選手、山本KID選手、桜井”マッハ”速人選手、そういった選手をね、このリングに作り上げたとても優しい偉大な先生でした。なので、これからキックボクシングも総合格闘技も応援していくうえで、そういうおもしろくて偉大な木口宣昭先生って方がいらっしゃったことも、ちょっとね、心にとめて応援してもらえるとうれしいです。天国の木口先生も喜んでいると思います。そんな感じです! 天心頑張れよ、これからも!」と、さいたまスーパーアリーナのファンに語った。 [nextpage] ▼第12試合 50kg契約 5分3R×RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)[判定0-3]〇パク・シウ(TEAM MAD)  11月20日の『RIZIN.32』沖縄大会で山本美憂との再戦でKO勝ちしたRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)がナンバーシリーズに連続参戦。ハム・ソヒの妹分で山本美憂と練習を積むパク・シウ(TEAM MAD)と、前戦と同じ50kg契約で対戦する。  MMA12勝3敗のRENAは、2019年6月に米国Bellatorでリンジー・ヴァンザントに腕十字で一本負けも、同年10月のRIZIN.19でアレキサンドラ・アルヴァーレを1R わずか20秒でKOに降し再起。その後、大晦日にヴァンザントに3R TKO勝ちでリヴェンジを果たすと、2020年9月に富松恵美に判定勝ち、2021年11月には山本美憂を、カウンターの右ヒザ蹴りでダウンを奪い、2R 3分35秒、パウンドによるTKO勝ちを収め、4連勝をマークした。  対するパク・シウはMMA5勝4敗。テコンドーとキックボクシングがバックボーンで、2019年6月のREBELSでは立ち技でぱんちゃん璃奈に敗れるも圧力で苦しめ判定まで持ち込んでいるストライカーだ。  MMAでは、2018年8月のDEEPで富松恵美を打撃で制し、寝技を完封。韓国での試合を経て、2019年12月の青野ひかる戦では、青野の組みをことごとく切り、左三日月蹴りを腹に突き、左右ラッシュで1R KO勝ち。2020年12月にはDEEP JEWELSアトム級(47.6kg)で大島沙緒里のテイクダウン狙いを切り、判定勝ちを収めている。  2021年3月には、DEEP JEWELSアトム級(-47.6kg)GPに参戦。1回戦でにっせーに5者が3点差をつけるフルマークの判定勝利でMMA5連勝。しかし、続くGP準決勝で、DEEP女子ミクロ級(44kg)王者の大島沙緒里との再戦で、左ストレートでダウンを奪うも、続けて打ったパウンドを腕十字に極められ、1R 一本負けを喫し、戴冠ならなかった。2021年10月の前戦では-49kg契約試合で、超新星・伊澤星花からダウンを奪い攻勢に立つも、禁止のサッカーキックの減点が響き、判定負けとなっている。今回のRENA戦で、出稽古先のKRAZYBEEの先輩・山本美憂の代理でリベンジを果たし、山本に勝利を報告したいという。  1R、ともにオーソドックス構え。先に左右ローはパク。RENAも右ロー、右ストレートを狙う。パクも右の飛び込み。ジャブから詰めるRENAにパクは右ロー! ワンツーの大きな右を振る。かわすRENAは右ハイもスウェイでかわすパク。  右のクロスの打ち合いはRENA。しかしパクも頭を傾ける。先に右で差して組むのはパク。コーナーに押し込んで細かく右を打つとクラッチを汲みに。  アゴ下に頭を入れてボディロック。押し込みながら細かい左も突く。RENAも右ヒザを突く。左で小手に巻き、右でフレームを作り顔を剥がして体を入れ替えるRENA。パクはヒザを2人の間に入れる。RENAはボディ打ちから前に。押し込みゴング。  2R、左前蹴りのRENA、左右ラッシュから組んだRENAは離れ際に右! しかし打ち返すパクにRENAは右で差して前に。突き放すパクも右を狙ったから打ち合いのなかでダブルレッグテイクダウン! 下からクローズドガードのRENAは腕十字狙い。離れるパクはRENAの立ち際にサッカーキック!  すぐに詰めるRENAはコーナーで左右も、両脇を差して組むのはパク。小外がけでテイクダウン! すぐにリバーサルするRENAは立ち上がり首相撲ヒザ!   離れるパクは左ローをヒット。離れて右を振る出入り。さらに脇下で組んでいくとRENAは首投げ! ここですぐに立ち上がるパクはなおも右ローを当てる。  左ミドルも当てるが、体を入れ替えるRENAはまたもボディ打ち。しかし同じ場所にいないパクは右で差して組むとコーナーに押し込んでゴング。  3R、左右を振り前に出るパク。右で差して組むのはパク。崩しから下になるがRENAは上から蹴り。ブレークからスタンドに。右で差すパクは組みの時間を多くする。離れ際も互いに打ち合いで退かず。前蹴りのパクにRENAの左右も連打出来ず。逆にRENAから組んでボディロック、浜崎ばりの足払いテイクダウン。上からパクの足をかつぎパスからニースライスに変えてパスガード狙い。  しかし足を戻すパクに膠着ブレーク。スタンドでダブルレッグはパク。差し上げるRENAに右で差して押し込むのはパク。首投げを狙ったRENAだが残したパクがパンチを入れてゴング。  判定は3-0で、組みを軸にスタンドでもジャブ、右の合わせで先手を取って退かなかったパクが勝利。練習仲間の山本美憂のリヴェンジを果たした。 [nextpage] ──第11試合後に休憩── ▼第11試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3R×浜崎朱加(AACC/RIZIN女子スーパーアトム級王者)[2R 2分50秒 TKO] ※パウンド〇伊澤星花(K-Clann/DEEP JEWELSストロー級王者)  RIZIN女子スーパーアトム級(49.0kg)ノンタイトル戦で同級王者の浜崎朱加(AACC)が、DEEP JEWELSストロー級(52.2kg)王者の伊澤星花(フリー)と対戦する。  RIZIN王者の浜崎は、現在4連勝中。ONEに移籍したハム・ソヒ戦のスプリット判定負け以降、2020年8月に前澤智にキムラロックで一本勝ち、大晦日の「RIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦」で山本美憂をネックシザースで極めて戴冠を果たすと、2021年3月に浅倉カンナをスプリット判定で降して初防衛。2021年9月の前戦では、PANCRASE王者の藤野恵実と約8年9カ月ぶりに再戦し、3-0の判定勝ちを収めている。  対する伊澤は、東京学芸大学教職大学院生で24歳。小学生から柔道とレスリングを始め、レスリングでは2012年ジュニアクイーンズカップ52kg級準優勝、2012年沼尻直杯全国中学生選手権女子57kg級で優勝。柔道は高校2年生の時にインターハイ3位と全国選手権5位に入賞。2019年東京学生柔道体重別選手権女子52kg級では準々決勝まで進出している。さらに女子相撲にも出場し、2019年の全日本選手権で準優勝と、組み技のハイブリッドガールだ。  2020年10月のDEEP JEWELSでプロMMAデビューし、54.5kg契約でARAMIに判定勝ち。12月の2戦目でDEEP JEWELSストロー級(-52.2kg)王者・本野美樹といきなり対戦し、判定勝ちで番狂わせを起こした。2021年6月にはタイトルマッチでの再戦で本野を1R3分32秒、腕十字で破りデビューから3戦、わずか8カ月で第4代DEEP JEWELSストロー級王者となっている。  前戦は2021年10月のパク・シウ戦。ヒザを負傷するなか試合に臨み、パクの蹴り上げとストレートを受けながらも、得意の組み技でドミネート。強豪相手の厳しい試合を判定で競り勝っている。初MMAから1年2カ月、わずか5戦目でノンタイトルながら王者に挑む伊澤は大晦日にまたも番狂わせを起こせるか、それとも女王が格の違いを見せつけるか。  1R、UFCのコバケビッチばりにコール前に後ろに手を組んだ伊澤はオーソドックス構え。浜崎はサウスポー構え。  右を振ってすぐにシングルレッグからボディロック。スタンドバックにつく伊澤。浜崎はアームロック狙いも警戒しながら足で「引き出してテイクダウン。しかしすぐに下から浜崎はアームロックでスイープして上に。  ボディクラッチを外した伊澤。上から片手で首を抱える浜崎に、伊澤は腰を浮かせてフルガードに入れると腕十字へ! すぐに察知し、ヒジを曲げる浜崎。伊澤は下から蹴り上げで立ち上がる。すぐにボディロックからテイクダウンで上を取るとサイドから、ネックロックを狙う。  2R、伊澤が右前蹴り、浜崎も右前蹴りから右を振るが、そこに左を合わせて組んでヒザ蹴りの伊澤。浜崎が右足を掴みにくると、伊澤はアームインギロチンで引き込みに。浜崎が首を抜くとなおも左でオーバーフックし、コムロックへ。手首を掴んで蹴り上げを打つ伊澤。さらに左腕を引き込み、左手を後方に流して三角絞めへ! ハム・ソヒ戦同様にインサイドガードで捕まった浜崎は座り込んで防御するが、伊澤はマウント三角になり、上からパウンド連打! 動けない浜崎を見てレフェリーが間に入った。  試合後、伊澤は「はじめまして、DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花です。メリットの無い試合を受けていただき、ありがとうございます。試合を組んでくださった皆さん、送り出したくれた皆さん、いつも練習してくれるK-Clannの仲間もありがとうございます。ファンの皆さんもありがとうございます。私はMMAデビューして1年半、本気で世界で一番、強くなりたいと思っています。浜崎さんたちはジョシカクって言葉が嫌いだと言いますが、私はジョシカクって言葉がすごく好きで、でも男子格闘技が上だと言われるのは悔しくて、これだけしなやかで魅力ある女子格闘技を、男子格闘技に負けない競技にしたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第10試合 ライト級(71.0kg)5分3R〇武田光司(BRAVE)[2R 腕十字]דブラックパンサー”ベイノア(極真会館)  ライト級(71.0kg)5分3Rで、DEEPライト級王者・武田光司(BRAVE)とRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が対戦する。  武田は6歳から始めたレスリングで小学・中学生時代に全国優勝。、埼玉栄高校時代には1年生でJOC杯カデット優勝、3年生で全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国民体育大会の高校主要大会全てで優勝し4冠を獲得した。高校卒業後、オリンピック出場を目指して専修大学に進学したが、2年で中退しBRAVEに入門。  2017年8月にMMAプロデビューし、8戦目で北岡悟を破り第9代DEEPライト級王座に就いた。2019年4月からはRIZINにも参戦し、川名雄生と久米鷹介を撃破したが、2021年9月には矢地祐介に敗れて14戦目にして日本人相手に初敗北を喫した。今回の再起戦に向け、ベイノアと同期の元極真世界王者・上田幹雄(現在MMA転向準備中)とBRAVEジムで練習を積み、近い距離での打撃対策を練って来た。  対するベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちすると、2月には憂也を延長戦の末に降した。  さらに、6月13日の東京ドーム『RIZIN.28』ではMMAに初挑戦、73.0kg契約で弥益ドミネーター聡志に敗れるも体格差のアドバンテージもあって好試合を展開した。9月のRISEでねぎ魔神に判定勝ちしてキックボクシング戦績は17勝(9KO)3敗。11月のRIZIN沖縄大会でMMA2戦目に臨み、ロクク・ダリを劣勢から3R1分9秒、立ち上がり際の近距離での右フックでKOして大逆転勝利を飾ったばかりだ。  1R、サウスポー構えの武田、オーソドックス構えのベイノア。遠間からの右の蹴りはベイノア。左ローを打ち、右の蹴りと右のパンチを同時に出す。  右ミドルハイをジャブのように使うベイノア。蹴り足をつかむ武田だが、足をすぐに抜くベイノアは左回り。詰める武田ボディロックへ。顔を剥がそうとするベイノアに、ボディロックからバックに回りジャーマンスープレックス! さらに立とうとするベイノアにキムラロック狙い。  それを外そうとするベイノアのバックから再びジャーマンスープレックス! リストコントロールを続ける武田が終始コントロール。亀のベイノアの前転にもサイドを奪い、みたびキムラ狙い。正対するベイノアにマウントを奪う武田はパウンド! 亀になるベイノアにバックマウントから腕十字を狙うが、その際で腕を抜いて立つベイノア。しかしすぐに武田はついていってダブルレッグに入る  2R、前蹴りを突くベイノア。蹴り足をすぐに引く。しかし、武田はサウスポー構えから右ジャブ。そこに右ストレートはベイノア! 武田ダウンもすぐ立つと、前に出るベイノアにダブルレッグに入テイクダウンから尻下でクラッチし、持ち上げて水車落とし気味に後方に投げる武田。  ハーフのベイノアに左で枕に巻き、背中をつかせてパウンドは武田。ベイノアの立ち際をアンクルピックで潰して、上四方、キムラ狙い。ここもダブルレッグからテイクダウンを奪う武田は、マウントからパウンド、腕十字へ。後転してうつ伏せになったベイノアだが、ヒジを抜けず、ベイノアがタップした。  試合後、武田は、「ベイノア選手の打撃が強くてビビっちゃったんですけど、宮田代表と話して、これからは必ず一本を極めると。心残りとしては9月僕が勝てばベルトに挑戦できたと思います。来年もRIZINで活躍したいと思いますので、榊原さんよろしくお願いします。あと、地元の僕の友達が6月にがんで余命が1週間くらいと言われていたのが、何とか生き延びていて、退院できたので、みんなコロロナで大変なときですけど、頑張っていきましょう」と挨拶した。 [nextpage] ▼第9試合 ヘビー級(120.0kg)5分3R×シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)[2R 2分09秒 TKO] ※鉄槌〇関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)  シビサイ頌真は、MMA7勝2敗。ラオスと日本のハーフで柔道&柔術がバックボーン。190cm超えの恵まれた体格を武器に、2011年にKrushでキックボクシングプロデビューを果たすと、2012年からHEATに参戦し、DEEP、ZST、GRACHAN、巌流島と様々なリングで戦ってきた。RIZINには2018年7月から参戦し、初戦は敗れたものの、その後はキム・チャンヒ、セルゲイ・シュメトフ、そして6月にはスダリオ剛と連続一本勝ちを奪っている。  関根は、山梨学院柔道部出身。卒業後、静岡県警で機動隊や暴力団担当の刑事を務め、ボンサイブルテリアジムでブラジリアン柔術を習得。2009年にMMAデビュー後、7連勝で2016年12月に『ONE Championship』に参戦。世界ヘビー級王者ブランドン・ベラとの試合に向け、43歳にして警察官という安定した職を捨て、プロ格闘家に転向した。柔術、グラップリングでも実績を残しながら、プロレスのリングでも活躍。全日本、ハードヒット、リアルジャパンといったリングでも人気を博している。2020年2月にはRIZINのリングにも上がりロッキー・マルティネスにTKO負けを喫した。今回の試合前に自身のSNSで一般的に巨人症と言われる下垂体腺腫の病と闘ってきたことを告白している。  コールにハグし、両拳を合わせたシビサイと関根。関根は遠間からシングルレッグも、切るシビサイ。クローズドガードの中に入れる関根はスイープ狙い。そこに三角絞めを合わせるシビサイだが、関根はそこは極めさせず。  関根の立ち上がりにヒザ蹴りを突くシビサイ。下になる関根は下から蹴り上げ。さらにシングルレッグから立ち上がる関根は、脇を潜りバックに回り投げを狙うが、シビサイはコーナーに頭をつけて、アームロック狙い。腕を戻す関根は、なおもスタンドバックにつき、ジャーマンスープレックス! そのままにならず際で上を取る関根は声を挙げて鉄槌を突く。  2R、「よし来い!」と叫び、得意の右を突く関根。さらに足を手繰りに行くが、切るシビサイ。そこで立ち上がる関根は声を出して右を振るも大振りに。それをかわして前に出るシビサイは首相撲へ。  ここで右で脇を差して、左で腕を巻き込んで、支え釣り込み足気味に投げて際で上になったのは関根! サイドから鉄槌を連打するとシビサイはスタミナ切れたか動けず。レフェリーが間に入った。  左目を大きく腫らし劇的な勝利を飾った関根は、試合後、リング上で「BELLWWOD FIGHT TEAMのシュレックだよ。勝って言いたかったことは3つある。ひとつはUWF、プロレス、最強! 2つ目は大晦日も明日も働いている警察官、最強! あと30代、40代、50代、60代も、まだまだ平成生まれに負けないね。昭和生まれ最強! 俺みたいなね、アラフィフのオヤジでも日本最強(相手)にね、諦めなきゃ、根性あれば勝てるんだよ。病気や困難があっても、諦めずに生きてればいいことあるから。何か悩みがあったら俺に言ってきてや!」と、魂のマイクを語った。 [nextpage] ▼第8試合 フェザー級(66.0kg)5分3R〇萩原京平(SMOKERGYM)[判定3-0]×鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)  2022年にGP開催も予定されるフェザー級(66.0kg)で、萩原京平(SMOKERGYM)と鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)が対戦。  萩原は、アマチュア大会で20戦18勝。2020年8月のRIZINデビュー戦で白川陸斗にTKO勝利後、同年9月に芦田崇宏に一本負け。地元・大阪で開催されたRIZIN.25では内村洋次郎に22秒 KO勝ち。4大会連続参戦となった2020年大晦日ではMMAに転向した元K-1ファイターの平本蓮にTKO勝ちした。2021年10月の『RIZIN LANDMARK vol.1』では朝倉未来に判定負け。11月の『RIZIN TRIGGER 1st』では昇侍を2R1分19秒、サッカーキックでTKOして再起した。今回3カ月連続での試合に臨む。 “怪物くん”の異名を持つ鈴木は2008年5月にシュートボクシングでプロデビュー。2012年2月にSB日本ライト級王座を獲得し、2013年11月にはS-cup2013 65kg日本トーナメント優勝、2014年11月にはS-cup65kg世界トーナメント優勝を果たしてSBのエースとして君臨。近年はオープンフィンガーグローブでムエタイを戦うONE Championshipを主戦場としていたが、契約更新に伴い、次の舞台にMMAを選択。11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で奥田啓介を相手にMMAデビューを果たし、1R1分42秒、ヒザ蹴りからのパウンドでTKO勝ちした。また、ボンサイ柔術勢の打撃コーチとしても知られ、自身のBELLWOOD FIGHT TEAMのみならず、ボンサイ柔術での出稽古でもMMAの練習を積んできた。  鈴木のセコンドはクレベル・コイケ、萩原のセコンドには岩崎正寛がつく。  1R、サウスポー構えの鈴木、オーソドックス構えの萩原が中央を取り、じりじりと詰めると右ハイ。さらに右の前蹴りで鈴木に尻餅を着かせる。萩原は飛び込むも鈴木はすぐに立ち上がる。組まれても構わない萩原は、後ろ廻し蹴り、ヒジの大技も見せる。  さらに蹴りを見せながらのワンツー。スイッチする鈴木に跳びヒザも見せる萩原。しかし鈴木も左フックをヒット! 萩原はかけ蹴りもかわす鈴木。リーチを活かして長い距離でジャブを打つ萩原。鈴木の後ろ廻し蹴りをかわして右ハイ。ここは鈴木もかわす。萩原の左フックに鈴木は左ハイもかわされる。  2R、いきなり左ミドルを当てる鈴木。さらに左ハイ! グローブ一つ残してブロックする萩原。その左にカウンターの左フックは鈴木! さらに右から左の蹴りをジャブがわりに使うが、そこを詰めた萩原は、ボディロックテイクダウン。しかし鈴木はしっかり足を戻してリバーサル。そこでバック狙いの萩原に、鈴木は正対。サイドを奪われるも片足を戻しガードに。上の萩原はヒジを落とす。左右にパスしてサイドを奪う萩原。鈴木が足を戻したところに踏みつけを入れてゴング。  3R、左ハイを当てる鈴木だが、2Rのグラウンドで削られたか力に欠け、その蹴り足を掴んだ萩原がテイクダウン。鈴木は背中をつけてクローズドガードに。下から腕十字を狙う鈴木。コーナーに詰まり、下からの蹴り上げも狙うが、足をかついでさばく萩原はサイド狙い。下でフレームを作り、必死にポジションを奪われるのを凌ぐ鈴木だが、スタミナを削られる。萩庭のジャンピングフットスタンプに外がけ足関節を狙う鈴木だが、足を抜いた萩原は上から首をギロチンに抱えてパス狙い。時間を聞いて首を外した萩原は、離れてフットスタンプへ。その足を両足で迎撃したスペースで立つ鈴木だが、時遅しゴング。  判定は3-0でMMA2戦目の鈴木相手に萩原が勝利。2連勝を飾るも笑顔は見せなかった。 [nextpage] ▼第7試合 RIZINキックボクシングルール 62.0kg契約 3分3R×皇治(TEAM ONE)[判定0-2] ※29-30、30-30、28-30〇YA-MAN(TARGET SHIBUYA)  皇治は、無類のタフネスと歯に衣着せぬ言動で2019年まで新生K-1の中心選手として活躍。4歳から空手、日本拳法を中学時まで取組み、空手では魚本流で全国1位、日本拳法では全国2位になっている。2018年12月にはK-1で武尊と壮絶な殴り合いを繰り広げた。2020年7月、RIZIN参戦を表明して9月に那須川天心と対戦したが判定負け。同年大晦日には五味隆典とパンチのみのスタンディングバウト特別ルールで対戦したが、判定負け。勝負をかけた今年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦の梅野源治戦では偶発性のバッティングによるノーコンテスト、特別措置による決勝戦で白鳥大珠に判定負けとRIZIN移籍後は勝利をあげられていなかったが、11月の沖縄大会で祖根寿麻を判定3-0に破り初白星を得た。  RISEの“キングオブストリート”ことYA-MANは14歳から高校生までの6年間、ストリートファイトに明け暮れ「1回だけ負けたことがありますが、あとは全部勝っています。もちろん全部素手です」とステゴロ経験が豊富。RISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると自ら名乗りをあげ、山口侑馬、北井智大にKO勝ち。11月のRISE大阪大会では中村寛とフルラウンド、バチバチの殴り合いとなる大激闘を演じて話題となった。  コールに中央でメンチを切り、首を掻っ切るポーズを見せたYA-MAN。皇治は微動だにせず、YA-MANを見つめる。  1R、ともにオーソドックス構え。静かな立ち上がりから右ローを打つYA-MAN。皇治も右カーフを返す。近い距離での互いに左右から、左ストレートを打つYA-MAN、さらに右で入るがここは皇治が右インロー!   ローブローとなり、YA-MANが悶絶。中断後、YA-MANが両手を挙げて再開。  グローブタッチ。皇治の右を合図に、一気に左右で詰めたYA-MAN! 皇治はロープを背に左のカウンターを狙う。しかし左右を振るYA-MANに皇治は頭を下げて左ボディを打つが、それがバッティングになり、またも中断。再開。  右ローの打ち合いでこかすのはYA-MAN! 右カーフを当てるYA-MAN。なおも連打もカウンターを狙う皇治。YA-MANは左ローから右左! しかし、その打ち終わりに左フック、ボディ、左ハイまで繋ぐのは皇治。  2R、互いに右ローから。近い距離で打ち合う両者。YA-MANのワツーの打ち終わりに左を狙う皇治。YA-MANも右アッパー! ロープ背にした皇治も体を入れ替えラッシュも、YA-MANの右ローに皇治は体勢が崩れる。  皇治は上下に散らして左ボディをヒット! さらに右ヒザも突くが、皇治の左にカウンターの左フックを当てたYA-MANはラッシュ! 皇治も打ち合いに応じると、YA-MANはカーフを織り交ぜる。  3R前に咆哮するYA-MANは「人生を変える!」と絶叫。声を出しながら左右を打ち込むが、皇治も右を返して右ボディ! 互いに足を止めての打ち合いも、近場で右ショートアッパーは皇治! さらに右ローも突き、ここにきて右ボディ! 手数が減ってきたYA-MANに皇治も左右から左ハイと蹴り、右ヒザまで繋ぐ。  互いに額をつけて押し込むと、YA-MANの連打、押し返す皇治も連打。3R終始、打ち合った両者はゴングに笑顔。  判定は、皇治によるバッティング、ローブローもあった打ち合いのなかで、手数を止めずアッパー、ローと上下に散らしたYA-MANが30-29、30-30、30-28の2-0で勝利。  激闘を制したYA-MANはリング上で、「RISEから来ましたYA-MANです。RIZINの皆さんはもしかしたら知らないかもしれませんが、僕は家庭環境が複雑で、底辺からここまで来ました。僕が伝えたいことはひとつ。どんな環境からでも自分次第で成り上がることが出来ます。いまキツい人たちは自分でしか切り拓けないので頑張ってください。僕は切り拓きました!」と涙を流しながら語った。 [nextpage] ▼第6試合 90kg契約 RIZIN MMA特別ルール(判定無し、KO・一本のみ決着)3分2R〇シバター(フリー)[1R 1分34秒 腕十字]※テクニカルサブミッション(コーナーストップ)×久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)  シバターは1年振りのRIZIN参戦。今回、久保と90kg契約のRIZIN MMA特別ルール(判定無し、KO・一本のみ決着)3分2Rで対戦する。シバターは2020年の大晦日にHIROYAとMIXルールで対戦し、一度は引き分けの裁定が下されたが、試合後の映像検証と審議の結果、アームロックを仕掛けた際にHIROYAがタップしていることが確認され、一本勝ちへ変更となり、“RIZIN無敗”を豪語している。  対する元K-1ウェルター級(-67.5kg)王者の久保は、2021年9月のRIZIN.30でMMA電撃参戦を果たし、リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストの太田忍と66kg契約で対戦。MMAへの対応を見せるも判定負けで左足靭帯負傷と剥離骨折の怪我も負ったが、3カ月半の治療を経て、シバターとの試合に臨む。 前日計量でシバターは88.65kg、久保は76.20kgで計量をパス。両者の体重差は12.45kgとなった。  甲冑を身につけサラの歌声に乗って入場の久保。対するシバターも、てんちむ、ヒカル、ヘラヘラ三銃士の“炎上軍”とともにマイクを持って歌いながら入場。そこにセコンドのHIROYAも苦笑しながらダンスを合わせて花道を進む。コールにシバターは「伝説を見せてやるー!」と絶叫。  1R、フローブタッチ。久保の右ローに右に回りながらロープワークを見せ、座り込んでリック・フレアーばりに許しをこうシバター。そこに久保は容赦ない左右ロー! しかし、久保が追っての右ローの打ち終わりに、シバターが右を当てると、久保がダウン!  立ち上がり組んできた久保に、シバターはクリンチアッパー! 首相撲からヒザを突く久保にシバターは得意の組み手から跳びつき腕十字! 久保の腕が伸びきり、久保のコーナーがストップした。  セコンドのサラは硬直。シバターは顔をゆがめて泣き顔も涙は見えず。リング上で「何も言うことねえよ。久保さん、次はYouTubeでコラボしましょう。本当にネタじゃなくてこのリングに上がるのが嫌でした。本当にさっきまで逃げ出したいと思っていて。でもHIKARU君とかてんちむさんとかHIROYAさんとか、ユーチューバーがみんな来てくれて、俺の背中を押してくれました。みんな本当にありがとう。みんな、俺が負けると思っただろう、ざまあみろ! ユーチューバーは強いんだ!」と絶叫。  12.45kgの体重差を活かして、見事、得意の跳びつき十字を極めたシバターは、退場時に「来年は出ねえぞ!」と叫んでリングを後にした。 [nextpage] ▼第5試合 バンタム級(61kg)5分3R×祖根寿麻(ZOOMER)[2R 3分55秒 TKO]〇太田 忍(パラエストラ柏)  祖根は2013年に『DEMOLITION』のDXFC初代バンタム級王座決定戦で王者となり、沖縄の『TENKAICHI』でもMMAバンタム級王座を獲得する。2016年からは修斗へ参戦し、2018年1月に修斗環太平洋バンタム級王座決定戦で魚井フルスイングを判定で下し、3つめのタイトルを獲得した。これまでRIZINには3度参戦し、元谷友貴、ジャスティン・スコッギンス、獅庵に敗れているが、2021年1月の修斗では石原夜叉坊戦からダウンを奪うなど終始圧倒して勝利。11月のRIZIN沖縄大会では皇治にキックルールで判定負けも互角に打ち合った。  太田はリオデジャネイロオリンピック・グレコローマンレスリング59kg級銀メダリスト2020年の大晦日に総合格闘技デビュー戦となったRIZIN.26で所英男と対戦し、2Rに腕ひしぎ十字固めで一本負け。2021年9月の2戦目では久保優太とフェザー級(-66kg)で対戦し、テイクダウンで主導権を握って判定勝ち。初白星を飾った。  コールにバック宙を見せた太田。祖根は蹲踞してから中央に進む。  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるのは祖根。後ろ足の右ヒザを上げるフェイント。なおも詰めると太田はダブルレッグへ。両腕を差し上げる祖根に、かんぬきから後方に投げてテイクダウンは太田!   祖根の立ち際に首を狙う太田はがぶりからヒザ。さらにダースチョーク狙い。足をかけて左で脇を差して立つ祖根に、なおもかんぬきから投げる太田は、ギロチンチョークへ。  首を抜く祖根にサイドを奪い、パウンド。祖根は両足を戻してクローズドガードに戻して下から腕十字へ! スラムして外す太田に、なおも祖根は腕十字。ここも太田は持ち上げると祖根自ら解いてガードに。  下からの祖根の十字を警戒し、がぶりに変えてヒザを突く太田。亀になる祖根は前転しての足関節を狙うが、太田は潰してゴング。  2R、詰める祖根に右に回る太田はバックフィスト! ダウンした祖根は下からカーフスライサー狙いも、足を抜いた太田はハーフから右で枕に巻いてパスガード。サイドを奪うとヒザ蹴り。祖根は亀になり立ち上がろうとするが、そこになおもヒザは太田! 祖根が上体を立てるとノーアームギロチン!  グラウンドでドミネートする太田に、祖根は下から足を手繰るが切る太田。コーナー使って立とうとする祖根に、太田はパウンド、さらにサッカーキック、フットスタンプの猛攻! 祖根がコーナー下にうずくまり、頭を抱えたところでレフェリーがようやく間に入った。  レスリングの強さをMMAのなかで存分に活かした太田は「会場のみなさん、大晦日、判定ダメだよKOじゃなきゃ! 会見でデカいことを言って1RKOしたかったけれど、2Rかかっちゃいました。もっともっと頑張ります。対戦していただいた祖根選手、ありがとうございます。前回の試合から1カ月しかなくても対戦してくれてありがとうございます。僕の2試合前に大先輩の扇久保選手が優勝候補の井上直樹選手を倒してバンタム級のトーナメント決勝に進出しました。皆さん、パラエストラ松戸の扇久保選手の応援をよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ リザーブマッチ 5分3R〇元谷友貴(フリー)[判定3-0]×金太郎(パンクラス大阪稲垣組)  RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリのリザーブマッチ5分3Rとして、金太郎(パンクラス大阪稲垣組)vs元谷友貴(フリー)が対戦。準決勝の勝者が負傷で決勝進出がならなかった場合、準決勝の敗者2人、そしてこのリザーブマッチの勝者の順で繰り上がることになる。  金太郎は、キックボクシングから『THE OUTSIDER』に参戦。2012年からDEEP、パンクラスに出場。土肥潤、合島大樹、アラン“ヒロ”ヤマニハ、TSUNEを破り4連勝を飾る。2019年7月に王者ハファエル・シウバに一本負けで王座獲得ならず。2020年2月にRIZINデビュー、加藤ケンジにリアネイキッドチョークで一本勝ちも、9月のRIZIN.24では瀧澤謙太と激闘の末、スプリット判定負け。JAPAN GPでは6月の1回戦で伊藤空也に判定勝ちも、準決勝で井上直樹に判定で敗れた。  元谷はプロビューから僅か1年、22歳の若さで初代DEEPフライ級王座に就く。RIZINには2015年末の旗揚げから参戦。2017年4月に初参戦の堀口恭司と対戦するも敗れる。2018年10月にはDEEPバンタム級王座を獲得して2階級制覇を達成。2020年大晦日では井上直樹にリアネイキドチョークで一本負け。再起戦となった2月のDEEPでは1R中盤に昇侍をリアネイキッドチョークで絞め落し復活を遂げると、JAPAN GPの1回戦では修斗世界王者・岡田遼に判定勝ち。しかし準決勝で瀧澤謙太に1R2分27秒、TKO負けを喫した。  1R、サウスポー構えの金太郎。オーソドックス構えの元谷が前に。左ハイを打つ金太郎。グローブでブロックする元谷も右インローを返す。金太郎の左に前手の左フックを狙う元谷。さらに右ハイと積極的に前に出る。  金太郎は強い右のカーフキック! さらに左ストレートを突くが、さばく元谷。元谷の入りに左ストレートを狙う金太郎。しかし、元谷は右を振って詰めてコーナーで組んでボディロック。金太郎の右手は入ったままボディロックから崩して小外がけでテイクダウン! 元谷のバック狙いに正対すると、そこに元谷も腕十字のカウンターを狙う。腕を抜いて離れる金太郎。スタンドで右ローを当てる元谷。金太郎も左ストレートの飛び込みを見せる。  2R、右前手を伸ばす金太郎。左で飛び込むがそこをかわして組みを狙う元谷は、圧力をかけて右ストレートを振る。左インローを突く金太郎。元谷も右ロー。金太郎の左のダブルをかわし、元谷も左右から埋めてボディロックから小外がけテイクダウン! ロープ背に上体は立てる金太郎は右で小手に巻きながら立ち際に、元谷は脇を潜りバック狙いで右足をかけてバイックテイク! 両足をかける元谷に腰をずらす金太郎は正対し、立ち上がる。右ローを打つ元谷に左ハイは金太郎。さらに左跳びヒザも、そこに右ストレートを狙う元谷。  3R、オーソから左ローを打つ元谷。金太郎も左ミドルもすぐに右の蹴りを上下に返す元谷。カウンターを狙う金太郎の蹴りがローブローに。中断後再開。  金太郎の入りに左を内側から突く元谷! しかしその入りに金太郎も同じく前手の右フックを狙う。左ハイを打つ金太郎に、すぐに右の蹴りを蹴り返す元谷。金太郎は左右を振って前に出るが、さばく元谷。金太郎は左ミドルをヒット! しかし単発。金太郎の左ハイをブロックする元谷に、左ジャブを当てる金太郎! 元谷も右から左の飛び込み。互いの入りに前手を突き、右ミドルも両者ともにヒット。最後は両者ともに打ち合いも決定打に至らず。  判定は3-0で、打撃からテイクダウン、試合をコントロールした元谷が勝利。GPリザーバーの権利を得た。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ準決勝(2)5分3R〇扇久保博正(パラエストラ松戸)[判定3-0]×井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)  2021年6月から開幕した16人参加の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」の準決勝&決勝がワンデーで行われる。  扇久保は、元修斗世界フライ&バンタム級王者。2016年にUFCの登竜門「TUF」で準優勝もUFC入りならず。公式戦7連勝で、2018年7月にRIZINに初参戦。堀口恭司との5年越しリベンジマッチも判定負け。以降も6勝1敗と強豪ぶりを発揮している。  元谷友貴、石渡伸太郎に判定勝ち後、2020年8月に朝倉海と「RIZINバンタム級王座決定戦」で対戦も、1R、サッカーキックでTKO負け。同年11月に瀧澤謙太にダウンを奪う判定勝ちで再起を飾ると、2021年6月のGP一回戦で春日井“寒天”たけしとの再戦を右拳を傷めながらも判定勝ち。同年9月のGP2回戦で大塚隆史にも判定3-0で勝利。準決勝進出を決めていた。  会見で扇久保は「僕はあの時から、心の底から幸せだと思ったことはありません。5年前、僕はUFCの切符をつかみかけました。でもその夢の切符をつかんだのは当時19歳の彼(井上)でした。このトーナメントが始まってから、僕は井上選手のことしか見えていません。必ず勝ちます。そしてこの4人の中で最後に笑っているのは僕です」と、UFCに出場した井上とどっちの実力が上なのかを証明すると語っている。  対する井上は、元UFCファイター。UFCで1勝1敗もUFCフライ級戦線縮小の余波を受け、日本に主戦場を移すとDEEPを経て、2020年2月にRIZIN初参戦。トレント・ガーダムに判定勝ち後、渡部修斗、 元谷友貴を相手にいずれもリアネイキドチョークで1R 一本勝ち。2021年6月のGP一回戦で石渡伸太郎を右フックでダウンを奪ってのサッカーキックで1R TKOに下すと、同年9月のGP2回戦で金太郎に判定勝ち。ベスト4進出を決めている。  計量後、井上は「しっかり勝って優勝します。次がないので次の時代を作っていかないといけないので、絶対に優勝して見せたいと思います」と新世代の時代を到来させると宣言した。  1R、井上が先にコール、扇久保はコールに十字を切る。先に圧力をかけるのは井上。左ジャブ、さばく扇久保は右ロー。井上も左インローを返す。  扇久保の左ハイをブロックする井上。井上は間合いを潰して右ストレートを狙う。真っ直ぐのジャブストレートは井上。しかし扇久保の左ローがローブローに。中断後再開。  左の前足の蹴りを見せる井上に、右の蹴りを返す扇久保。しかし井上も左ジャブをこつこつ当て、右ストレート、さらにジャブから右カーフキック! バランスを崩す扇久保は、シングルレッグへ。そこを潰して上になるのは井上! 上から鉄槌を落とす。右で脇を差してディープハーフガードの扇久保だが、その側頭部にヒジを打つ井上。左で小手に巻きヒジを落とすが、扇久保は右にズレて立ち上がる。  なおもダブルレッグに入る扇久保を切る井上。シングルレッグに入る扇久保を切ってバックに回る井上は両足をかけて右足を扇久保の左足にかけて回らせない。しかし、扇久保もしっかり首を守りゴング。ラウンドマストの判定ではないが、井上のラウンドに。  2R、ジャブのダブルから前に出る井上。ワンツーで前進もそこに扇久保も左右を返す。右から左アッパーの井上。しかしすっと出入り。またもジャブを遠間から突く。扇久保の前手のフックをかわし右ヒザを当てる井上! そのままテイクダウンを奪い、サイド、マウントへ。  ヒジを落とす井上に、回りその際で正対に成功する扇久保が上に! 下の井上はラバーガード狙いで脇下から右足を手繰る。それを潰した扇久保は右で差して片足を右に抜くとハーフへ。そこから右脇に頭を突っ込み、肩固め狙い!   両足を戻した井上の立ち上がりに扇久保はがぶりからバックへ! リアネイキドチョークを狙い、バックマウントからパウンドでゴング。双方キャッチのあったラウンドに。  3R、ジャブ、ストレートを突く井上。さらに右カーフキック! 扇久保も左右フックをガード上に返す。カウンターの左フックは扇久保! 中に入って行く扇久保。ワンツーはもらうが前へ。シングルレッグから詰めて切る井上に、左右からなおもダブルレッグ! 右で差して押し込む扇久保はクラッチ、しかし切る井上に、扇久保はなおもダブルレッグ! 脇を潜りボディロックし、ついにテイクダウン! 背中を着かせると肩固め狙い。さらにバッkマウントへ移行。正対際にがぶり、さらにバックから足をかける。  中腰から前に落とそうとする井上。しかし落とされない扇久保はバックキープ。さらに立ち上がろうとする井上のバッを奪い、シングルバックでバックのままチョークを狙い、ゴング! 扇久保は大の字になってから立ち上がり、両手を挙げた。  判定は3-0で中盤以降、スクランブルからテイクダウンを奪い、コントロールからバックでフィニッシュを狙うなど制した扇久保が勝利! 朝倉海が待つ決勝に駒を進めた。扇久保はセコンドの岡田遼、そして鶴屋浩と熱いハグをかわした。組み技で力を使った扇久保、決勝はいかに。 [nextpage] ▼第2試合 RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ準決勝(1)5分3R〇朝倉 海(トライフォース赤坂)[判定3-0]×瀧澤謙太(フリー)  2021年6月から開幕した16人参加の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」の準決勝&決勝がワンデーで行われる。  朝倉海は前RIZINバンタム級王者。2020年8月にマネル・ケイプが返上した同王座を、扇久保博正と争い、1R TKO勝ちで第3代同級王者についた。2020年大晦日に、1年越しとなった堀口恭司との再戦で1R TKO負けで王座陥落。20121年6月のGP一回戦で渡部修斗を1R、パウンドでTKO。同年9月の二回戦でボンサイ柔術のアラン“ヒロ”ヤマニハを判定3-0で下し、ベスト4進出を決めていた。  会見で朝倉は、「まず、準決勝ラクな相手が来たなっていう率直な感想」と対戦相手の瀧澤謙太について語り、「このトーナメントは僕の中で優勝して当たり前だと思っているし、通過点だと思っているので、他の3人とレベルの違いをしっかり見せて必ず優勝します」と優勝宣言。  対する瀧澤は、PANCRASEで活躍後、2020年9月にRIZIN初参戦。金太郎に判定勝ちを収めると、11月大会で扇久保に判定負け。大晦日には佐々木憂流迦にも判定負けでキャリア初の2連敗を喫するが、2021年6月の大阪大会でのGP一回戦で足関十段・今成正和に空手仕込みの蹴りを多用し判定勝ち。9月の二回戦で元谷友貴に1R、左フックでダウンを奪っての連打でTKO勝ち。準決勝進出を決めている。  会見で瀧澤は、「何も持っていない僕が、富・名声・力、全てを持っている朝倉海選手から全てを奪ってやろうと思っています。瀧澤謙太の成り上がりに注目してください」と下剋上を語った。  GPリングアナウンサーは中川翔子が務める。  1R、ともにオーソドックス構え。先にじりじり詰めるのは朝倉。右に回る瀧澤は距離を取る。右ローを軽く蹴る朝倉。瀧澤も左ローをかわした朝倉は右ローを打ち返し。  左ローを当てる朝倉。右ローを返す瀧澤。追う朝倉は遠間から右ストレート、右ボディストレートを当てる。鼻血を流す瀧澤は右の蹴り。ブロッキングの朝倉は右ミドルハイ。  ブロッキングする瀧澤に、詰める朝倉は左ボディ! 瀧澤も左ミドルを返し、朝倉の詰めを右に回り、後ろ廻し蹴りを見せる。さらに瀧澤の右のバックフィストは空ぶりに。瀧澤は右の後ろ廻し蹴りも。朝倉は右カーフキック。瀧澤も右カーフを返すと右の高い蹴りも。有効打を当てたのは朝倉のラウンドに。  2R、先に詰める朝倉は右ローから。左手の前手争いから右ストレートは瀧澤! スウェイでかわそうとする朝倉だが被弾する。オーソから左前蹴りの瀧澤。朝倉は右ハイもかわす瀧澤。瀧澤は前足の蹴りを上下に突く。  右ミドルハイをブロック上に当てる瀧澤。朝倉も右すとで押し返し、フェイントからアッパーも! 瀧澤はバックフィストもかわす朝倉。丁寧に試合を進める。  左の前足の蹴りは瀧澤。右の蹴りを返す朝倉だが、瀧澤は右の後ろ蹴り! 腹に入れられた朝倉。スイッチする瀧澤は、右で飛び込み、右ミドルも当てる。右ストレート、後ろ蹴りを当てた瀧澤が戻したラウンドか。  3R、左右をスイッチする瀧澤。左のかけ蹴りも見せる。右を振る朝倉も遠い。右のカーフキックを当てる瀧澤。半身構えになり朝倉の右のパンチを肩で受ける。朝倉も右ストレートを当てると前に。ボディ狙いから上と散らし、前に。  瀧澤は下がって右回り。左から右を打つ朝倉! しかし瀧澤も左右で押し返すと、下がりながらも前足の蹴り! 互いに慎重な展開から手を下した瀧澤はカウンターを狙う。  右ボディフックの朝倉! さらにj左フック! 右ストレート、左の飛び込んでのフックをヒット! 片ヒザを落とした瀧澤だが、追うと、朝倉も左の蹴りで牽制。瀧澤は右を振って前に出るが、そこに左を当てる朝倉。笑顔で詰める瀧澤だが、顔を血で染めるのは瀧澤。  判定は3-0で朝倉が勝利。パンチの打ち合いの距離とともに、事前に明かした通り、蹴りを強化してきた朝倉が、蹴り技を得意とする瀧澤に上下にしっかり散らして有効打を当てて、1回戦を突破した。 [nextpage] ※選手名から各インタビューへ ▼第1試合 RIZIN MMAチャレンジルール フェザー級(66kg)3分3R〇三浦孝太(BRAVE)[1R 3分00秒 TKO] ※サッカーキック→右ストレート×YUSHI(Potencial GYM) “キングカズ”こと三浦知良の次男・三浦孝太(BRAVE)のMMAデビュー戦の相手が、新型コロナウイルスの入国規制により、当初予定されていたブラジル人選手から日本人に変更。最強ホストを決める地下格闘技「宴」の元軽量級王者・YUSHI(Potencial GYM)と、3分3Rの「RIZIN MMAチャレンジルール」(ヒジ打ち・サッカーボールキックあり、踏みつけ・4点ヒザ無し)で対戦する。  YUSHIはボディビル経験もあり、アマチュアキック8戦7勝1敗。現在はMMAファイターとして練習に励み、今回がプロMMAデビュー戦となる。  先に登場は青コーナーのYUSHI。ド派手なサングラスと白のガウン姿でリングイン。  対する三浦は、父とともに好きだという寅さんのテーマ曲「男はつらいよ」で入場。帝釈天のお守りを首にかけて花道を歩く。  リングサイドに父・三浦知良と母りさ子さんが見守るなかリングイン。リング上で左のサッカーキックを一振り見せた。セコンドは宮田和幸BRAVEジム代表。  1R、ともにオーソドックス構え。カーフキック狙いから右を当てるYUSHIは組んで小外がけでテイクダウン狙いも耐える三浦、なおもダブルレッグテイクダウンのYUSHIに三浦は引き込んでのアームインギロチンチョークへ! 首を抜いたYUSHIは上から鉄槌。  下から三浦は三角絞めへ。足をセットし直す三浦は三角のまま腕十字にとらえ、さらに三角を解いて腕十字へ! 足で三浦の顔を蹴るYUSHIが脱出すると、その立ち際に三浦は左のサッカーキック! 続けて右ストレートを当てるとYUSHIがダウン。レフェリーが間に入った。  予告通りのサッカーキックを決めた三浦は、父カズとがっちりハグ。  リング上で「応援、ほんとうにありがとうございます。自分が出るってなったときは批判の声や誹謗中傷もあったのですが、ファンの声が徐々に応援メッセージが増えて、ほんとうに力になりました。チャンスを与えてくれた関係者の皆さん、格闘技ファンの皆さんありがとうございます。そして、お父さんとお母さん、小さい頃はいっぱい迷惑をかけたのにも関わらず、見に来てくれてほんとうにありがとう。これから格闘技界のキングになれるように頑張るので、僕のファンになってください」と力強く挨拶した。 [nextpage] 那須川天心の親友・東京五輪スケボー金メダリストの堀米雄斗がオープニングパフォーマンスで大晦日の幕が開く  2021年12月31日(金)13時30分から、さいたまスーパーアリーナにて、「Yogibo presents RIZIN.33」が開催され、13時47分に、東京オリンピック(五輪)スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗が、オープニングアクトとして登場。  リングサイドで親友の那須川天心が見守る中、花道に作られたスライドレール上をバックサイドボードスライドで見事滑り、最後はリング下のYogiboクッションでストップ。那須川とハグをかわした。  デビュー45連勝中の那須川天心とは「てんてん」「ゆーぴょん」と呼び合う親しい間柄。スケートボードの技を披露し、那須川のRIZINラストマッチを彩った。  また、昨年に続き、俳優で元空手家の横浜流星もスペシャルゲストとして登場する。
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